暗闇に怪しく浮かび上がる……その写真家が夜、公園の遊具を撮る理由

    幻想的で、すこしふしぎ。

    彼は小ぶりの黒いリュックサックを背負い、ママチャリに乗ってやってきた。

    黒縁メガネをかけた少し細身の“おじさん”カメラマン、木藤富士夫さんが撮るのは、夜の公園にひっそりと佇む遊具たちだ。

    「2、30年前か、もっと昔の人が作った遊具って、結構シュールで好きなんですよ」