「マイコプラズマ肺炎」感染報告が過去最多に どんな病気? 原因・予防法は?

    国立感染症研究所が発表

    発熱や長引く咳が特徴のマイコプラズマ肺炎。1週間あたりの感染報告が、過去最多になった。

    国立感染症研究所がデータを集めている約500の病院で、10月17日〜23日の1週間で、758人の患者が報告された。統計を取り始めた2006年以降、過去最多だという。

    マイコプラズマ肺炎とは、どんな病気なのか。厚生労働省のQ&Aを参考に、ポイントをまとめた。

    原因は?

    原因は「肺炎マイコプラズマ」という細菌。患者の8割程度は14歳以下で、冬に増える傾向がある。

    感染してから発症までの潜伏期間が長い(2~3週間)のが特徴だ。

    症状は?

    症状は発熱やだるさ、頭痛、痰を伴わない咳など。熱が下がった後も、咳が長期(3〜4週間)にわたって続く。

    多くの人はマイコプラズマに感染しても気管支炎ですみ、軽い症状が続く。しかし一部は肺炎となり、重症化することもある。

    治療方法

    抗菌薬(抗生物質)で治療するが、さまざまな抗菌薬のうち、マイコプラズマ肺炎に効果があるものは一部に限られる。厚労省は長引く咳などの症状があれば、医療機関で診察を受けるよう勧めている。

    どうやって感染する?

    風邪やインフルエンザと同じく、「患者の咳のしぶき」や、「患者との接触」で感染すると言われている。家庭内や、学校などの施設内でも感染が広がる。

    予防は?

    風邪やインフルエンザと同じく、普段の手洗いが大切。咳がある場合はマスク着用を。