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「取り調べのかつ丼はいつから?」「ぐっとくる本を教えて」図書館司書に聞くと、こう答える

ネットでも見れます。

図書館の司書さんは、ネットで検索しても出てこないような質問に答えてくれます。それがレファレンスサービス。

全国の図書館に集まる質問と回答は、「レファレンス協同データベース」としてネット上で公開されています。

656の図書館(2015年3月時点)が協力しあって作った情報の蓄積所。難問への回答がすごいと、たびたびTwitterで話題になっています。
杉並図書館のレファレンス受付画面 / Via library.city.suginami.tokyo.jp

656の図書館(2015年3月時点)が協力しあって作った情報の蓄積所。難問への回答がすごいと、たびたびTwitterで話題になっています。

Twitterでは、国立国会図書館関西館図書館協力課が、各地から集ったQ&Aを公開しています。また、レファ協のサイトでは、図書館に集まるさまざまな質問の回答が見られますよ。 例えば…
@crd_tweet / Via Twitter: @crd_tweet

Twitterでは、国立国会図書館関西館図書館協力課が、各地から集ったQ&Aを公開しています。

また、レファ協のサイトでは、図書館に集まるさまざまな質問の回答が見られますよ。 例えば…

Q:ゲゲゲの鬼太郎はどうやって寝るの?

講談社 / Via amazon.co.jp

A:特殊な布団を使っている。


重ねた布団に寄りかかる鬼太郎の絵もあるが、寝ている姿の絵は載っていない。
参照:『鬼太郎ひみつ大百科』(水木しげる/著 講談社)

Q:「言う」と「云う」の使い方の違いは?

A:自分が発する言葉か、引用か。

「言う」:自分が口に出して言うときに用いる。
「云う」:他人のことばを引いて述べるときに用いる。
参照:『新漢和大字典』『日本国語大事典 1巻』『大漢語林』『日本語源広辞典』『漢字を正しく使い分ける辞典』

Q:「取り調べといえば、かつ丼」という設定は、いつ、どのような経緯で始まったの?

Gontabunta / Getty Images

A:1955年の映画「警察日記」から。その後「太陽に吠えろ」などテレビでも使われるようになった。

現実の取り調べでもかつ丼が出ることもあったが、2008年に事実上禁止に。


・ドリフターズのコントなどでも盛んに使われるようになったことから、「取調室ではカツ丼が出る」「警察署ではカツ丼をおごってもらえる」というイメージが一般に定着したと言われている。

・興味深いのは、その後、実際の取調べでも刑事がカツ丼をおごるケースがかなりあった。

・警察庁の「平成20年度の警察捜査における取調べ適正化指針」では、事実上禁止されるに至った。これは裏を返せば文章で通達しなければいけないほど、そういう事実があったという事を物語っている。

参照:『プロフェッショナルを演じる仕事術』(若林計志/著)

その他にも、複数の資料をあげ説明されていますが、起源は「警察日記」のようです。かつ丼は警官の温情を表現するために使われました。

Q:今の私にぴったりな、おもしろくて、ぐっとくる本を紹介してください。(4年生児童)

A:日々成長する依頼主と会話を通して、その日にあった本をおすすめしている。そして…


人が何を「おもしろいと思う」かは、人それぞれです。

また、同じ児童でも、その日のコンディションや心の成長によって、おもしろいと感じる対象が刻一刻と変化していきます。

この子は、この質問をして以来、毎日来館しては「おもしろい本を教えて」と、本を借りて行くそうです。

通常、調査のサポートをするためのレファレンスサービスとしては、多少迷いもある模様。でも、こんな気持で小さな依頼主に答えています。


できるだけ未知の本の世界へ誘うように心がけています。

自分が慣れ親しんだ世界にいることは、安全で安心なことですが、この世の中には全く違った世界や価値観が存在していることや、知らなかったことを知ることができた時の喜びを感じてほしいからです。

この児童はもうじき「本の目利き」になって、自ら選択し自分だけの1冊を選び、こちらが「よくこんなおもしろそうな本を見つけてきましたねぇ。どこにあったんですか?」と感心させてもらえる日も近いのではと思っています。