『パラサイト 半地下の家族』が史上初の快挙。製作陣が誰よりも感謝を伝えたいと願うのは…

    『パラサイト 半地下の家族』は作品賞のほか、脚本賞、国際長編映画賞、監督賞も受賞。今年のアカデミー賞を席巻した。

    『パラサイト 半地下の家族』がアカデミー賞作品賞を受賞。非英語映画が作品賞を受賞するのは史上初だ。

    同作は今年のアカデミー賞で脚本賞、国際長編映画賞、監督賞と作品賞の4つの賞を受賞した。

    作品賞を受賞し、壇上には監督、出演した俳優や製作陣が集結。

    プロデューサーのカク・シン・エイ氏は涙ぐみながら開口一番、「言葉になりません」と語った上で以下のようにコメントした。

    「こんなことが起きるとは想像すらしていませんでした。とても幸せです。歴史的な出来事が起きた瞬間に立ち会うことができたと感じています。この決定を下した全ての人々に感謝をしています」

    「あなた達なしに、この場に立つことはできなかったでしょう」

    同作の配給会社・CJエンターテインメントの副社長、ミキー・リー氏は時に厳しいコメントを寄せる韓国の映画ファンに感謝の気持ちを伝えた。

    「特に感謝したいのは、韓国映画のオーディエンスと、熱狂的な韓国映画ファンです。いつも私たちの作品を応援してくれて、映画についてどう思ったか『正直に』意見を伝えることも躊躇しませんでしたね」

    「そうした声が監督や製作陣を常に後押ししてくれました。あなた達なしに、韓国の映画ファンなしに私たちはこの場に立つことはできなかったでしょう」

    脚本賞を受賞した際、ポン・ジュノ監督は「国を代表してシナリオを書いているわけではありません。ですが、これは韓国にとって初めてのオスカーです」とコメントし、韓国初のアカデミー賞受賞に喜びを露わにした。

    さらに監督賞を受賞した際のスピーチでは、「若かりし頃、映画を勉強していた頃に『最も個人的なことこそ最もクリエイティブなものだ』という言葉と出会い、心に刻んできました。これはマーティン・スコセッシの言葉です」と語り、マーティン・スコセッシ監督に敬意を評している。

    今年のアカデミー賞は『パラサイト 半地下の家族』が席巻。4冠を達成し、幕を閉じた。