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女の子たちへ 愛をこめて。

人生で最初の女友達は、幼稚園で同じ組だったすみれちゃん。

誇り高い女の子だった。

ささいなことで先生に怒られたあとのお祈りの時間、

黙祷するすみれちゃんの目から、すうっと流れた一筋の涙を

私は忘れない。


最初の恋敵は、小学3年生の時に同級生だったしほちゃん。

公園のブランコに乗りながら、

私の好きな男の子はしほちゃんのことが好きみたい、

って話をした。

クールなしほちゃんは照れも笑いもしなかった。

困ったように揺れていたふわふわのポニーテールを、

私は忘れない。


最初の「双子のかたわれ」は、かなこちゃん。

細くて、眼鏡で、セミロングの髪。

私たちはとてもよく似ていた。

5年生になる頃、かなこちゃんは猛勉強して成績をうんと伸ばした。

私を目指していたんだって、彼女が転校する前に人づてに聞いた。

目標にしてくれたこと、私は忘れない。


そう、物心ついた時から

私のまわりにはいつもたくさんの女の子たちがいた。

みんなそれぞれに個性的で魅力的だった。

その時の気分や流れでくっついたり離れたり、

大好きになったり大嫌いになったり、

そしてまた大好きになったり、

とにかく忙しくて刺激的だった。


つきあいがうまくいかない時には、

女の友情は続かないだとか

女同士は陰湿だとか

女の戦いは怖いだとか

よくある言葉にすがりついて、

そんなもんよとうそぶいたりもした。

友情と愛情どっちをとる?なんて質問について

一生懸命考えたりもしたね。

どっちをとるも何も、

私たちは最初から強く結びついているというのにね。


それがもうわかってしまったから、

今は何も怖くなんかない。

女の友情なんて儚い、

ずっとそんなふうに思い込まされてきた。

(だれから?何のために?という話はまた別の機会に)

でも、そんな呪いを私たちは少しずつ解いていったから

やっとのことで自由になりつつあるよね。


私たち女の子は今までもこれからも、強く、強く結びついている。

笑うのも泣くのも、戦うのも逃げるのも、ひとりじゃ始まらない。

そうだよね。

この流れは止まらない。

さあ、一緒に走ろう。

Yukari Takinami for BuzzFeed

瀧波ユカリ(たきなみ・ゆかり)漫画家・エッセイスト

1980年札幌市生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。2004年に4コマ漫画『臨死!!江古田ちゃん』で漫画家デビュー。現在は講談社Kissで『モトカレマニア』を連載中。その他の著書に、育児エッセイ『はるまき日記』(文藝春秋)、犬山紙子氏との共著『マウンティング女子の世界』(筑摩書房)、エッセイ集『30と40のあいだ』(幻冬舎)、「母の死」を真正面から捉えたコミックエッセイ『ありがとうって言えたなら』など。

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