スマホってレベルじゃねえ! ジェスチャー操作、文字起こしつき録音機能……Google、未来技術満載のPixel 4を発表
Googleが新しいスマートフォンPixel 4を発表しました。機械学習を駆使したカメラが人気の端末ですが……カメラだけじゃないすごい機能が盛りだくさん。
Googleが新しいスマートフォンPixel 4を発表しました。機械学習を駆使したカメラが人気の端末ですが、どんな新機能が搭載されているのでしょうか?
まず大きく変わったのは、標準カメラと望遠カメラの2眼になったこと。

これまで1つのカメラしか搭載していないにもかかわらず、ソフトウェアの力によってボケを作ったり、色彩補正や歪み調整を行い、美しい写真を撮影してきたPixel。
今回、そこに望遠カメラが加わりハードとしてもリッチになりました。これによってポートレート写真でもっと美しいボケ表現ができるようになり、被写体認識能力も向上しました。
あと単純に2倍ズームがきれいになったので、遠くの被写体もパキッと撮影できるようになりました。
夜景モードが進化! シャッターなしで美しい写真が撮れます。
夜景モードは長時間露光と機械学の力で暗い場所でも色鮮やかな写真を撮影できる人気機能。
露光時間を長くする必要があるため、1枚の写真を撮影するのに少し時間を要していた夜景モードですが、これまでより短い時間で撮影できるようになりました。
さらに鬼進化を遂げた夜景モード。短時間で天体写真まで撮影できるようになりました。
暗い環境下でも美しい撮影ができる技術を高めた結果、肉眼では見えない星の輝きを映し出せるようになりました。スマホってレベルじゃないでしょ……。


これはPixel 4で撮影した写真。
今すぐキャンプに行きたくなりますね……。
白飛び、逆光なんのその。デュアル露出補正も便利です。
通常Pixel 4では1回シャッターを押した時に9枚の写真を撮影し、それを一瞬でで1枚に合成することできれいな写真を生み出しています。
それを手動で調節するような機能。シャッターを押す際に、明るさを調節するのは一般的ですが、暗い部分を明るくして、明るい部分を暗くする…といった調節ができるようになったのです。

明るい場所で撮影したときの白飛びが防げたり、逆光の環境下で被写体が暗くなってしまうときに使えそう。
さて、ここからはGoogleならではの進化機能です。例えば、Pixel 4には「リアルタイム書き起こし機能つきボイスレコーダー」が搭載されています。
個人的に1番ヤバいと思ったのがこれ。
Googleは今年2月に音声文字入力(Live Transcribe)というアプリをAndroid向けにリリースしていたのですが、それを端末に内蔵させてボイスレコーダーとくっつけてしまったという神機能です。
Googleの音声文字入力の精度はこんな感じです(詳細記事)。
Googleの音声文字変換はこんな感じ。文脈を判断して修正するのがすごい。
音声を認識するだけでなく、文脈を読み取ってリアルタイムで修正作業が行われています。
音声文字入力は、もともと聴覚障害者の会話をサポートするために生まれたシンプルなアプリでした。精度や文字の表示の仕方など、少しずつ改良を重ねて今回このような進化バージョンとして再登場したわけです。
キーワードを検索窓に打ち込めば、任意の音声ファイルをすぐに見つけられます。
「"Pixel"を検索窓に打てば、3件の音声ファイルが見つかりました」とデモを披露しています。人類の夢だよ……。
音声はすべて文字変換されているから、こんなことも可能になるわけです。
なお日本語対応の時期は未定。今後、日本語も対応できるように取り組むそうです。
そして、Motion Senseを搭載しているPixel 4はジェスチャーで操作も可能です。
Googleによると、人の動きを細やかに追尾するMotion Senseは開発(スマホに搭載できるぐらい小型にする)に約5年の歳月をかけたそうです。
これによって顔認証が爆速に。通常、端末を顔に向けることで顔認証がなされますが、Soliレーダーを使えば、ユーザーが端末を手にとった瞬間に顔認証を完了してしまうといいます。「スマートフォンの中で最も高速な顔認証」と自信満々です。
高性能なモーションセンサーであるSoliレーダーは、顔認証だけでなく、ジェスチャーで操作も可能にします。Pixel 4の前で手を動かせば再生中の音楽を飛ばしたりできたり、消音にしたりできます。
このGifは「コーヒーカップでは作動するのか」を検証したもの。あくまで手の動きに反応するので、曲をスキップすることはできません。モーションセンサーの精度がすごい……。
このかっこいい機能、日本は2020年春から使えるようになるみたい……。ウッ……。
Googleといえば人工知能のアシスタント機能。スマホ向けにもうちょっと賢くなりました。
マルチタスク機能の強化が挙げられます。
これは、知り合いから「何時発の飛行機に乗るの?」と聞かれたときに、とっさに「私の予定なんだっけ!?」とGoogle アシスタントに教えてもらっている瞬間です(日本では2020年春から提供開始)。
メッセージをやりとりしながらスケジュールの確認をさらっとやってくれるGoogle アシスタント。音声の認識能力もすごいですね。
ちなみに「OK Google」と言わなくてもPixel 4の本体下部をギュッと握るだけでGoogle アシスタントを呼び出せます。
カメラの進化と、Googleが長年温めてきた技術を載せてきたPixel 4。カラバリは3色です。

左からJust Black、Oh So Orange(限定色)、Clearly Whiteです。
通信会社はソフトバンクで取り扱いになります。
価格は799ドルから。Pixel 3同様「Pixel 4 XL」を含めた2サイズ展開です。

これはちょっと心配なのですが、実はPixel 4は前機種と比べて少しバッテリー容量が減っていました(2915 mAh→2800 mAh)。Pixel 4 XLは容量が増えているんですけれど……。
本日10月16日午後から予約、24日から販売開始です。
価格は以下の通り。
【Google Pixel 4】
64GB:8万9980円
128GB:10万3950円
【Google Pixel 4 XL】
64GB:11万6600円
128GB:12万8700円
Pixel 3は499ドルに値下げ。こっちの購入を検討しても良いかもなぁ……。
UPDATE
日本での価格を追記しました。