怒れない人の苦悩を描いたマンガが話題。自分の意見を言う大切さとは?
いざ怒ると「短気だね」と返される。上手に怒れない人の苦悩とは?
怒れない人の苦悩を描いたマンガが、Twitterを中心に大きな反響を呼んでいます。
怒らずに過ごしてきた少年が、中学の友人からの悪質な行為に涙を流すと、「笑って許してくれると思って」と返されるーー。
そんなストーリーです。
怒ると「短気」と返された少年は、「自分がおかしい」と考え、怒ることをやめます。

直正也さん提供 / Via Twitter: @zikimasaya
作者は漫画家の直正也(@zikimasaya)さん。 このマンガは、自身の体験談を元に描かれました。

直正也さん提供 / Via Twitter: @zikimasaya
怒りの感情を押し殺した少年は、自分の部屋を油性ペンでラクガキされてしまいます。

直正也さん提供
涙を流した少年に投げかけられた言葉は、とても残酷なものでした。

直正也さん提供 / Via Twitter: @zikimasaya
自分を守るには、「怒る」ことも必要。

直正也さん提供 / Via Twitter: @zikimasaya
直さんは、当初このマンガを描くことに迷いがあったと語ります。
「もともと、この出来事を人に話したことがほとんどなく、自分の中身をえぐり出すようなものだったので、こんなことを描いてネットに上げて後悔しないかと心配になりました」
「周りにも、『いきなりこんなことを言われても重いわ』とか思われそうで……。描きあげてからも、載せるか載せないか直前まで迷ってました」
「でも、これを読んで1人でも『読んでよかった』って思ってくれればそれでいいかなと思って載せました」
4月28日にツイートされたこのマンガは、約1万5千もリツイートされ、「共感の声が多く集まりました。
「怒る事って大事」っていう話。 ※この話事体は実話ですが、出てくる人の見た目と性別等は必ずしも本人と一致しません。
今回の予想外の反響について直さんは、自身の心の中で引っかかっていた思いを表現でき、自分自身も救われたと答えます。
「世の中的に怒ることは悪く思われがちで、怒ることで相手との関係が壊れたらどうしようとか、それなら自分が耐えればいいやと思ってしまう人が多いと思います」
「でも、感情をぶつけ合うのも時には必要だということを再認識してもらえたらいいかなと」
「これを読んだから怒れるわけでもないと思いますし、怒っても相手が自分の思った通りの反応を返してくれるとも限りません」
「それでも怒るという感情は駄目なものではないと、頭に置いておいてほしいと思います」