Q:天下一品で、一番美味しい頼み方、知ってますか?
A:餃子を沈める食べ方です。餃子の半分を「こってり」の下の方に沈めます。もう半分は、普通にタレで食べます。ディップ感覚ですね。私は、餃子定食を注文しています。天下一品は餃子のサイズが小さめなので、ラーメンと一緒に食べやすいんですよ。

この食べ方を教えてくれたのは、SILENT SIRENのひなんちゅさん。人気読者モデルから、バンドマンになった彼女の溢れる天下一品愛はすさまじいのです。

Twitterでも度々つぶやいたり、天下一品のトークイベントに出演したり、ついには『天下一品のテーマ』まで作ってしまいました。
YouTubeでこの動画を見る
天下一品 高円寺店で撮影されたMV
「クリスマスイブの日も4人で天下一品に行きました。ツアーに行くときも、現地の天下一品に行くのが楽しみです」
むくまないの? 太らないの? なんでそんなに天下一品が好きなの? オープン前(つまり朝!)天下一品でお話を聞いてきました。
天下一品出身なので、布教中
――どういうきっかけで天下一品に夢中になったんでしょう?
ひなんちゅ:家族はインドネシアに住んでいたのですが、高校から帰国したんです。仕送りはもらっていたけれど、渋谷でバイトがしたくて。センター街をふらっと歩いていたら、天下一品の時給が高かったから(笑)。
――厨房にも立っていたとか?
ひなんちゅ:ですね。チャーハン作るときのフライパンの振り方とか、餃子の並べ方とか教えてもらいました。週5で入っていて、毎回まかない食べてたんですけど、飽きたことがない(笑)。
私とあいにゃんは地方でも一緒に天下一品に行くことが多くて、札幌、広島、大阪……最近だと鹿児島!
あいにゃん:地方のツアーに行く時に、ひながパトロールに出かけるんです。打ち上げでガッツリご飯食べた後に行く。
すぅ:締め。ライブ前に行くことも多いですね。熊本だっけ? 行ったら行列がすごくていけなかった。

ひなんちゅ:そう、行列がすごくて諦めた。お店によってメニューが全然違うんですよ。だからツアーに行く度に最寄りの天下一品を調べます。
――愛が深いのはなぜですか?
ひなんちゅ:Twitterですごい頻度で愛を呟いていたんですよ。それを天下一品の方が見てくださって、お付き合いが始まりました。CMに出たりとか。木村勉社長(現会長)ともお会いできて、人柄の良さに惚れましたね。
愛されるものを作る人って愛がある人なんだなって(笑)。芸能人も同じだと思っていて、よく話すんですよ。スターと現場が一緒になった時に「あの人やっぱり本当にすごい素敵な人だよね」「さすがだよね」って話をするんですけど、それに似てる。

――むくんだりしないんですか? それこそ、カロリーを気にしたりとか。
すぅ:次の日むくむこともあるんですけど、そこまでかな…?
ひなんちゅ:むくんだり太ったりっていう心配もあるんですけど、天下一品だけは良いルールにしています。他を我慢して、天下一品だけは食べ続ける。
――いつも何頼みます?
一同:こってり。
あいにゃん:ネギが特に美味しいんですよ。マシマシにします。最近は辛コクが好き。からあげも美味しいですね!

ひなんちゅ:京都まで行って、社長(現会長)に直談判して作ってもらったのが「ちょこってり」です。私はいつでも「こってり」を食べちゃうんですけど、一緒に来る人がそんなにお腹すいてない時ってあるじゃないですか。それこそあいにゃんとか。

あいにゃん:ビールだけ頼んで、食べてるひなを見る、みたいな。ちょっと残ったやつをもらうとき。
ひなんちゅ:はじめての「こってり」って勇気がいることもあると思うんですよね。女の子とかだと(笑)。
すぅ:ちょこってりとビール(グラス)で1000円しないのがいい。 おつまみ3点盛りが最高なので、ちょこってりにしたら食べられる。
読者モデルの「足かせ」

――朝からラーメン食べて大丈夫ですか…?
すぅ:私たち、体育会系なので。すごい負けず嫌いですし。
――負けず嫌い? ガールズバンドとしては、ビジュアルもあって、女の子たちから支持もあって…。
すぅ:音楽がメインじゃないっていう視線は感じていて。確かに読者モデルのファッションショー込みのイベントがメインで、人が集まる……甘やかされている状態でライブをしていたんです。でも、自分たちの未熟さとか認知度の低さに気づいて。
――どういうきっかけで?
すぅ:ライブハウスでパンクバンドと対バンした時に全然お客さんがノッてくれなかったり、そもそもお客さんがいなかったりとか。普通に300人が来てくれた環境から、3〜4人とかになって。バンドだけで戦うとお客さんが集まってくれないんだって目の当たりにしてショックでした。
ひなんちゅ:読者モデルは本当にいい経験で、だからこそ集客できていたときもあったけど、同時にバイアスみたいなのはあったと思います。
ライブで自分たちがハードな曲をやってるつもりでも、「可愛かった」っていう感想が多くて悩みました。可愛いと思われたくてやってるんじゃないんだけどなって。

すぅ:このままだとバカにされたままだ!って。
あいにゃん:かなり試行錯誤して、バレンタインにチョコ作ってお客さんにプレゼントしたり、原宿の旧GAP前で。ビラ配ったりもしました。
――読モやってたら、原宿って聖地じゃないんですか? 逆に大変そう。
ひなんちゅ:話しかけてくれる方もいるんですけど、でも本当にお客さんは来なかったです。スカスカすぎて「リハかな?」って思うくらいに。
ゆかるん:渋谷でもビラ配りした(笑)。
すぅ:当時は、ライブハウスのイベント出演サポートメンバーへのバックも自分で払わなくちゃいけなくて大変でしたね。撮影でもらった謝礼をそのままあてたり。スタジオ代にも使った。
あいにゃん:安いから深夜パック(笑)。おにぎりとか夜食もついてくるし、夜ならみんなも時間があうから。そのまま、学校とかサロンの撮影行ったりとか。

ひなんちゅ:メンバー同士で喧嘩になることってまずないんですけど、マネージャーさんとはよくしました(笑)。デビュー当時、「そんなのやりたくない!」って反抗して、「売れてからそういう発言してください」って言われた。自分たちのレベルを思い知らされましたね。
すぅ:「やりたいことがあるならインディーズでどうぞ」とか(笑)。「やりたいこと」と「やらなきゃいけないこと」の2つを知ったんです。メジャーデビューってそういう世界だったんだって。
ひなんちゅ:でも、自分たちも段々わかってきて、Zepp、日比谷野音、武道館、横アリ……ってステップアップしていって。でもまだ、フェスのメインステージに立てたことがないんです。そういうところを目指す気持ちを忘れたらいけないなって思いつつ、今ある環境を大事にしつつ。
あいにゃん:最近は、私たちが読者モデルをやっていたっていうことを知らないお客さんも増えました。
――そういえば、みなさんが活躍していた雑誌って軒並み休刊になってしまって。
CUTiE表紙はサイサイ✡
ひなんちゅ:CUTiEとZipperがなくなったのはショックでした。みんなと出会った場所なので。
すぅ:なくなっちゃうのは寂しい。でもCDも一緒ですよね? デジタル配信がイキイキしている。そういう環境の変化に言い訳しないで売れたい。
自分の話なんですけれど、環境に言い訳しがちなんですよ……。「ライブが平日だからSOLDしなかったんじゃない?」って。
ひなんちゅ:あれは本当に恥ずかしかった。武道館のライブが平日だったからか、SOLD OUTしなかったんです。でも、私たちの直後に2DAYSのライブをしたアーティストは余裕でSOLD OUT。
すぅ:手間とかお金をかけてまで、見たいとか聴きたいって思ってもらえるようになりたい。私たちの時代って、雑誌を切り抜いてノートに張って、ポエムとか書いてたじゃん(笑)。
あいにゃん:めっちゃやってた(笑)
すぅ:そういうアナログならではの楽しさとかもね。
ひなんちゅ:私たちがデビューしたときは「インスタ」っていう概念もなかった(笑)。新しいツールが出てきたら、とりあえずやる。とはいえ「なんでバンドマンなのに私服を載せているんだろう?」って葛藤もあるのですが。でも、それを見たいと思ってくれている人がいて。
ゆかるん:ハッシュタグから私たちのこと知ってくれる人もいるしね。

あいにゃん:読者モデルのときから応援してくれているファンがライブに来てくれていたりもする。今があるのは、雑誌があったから。でも、流行にも敏感でいなくてはいけなくて、よく会議で話し合います。ツールはうまく使って、根本にある音楽に真剣に取り組んでそれを発信していければと思うので。
あ、でも原宿の景色が変わったのは、ちょっと悲しい。今、路面店がなくなっちゃって、私たちがバイトしていたカフェもなくなっちゃった。今はみんなネットで買っちゃうからなぁ。私も使うので、なんとも言えないんですけど。
ひなんちゅ:SNSがあったから、天下一品とのコラボレーションにもつながったし。天下一品が好きって公言してる芸能人の方も多いと思うんですけど、うちらは頻度も多いし、4人なので。そこは数で勝てる(笑)。
取材協力:天下一品 高円寺店
SILENT SIREN:先行配信中の『天下一品のテーマ』も収録したシングル『19 summer note.』が7月11日にリリース。