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もしも街頭演説が野外フェスだったら【ライブレポ】

衆院選の各党首の第一声を大物アーティストのライブ風にお伝えします。

大物アーティストのライブレポート風に、各党首の第一声をお伝えします。

衆議院議員選挙は10月10日に公示され、12日間にわたる選挙戦が始まりました。最初の街頭演説で、各政党のリーダーは何を語ったのか、「演説セットリスト」にまとめました。

演説セットリストとは

演説の全文を書き起こし、その中で語られている主要なポイントを曲名にみたてて再構成したものです。「全文読むのはちょっと」という人はセットリストで雰囲気をつかんでください。

【自民党】安倍晋三 総裁 LIVE in 福島

時事通信 / milos-kreckovic / Getty Images

黄金色の田園風景をバックに、自民党の安倍晋三総裁が2本のマイクを握りしめる。まずは「福島で選挙戦をスタート」。2012年にリリースされ、定番となっている曲だ。続いて「1964年の東京オリンピックー私は10歳、かわいかったんですよー」が飛び出し、「頑張れば未来に希望がある」との歌詞が涙を誘う。

北朝鮮問題をテーマにした「私は紛争を望んでいない。BUT...」で気持ちを表すと、すぐさま核・ミサイル問題と拉致問題解決への「ROAD(ロード)」につなげた。その後は、代表曲「レッツゴーアベノミクス」と新曲「全世代型の社会保障でみんなにチャンス!」で、観客がヘドバンをして頷けば、野党を意識したマイクパフォーマンスで締めた。

圧巻のライブを終えると、おにぎりのプレゼントが。ファンからのサプライズを受け、最後に「これ(具)はワカメかな?」で応えると、客席から「青菜」コール。思わず笑みをこぼした。

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【希望の党】小池百合子 代表 LIVE in 東京

時事通信 / milos-kreckovic / Getty Images

「希望の党」の小池百合子代表は、コアなファンが多い自らの地盤・池袋を最初のステージに選んだ。「懐かしいお顔、拝見しています」と会場を見渡すと、オーディエンスは歓声とともにシンボルカラーの緑色のグッズを高く掲げて呼応した。

インディーズ時代から追求し続けた音楽性であり、メジャー(国政)デビューを機に満を持してバンド名に冠したのは「希望」。新曲は「100歳まで希望をもち、夢を叶え続けて」と歌い、高齢のファンをとりこにした。英語やドイツ語などを多用する詞は独自の世界観があり、ファンの間でもさまざまな解釈がされていたが、この日のステージでは「ワイズスペンディング」の1曲のみ披露した。

【公明党】山口那津男 代表 LIVE in 北海道

時事通信 / milos-kreckovic / Getty Images

会場に到着した瞬間から、熱狂は始まっていた。「那津男さん~」と叫び、駆け寄るファンに、にこやかに手を振りながらステージに立つ山口那津男代表。慣れた様子でマイクを握るも、「今回は『政権選択の選挙』であります」と歌い出した表情には厳しさも漂う。お決まりの「先手を打つ~幼児・高等教育の無償化」「高齢者の皆さんの年金」「軽減税率実現したい」で会場をあたためると、一気に「立憲民主批判」へ突入。

「今までの政策はどうなったんですか!」「政権運営に失敗した時の反省はないのでしょうか!」と声を枯らす山口に、オーディエンスも応じる。「勝たせてください!働かせてください!押し上げてください!頑張りまーす!頑張りまーす!」の声はあっという間に拍手に溶けていった。

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【共産党】志位和夫 委員長 LIVE in 東京

時事通信 / milos-kreckovic / Getty Images

この初日、志位委員長が用意したのは、新曲「躍進 -again-」からの、安倍政権批判メドレーだった。「憲法違反の安保法たち」「辺野古の新基地許さない」「モリカケ疑惑」……激しいビートで攻めた後、先月リリースの新曲「安倍さんこそ国難」へとつないだ。

伝統曲の新アレンジ「北朝鮮には、軍事より外交」、哀愁ある「アベノミクスで賃金減った」からポップな懐メロ「改革できるのは企業献金もらってないウチだけ」へと転調する流れは、集まった古参ファンも納得だ。野外ライブのトレンド「再稼働反対」と「9条守れ」を経て、最後は「野党共闘なら勝てる -2nd stage-」を独唱し、ツアーの成功を誓った。

【日本維新の会】松井一郎 代表 LIVE in 大阪

時事通信 / milos-kreckovic / Getty Images

冒頭、「本当にムカつきました」と怒りをあらわにしながら、会場に集まったオーディエンスへ静かに挨拶する松井代表。

その怒りの矛先を党首討論へと向けると、1曲目から「覚えてますか? 増税前の約束を」をドロップし、全力投球。その後も「僕は報酬3割カット」「東京だけが良ければいいんだ」と共産党・志位委員長への憂いを怒涛の勢いで歌い上げる。そのまままっすぐ前を見つめると、自身の成果を歌った力強いナンバー「900億の黒字」を披露し、オーディエンスをたちまち松井の世界へと引き込んでいく。

さらに「教育費実質無償は大阪だけ」でオーディエンスと心を1つにすると、「あの日言った増税前の約束を思い出して」では、「大阪では結果がある」「やればできる」と、圧倒的なパッションでオーディエンスに語りかけた。

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【立憲民主党】枝野幸男 代表 LIVE in 宮城

時事通信 / milos-kreckovic / Getty Images

10月2日に立ち上げた新党「立憲民主党」のリーダーとなった枝野代表。12日間に及ぶ選挙戦ツアーを、自身が大学時代の青春を過ごした地、宮城・仙台市からスタートさせた。1曲目は「新党の立ち上げ」を力強く歌い上げ、ライブスタート。同じバンドメンバー、そして会場に集まったオーディエンス全員に感謝を述べる。

その後も「夢を持てない若者を作ったのは誰?」「上からの政治を草の根からの政治に変える」と、リリースしたばかりの新曲の数々を惜しげもなく披露。安倍政権に対する疑問を投げかけ、「まっとうな政治を取り戻す」と高らかに歌い上げる姿はオーディエンスの心を震わせた。結成されたばかりだが、一体感のあるパフォーマンスを見事に見せつけた。

【社民党】吉田忠智 党首 LIVE in 大分

時事通信 / milos-kreckovic / Getty Images

社民党・吉田忠智党首は、大分・臼杵市をツアー初日のステージに選んだ。1曲目「選挙の争点」では、「安倍政治を許すのか」を勢いよく歌い上げ、オーディエンスを引き込んでいく。

続いて四楽章に及ぶ楽曲を披露。先の臨時国会で議論されていなかった問題や安倍政権下で強行採決された法案について批判。定番となりつつある「憲法を生かす政治を」を終盤に投入した。

最後に「この選挙で、安倍政権を退陣に追い込もうではありませんか」とオーディエンスに投げかけ、初日の最初のステージは幕を閉じた。

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【日本のこころ】中野正志 代表 LIVE in 東京

時事通信 / milos-kreckovic / Getty Images

オープニングから「君が代」の合唱でオーディエンスを驚かせた、日本のこころ・中野代表の初日のステージ。静かにマイクを手に取った中野代表は、「私の努力不足で党勢が盛り上がらず」とファンに弱音を漏らしながら、「前代表との別れ~受け継がれる“志”~」で、どこか寂しそうな姿を見せる。

しかし、3曲目の「いまはひとり、でも、さいごまで戦う」ではその寂しさを吹き飛ばすように顔をあげ、ソロになった今でも自らを信じて歌っていくとオーディエンスに誓った。最後は代表曲である「誇るべき日本!次世代に」を披露し、大歓声に包まれながらオーディエンスと心を1つにした。

この記事は、BuzzFeed Japanの瀬谷健介、小林明子、伊吹早織、渡辺一樹、吉田雄弥、與座ひかるも編集を担当しました。