「蒸気機関車の引取り希望者を募集します」
長野県飯田市の公式サイト上に、そんな告知が掲載されています。飯田市の公園で現在展示されている蒸気機関車を無償で譲渡するというのです。
募集を行っている飯田市に取材しました。
引取り希望者が募集されているのは、「国鉄D51形」の蒸気機関車です。鉄道ファンの間では、型番“D-51”から「デゴイチ」と呼ばれています。
昭和47年の4月から飯田市扇町公園の敷地内で展示されている車体で、こちらでは線路の上に固定された機関車を間近で好きな角度から見ることができると、長年多くの市民に親しまれていました。隣には信号も一緒に設置してあります。
しかし、設置から50年が経過したという機関車は老朽化が激しく、所々に茶色いサビが確認できます。安全のため現在では乗車することができず、「きけんですから上がらないでください」の看板も車体に設置されている状況です。
市は解体撤去などを検討していますが、その前に引き取れる人を募集することにしたとのことです。
募集が告知されるとSNSでは、
💬「大事にしてくれる人か施設が現れるといいな」
💬「無償はすごい…」
💬「子供の頃好きで運転席に昇って遊んでたなぁ……」
💬「あの場所に50年もあるのか。もうちょいキレイにしたれよーと思いながらいつも見てる」
など、多くのコメントや、子供のころの思い出などを語る人が反応を寄せました。
譲渡の条件は
飯田市は譲渡の条件として以下を告知しています。
1.蒸気機関車及び付帯設備(線路、枕木、信号機など)は無償での譲渡となるが、移設に伴うすべての経費は引取者の負担となること。
2.移設に伴い必要となる関係機関などへの諸手続きは、すべて引取者で行うこと。
3.転売目的での引取りは認めないこと。
4.移設先(展示場所)は日本国内とし、引取後おおむね3年間は多くの方が鑑賞できるよう展示公開すること。
5.7月31日までを目安に現在地からの移設を行うこと。
などが上げられています。(その他の条件は募集要項で確認できます)
車体の重さは約90トンあると告知されており、運ぶだけでも難しそうな条件ですね。
飯田市の担当者に話を聞くと……
――蒸気機関車の引取り希望者を募集した経緯について教えてください。
昭和47年4月の設置以来、多くの市民の皆さんに親しんでいただきましたが、50年以上が経過し劣化が進み、その活用も難しくなってきました。
解体撤去する前に、まず、引取っていただける方を募集することとしたものです。
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募集は1月31日までの期間で行われており、応募者多数の場合は抽選で決定するとのことです。

