小・中学生女子がハマった「サン宝石」のカタログを20年前から現在まで比べてみた
時代の流れに、アラサー涙目。
こんな広告見たことある?

アクセサリーやおもしろ雑貨を小中学生が買えるプチプラで通信販売している「サン宝石」。実は1979年設立とその歴史は長いのです。
小・中学生を中心に支持され続ける「サンホ」

今年で7周年になるほっぺちゃんをはじめ、文具やヘアアクセサリーなど、小中学生が学校に持っていきたいアイテムがたくさん!
原宿をはじめ、全国にお店がある!
ファンシーポケット原宿店をはじめ、全国に18店舗あります。通販では買えない限定商品もあるんですって!
時代を感じる、20年分のカタログの変遷

今回は、20年前の97年から、2002年、2007年、2012年、そして最新の2017年のカタログ5冊を見比べながら、サン宝石企画部の土橋恵子さんに当時の人気商品や各年代の特徴を聞きました。

漂う90年代のアナログ感
篠原ともえさんや安室奈美恵さんのファッションが大流行していた90年代後半のカタログ。
20年前からサン宝石では格安アイテムを提供していました。プラスチックリングが80円……!
「当時のスタッフがおらず推測になりますが、このプラスチックアクセサリーはシノラーを意識したものかもしれないですね」
ボタンを押すと光る腕輪もシノラーっぽいかも?
フィルムの方が高い、280円のコンパクトカメラ

当時、小学生でケータイすら持っていなかった筆者は、このコンパクトカメラで写真を撮っていました。特殊な形のフィルム(110フィルム)はカメラ本体の値段よりも、現像代の方が高かった記憶があります。
20年前は写真が撮れるだけでもありがたいものでした。

「あゆ」の影響でネイルコーナーが充実

「Peachys」というサン宝石オリジナルのメイクブランドが人気だったそうです。
「ネイルグッズも売れましたね。浜崎あゆみさんが出てきた頃で、ちょっとギャルっぽいものがウケていた印象です」
ラメ入りなど種類も多いマニキュアが1つ95円、100均より安い……。
ガラケー時代のアンテナリング

2つ折りケータイ用ストラップなんて、最近では滅多にお目にかかれませんね。
ケータイのアンテナにサイコロつけている人いたなぁ。🎲

なつかしワード「仲仔」

親友のことを「仲仔」と呼んでいた2000年代。自分の好きな文字を組み合わせてアクセサリーが作れる「もじもじACCE」コーナーにも「仲仔」の文字が……。
文字の書き方もこの年代っぽい。😍
(※画像を一部加工しています)
「おしゃまCAT」「姫仔」……ジャンルが細分化

「おしゃまCAT」「姫仔」など、目を引く特集が並びます。シンプルなバッグやポーチのブランドなど商品の幅も広がっていますね。

「その頃は、いろんなファッションが出ていて、流行も細分化されてきました。エビちゃんが人気だったり、森ガールが流行っていたのもこの頃です。いろんなお客様に見ていただけるように、幅広く商品を集め、テーマを細かく作っていました」

AKB48みたいな「赤チェック」

幅広いアイテムが揃った2007年から一転、原宿のPOPさを前面に押し出した2012年のカタログでは、当時流行していたAKB48の影響から、「赤チェック」の特集コーナーも。
鉄板のスクールグッズ

いつの時代も小中学生の心をつかむ、スクールアイテム。
「だんだん、アクセサリーやファッション小物は学校に持って行けないものが増えてきたので、学校で禁止になっていないスクールヘア用品や雑貨など、身につけられるもの、学校で勉強で使えるものの売り上げが伸びてきていますね」

ガラケーからスマホへ、5年でここまで変わった
最新の2017年のカタログでは、5年前はなかったスマホグッズや、ネット動画のネタに使えるグッズのコーナーが登場。一気に時代の流れを感じさせます。
今年流行のハンドスピナーが激安

サンホが売ると、ハンドスピナーも199円に……。安すぎ!
意外と女子にも人気だそうです。
ネット動画投稿のネタも提供

公式サイトでは、動画の投稿も募集しています。カタログには、動画投稿に使えるアイテムが揃っています。水で膨らませるビーズも人気だそうです。
「今年の5月から動画の投稿も募集しています。再生回数が多かった人がファンシーポケット原宿店の1日店長になれるというキャンペーンを行いました。実際に体験していただいたお客様が『1日店長やったよ』と言う動画をアップしてくださいました」
公式サイトでは、一般ユーザーが投稿したサンホの商品を紹介するYouTube動画を見ることができます。今では、土橋さん自身もYouTubeで最近流行っているものは何か情報収集をしているそうです。
読者とのコミュニケーションが変わった
カタログには97年の頃からすでに、カタログ読者からのお便りコーナーがありました。商品のデザインやアイデアを募集したり、イラストコーナーや、学園祭の体験談など、読者の声を届ける企画も楽しみの一つでした。
「通販ですとカタログを通してしかお客様とやり取りができないので、お便りコーナーはお客様と会社をつなげる役割があります。以前はカタログだけの掲載だったんですけど、今はWebでも、お客様からの投稿を掲載しています」
「昔はハガキのお便りだったのですが、Web上でのコミュニケーションになってきたのも時代ですよね」