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尾身氏トップのJCHO傘下、東京城東病院が今日からコロナ専用病院に。最大で50人を受け入れ可能

尾身茂氏が理事長を務めるJCHO傘下の東京城東病院は9月30日から、新型コロナ専用病院として稼働する。

尾身茂氏が理事長を務めるJCHO(地域医療機能推進機構)傘下の東京城東病院は9月30日から、新型コロナ専用病院として稼働する。

新型コロナ専用病院として運用されるにあたり、同院は29日、報道機関向けの内覧会を開催した。

同院が新型コロナ専用病院となることが発表されてから約1ヶ月、どのような準備を進めてきたのか。

病床を縮小し、コロナ専用に

Yuto Chiba / BuzzFeed

東京都江東区にあるJCHO東京城東病院

東京城東病院は政府分科会の尾身会長が理事長を務めるJCHO傘下の病院だ。

都内にはJCHOの運営する病院が5つ存ある。そのうちの1つ、東京城東病院が今回新たに新型コロナ専用病院となった。

同院には117床のベッドがあるが、これらを縮小した上で50床をコロナ対応に充てる。これまで入院していた患者はすでに退院か転院しており、同院では今後、新型コロナ患者以外の入院患者は受け入れない方針だ。

外来は継続するものの、規模を縮小するとしている。

これまで都内で実質的な新型コロナ専門病院として運営されてきたのは都立広尾病院や、東京都保健医療公社が運営する豊島病院、荏原病院、旧都立府中療育センター、東海大医学部付属東京病院。

ここに東京城東病院が加わり、今後都内では6つの病院がコロナ専門として運用される。

準備を進める中では不安や戸惑いも…

Yuto Chiba / BuzzFeed

東京城東病院の中馬敦院長

東京城東病院の中馬敦院長は29日、報道陣に対し、「国からのさらなる病床確保の強い要請とJCHO本部からの明確な指示のもとに、当院をコロナ専用病院とすることにいたしました」「尾身理事長からJCHOの責任としてやるべきだと考えているので、なんとかならないかと連絡がありました」と語った。

JCHOが同院をコロナ専用病院とすることを発表したのは、8月28日。それから9月末まで、準備を進める中では不安や戸惑いもあったという。

「地域の方々の通常診療に多少なりとも支障をきたすのではないかという申し訳ない思いもありました。入院患者のみなさんへの確実な転院先の確保、職員のコロナ専用病院となることへの説明・説得・精神的なケア、さらには医師や看護師など必要なスタッフの確保に取り組んできました」

同院では、8月末の段階で90人弱が入院していた。その後、20人弱が地域の病院へ転院したという。

これまでこの病院では、外来に来た患者を検査した結果、コロナ陽性が判明したケースがあったものの、コロナ病床を確保する形での対応は行ってこなかった。

今後は東京城東病院の常勤医9名や看護師45名だけでなく、日本慢性期医療協会や東京の大学病院から派遣される医師、日本赤十字社などの関係機関から派遣される看護師などの力を借りながらコロナ病床を運用していく方針だ。

コロナ対応にあたることとなる東京城東病院の常勤医9名は1名が呼吸器内科、4名が外科、4名が整形外科という内訳となっている。コロナ対応の経験不足を補うために、医師らは東京医療保健大学から専門家を呼び、感染防御具を必要とするレッドゾーンとグリーンゾーンなどを区切るゾーニングをはじめとする職員研修を実施してきた。

日中は基本的に患者5人に対し、1人の看護師を置く。医師は多い時で2〜3人が常駐する。

なお、同院がいつまでコロナ専用病院として稼働するのか、期限については「未定」だという。

第6波対応のために

Yuto Chiba / BuzzFeed

ナースステーションを案内する看護師

病院の5階と6階がコロナ専用病床が新たに設けられたフロアだ。

コロナ患者は救急外来の入り口から搬送され、専用のエレベーターで上の階に上がる。

ナースステーションとなるエリアには、病室の様子を映し出すモニターや脈拍や酸素飽和度を知らせるモニターなどが設置されていた。

「頻繁にレッドゾーンへ行かなくとも、ナースステーションで患者の様子が確認ができるような工夫がなされている」と病院スタッフは明かした。

ナースステーションの隣に、感染対策のためのPPE(防御具)を装着するための更衣室を設けた。その先が患者たちが入院するレッドゾーンだ。

Yuto Chiba / BuzzFeed

ひとつのフロアは1人部屋7室、2人部屋1室、3人部屋4室、4人部屋1室の13部屋で構成されている。

軽症の患者は基本的に大部屋に入り、高濃度の酸素を吸引する「ネーザルハイフロー」や人工呼吸器を必要とする中等症以上の患者が個室に入る想定だ。

同院では原則、軽症および中等症の患者を受け持つ。しかし、重症化した場合には人工呼吸器の装着をすることも想定し、2台の人工呼吸器が準備されていた。

第5波の感染拡大が落ち着いたタイミングでの開設となったことについて、比較的感染状況が落ち着いているタイミングで開設することは、対応にあたるスタッフが準備をする上でもプラスにはたらくとした。

中馬院長は「第6波が来ると思うので、それにしっかりと対応できるように準備したい」と語った。

Contact Yuto Chiba at yuto.chiba@buzzfeed.com.

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