「令和時代に最もふさわしい」「この人なら間違いない」 安倍首相が菅義偉新総裁に送ったエール

    534票のうち377票を獲得して、自民党の新総裁に選出された菅義偉官房長官。「自民党の旗のもとに一致団結をして、この日本の国を前に進めようではありませんか」と呼びかけ、「国民の皆さんのために働く内閣を作ってまいります」としている。

    9月14日、自民党の新総裁に菅義偉官房長官が選出された。

    534票の有効票のうち菅氏は377票を獲得。次いで岸田文雄氏が89票、石破茂氏が68票を獲得した。

    新総裁に菅氏が選出されたことを受け、これまで総裁を務めてきた安倍晋三氏が7年8ヶ月の長期政権への感謝と、新総裁への期待を述べた。

    菅新総裁は、「自民党の旗のもとに一致団結をして、この日本の国を前に進めようではありませんか」と呼びかけ、「国民の皆さんのために働く内閣を作ってまいります」としている。

    「令和時代に最もふさわしい自民党の新総裁」

    Eugene Hoshiko / AFP=時事

    安倍首相の発言は以下の通り。


    今回、急な総裁選となる中、二階幹事長を中心に整然と総裁選挙を挙行していただいた執行部の皆様、同僚議員の皆様、そして自民党員の皆様に厚く御礼を申し上げたいと思います。

    何よりも、この厳しい状況の中、覚悟とそして勇気を持って立候補を指定していただた3人の候補者に感謝申し上げたいと思います。

    自民党らしい、素晴らしい、堂々たる論戦を展開していただいた3人の皆さんに称賛の拍手を送ろうではありませんか。

    今回の総裁選においても各陣営において、応援の論陣を張って、頑張った若手議員の皆さんの姿が目を引きました。もう昔の話になりますが、平成7年(1995)の総裁選挙。橋本(龍太郎)さんと、小泉(純一郎)さんが戦った1回目の総裁選、党本部において同候補の前座として、両陣営の若手議員が応援演説を行いました。

    時事通信

    若き日の安倍晋三氏(1996年)

    橋本陣営を代表して当時、若き谷垣禎一さんが素晴らしい演説を行いました。小泉陣営を代表して、演説を行なったのは、当時当選1回、まだ初々しかった不肖、私、安倍晋三でございました。

    足が震えたのを覚えております。私の演説が拙かったためか、我が陣営が大敗を喫したのでありますが、今回も3陣営において、それぞれ頑張った、活躍した皆さんの中から将来の自民党の総裁が生まれるんだろうと期待をしております。

    日本を取り戻す、その思いのもと、皆さんと共に政権を奪還し、みんなが夢に向かって進んでいくことができる日本を世界の真ん中で輝く日本を目指し、全力を尽くしてまいりました。

    皆さんと共に、困難な課題にも挑戦し、残念ながら残された課題もありますが、達成できた課題もあります。7年8ヶ月、皆さんと共に挑戦し続けることができたことは、暑き戦いを繰り広げることができたことは私の誇りとするところであります。

    6回の国政選挙に、その度ごとに新しい仲間が増えました。私たちの挑戦に加わってくれた、全ては至らない私をずっと支えていただいた、皆様のおかげであります。

    そして、国政選挙のたびに、信任を与えていただいた国民の皆様のおかげであります。8年近く、皆様、本当にありがとうございました。

    そして、私たちの戦いは続きます。本日、自民党総裁のバトンを菅義偉新総裁に渡します。この、7年8ヶ月、官房長官として国のためにそして、人のために、黙々と汗を流してきた菅さんの姿を私はずっと見てまいりました。

    この人なら間違いない。この思いを皆さんと今日一つにできたのではないかと今日思います。

    令和時代に最もふさわしい自民党の新総裁ではないでしょうか。

    さあ、皆さん、菅義偉新総裁を先頭に、コロナ禍を乗り越えて、輝く日本を築き上げていこうではありませんか。

    私も皆さんと共に一議員として全力で支えていくことをお誓い申し上げまして、ご挨拶をさせていただきたいと思います。皆様、本当にありがとうございました。

    菅新総裁「国民の皆さんのために働く内閣を作ってまいります」

    時事通信

    新総裁に選出された菅氏は、以下のように語った。


    ただいまの両議員総会におきまして、新総裁に選出をいただきました菅義偉であります。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

    まずは、自民党総裁として約8年、内閣総理大臣として7年8ヶ月に渡って、日本のリーダーとして国家、国民のために大変なご尽力をいただきました安倍内閣総理大臣に心から感謝を申し上げる次第でございます。

    ぜひ、皆さんと一緒に万雷の拍手を安倍総理にお願いを申し上げます。

    総理ありがとうございました。総理が病気のために、道半ばにして、退かれることになりました。

    しかし、新型コロナウイルス拡大をするというまさに国難にあって、政治の空白は許されません。この危機を乗り越えて、国民の皆さん一人ひとりが安心して、安定をした生活をすることができるように、そのためには安倍総理が進めてきた取り組みを継承し、進めていかなければなりません。

    私には、その使命があると認識をいたしております。

    この度の総裁選挙にあたり、ご支援、ご協力いただきました皆様方に改めて御礼申し上げます。ありがとうございます。

    Pool / Getty Images

    そして、この選挙戦を共に戦い、論戦を繰り広げてくれました、石破(茂)総裁候補、岸田(文雄)総裁候補にも敬意を表し、改めて御礼を申し上げます。ありがとうございました。

    総裁選が終わった今、会場のすべての皆さん、そして全国の党員、党友の皆さん。自民党の旗のもとに一致団結をして、この日本の国を前に進めようではありませんか。

    私の目指す社会像というのは、自助、共助、公助そして絆であります。

    まずは自分でできることは自分でやってみる。そして、地域や家族でお互いに助け合う。その上に立って、政府がセーフティーネットでお守りをする。そうした国民に信頼される政府を作っていきたいと思います。

    そのためには役所の縦割り、既得権益、そして悪しき前例主義。こうしたことを打破して、規制改革を進めてまります。そして、国民の皆さんのために働く内閣を作ってまいります。

    私は秋田の農家の長男として生まれました。地縁も血縁もない政治の世界に飛び込んで、まさにゼロからのスタートでありました。

    その私が歴史と伝統のある自由民主党の総裁に就任することができました。私自身の全てを傾注してこの日本のために、国民のために働くことをお誓いして、私の挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

    Contact Yuto Chiba at yuto.chiba@buzzfeed.com.

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