生まれたばかりの赤ちゃんの沐浴をするベビーバス。
適切な使い方をしないと思わぬ事故の可能性があることを、ご存知ですか?
日常に潜む危険
消費者庁は、子どもが転落したり溺れたりする危険性があるとして、2つの点を気をつけるよう呼びかけています。
1.ベビーバスを浴槽のふたの上に置いて使わないこと
作業しやすいからと言って浴槽のふたの上に置くと、ふたが外れて転落するおそれがあります。
2.使用中は常に赤ちゃんから目を離さないこと
体の小さな赤ちゃんは、お湯の量がほんの少しでも溺れしまいます。数センチの水深でも危険性があるので、常に目を離さないようにしましょう。
2018年に東京都が実施した調査によると、「子供が溺れた・溺れそうになったことがある」は8.6%にのぼっており、ひやりとした人は決して少なくない事が分かります。そして「普段お風呂の蓋の上でベビーバスを使っている」人も7.8%いました。
実際に、医療機関からはベビーバス使用中のこんな事故情報が寄せられています。
「浴槽の蓋の上にベビーバスを載せて沐浴中、蓋が外れて水を張っていない浴槽に落下した」(0歳)
「ベビーバスにお湯を張って、赤ちゃんを寝かせていた。お湯は乳頭の上のあたりにあった。上の子の体を洗っている最中に、ばしゃばしゃ聞こえてきたためぱっとみたところ、体、頭全体がお湯に浸かってしまっていた」(0歳)
2022年3月には、死亡事故も発生。半分開いた浴槽のふたの上でベビーバスを使用中、6ヶ月の乳児がお湯に転落し、亡くなっています。
「子どもを事故から守る!事故防止ポータル(消費者庁)」には、ベビーバスに関するもの以外にも、誤飲や自転車の安全利用など、子どもの事故防止に関する様々な情報が掲載されています。