自他共に認めるネガティブな私ですが、「明日からちょっとばんがるわ…」という気持ちになった番組があります。それがこれ、「クイア・アイ」。

「あー、アメリカンな番組ね〜」と思いきや、まじで名言の宝庫! 徳が高い! 超沁みるの!!

前提として、すべてにおいてテンションが高いし、肯定的。
「ブサイクは、治せないさ」とゲストが弱音を吐くと、「それは禁句!!」と言うファブ5。そして…
ブサイクは治らないっていったでしょ?
確かに生まれつきの容姿は変えるには限界があるかもしれない。ただし自信なら努力して身につけられる。
あなたはとてもいい人。でもその魅力に気づかないと、誰もあなたの良さを気が付けない。要するに自信だよ。
年齢など関係なく、人はいつでも変われるし、新しいことを学べるんだ。
これを、バツ3の60代男性にサラッと言うファブ5。彼らはいつも誰に対しても「自信を持って」と諭していくのです。
「服は着られればいい」とファッションに無頓着なお父さんに「奥さんのためにおしゃれしたいと思わないの?」と聞き返すファブ5。

5年付き合ったパートナーに、別れ際「キミはいつも家にいるばかりで身なりを気にしなくなった」と言われたんだ。
それから服装に対する考えが変わった。
今のパートナーとは9年半付き合って、結婚もした。
僕は毎朝欠かさず髪を整え、シャワーを浴び、髭も剃っている。
パートナーが僕を尊敬し、自分も努力したいと思ってほしいから。奥さんは、キミのために綺麗でいたいと努力しているよ。キミも彼女のために努力すべきじゃないかな?
キラキラしたファブ5ですが、彼らだって今まで失敗を重ねてきているのです。説得力が違う。
ゲイってみんなおしゃれだよな〜って思ったりしていませんか? そんな先入観に対して「人による」と諭すファブ5。

諭しているのは、下の写真の彼。体を露出していないし、地味な格好を好むゲイです。
フィットしたジーンズにTシャツみたいな普通の服が僕は好きだ。僕にとってセクシュアリティは二の次。ゲイであることは、自分にとって第一の個性ではない。
初めて男性と付き合ったときは、短い水着を着たり極端なことをやってみた。こういうのを着なくちゃと思っていた。いきなりゲイカルチャーに放り込まれたから。
でも自分らしくないと気がついた。今はもっと面白い部分が、自分にあると思うから、着たい服を着ているよ。
これって、「女の子らしくなれない私は、非モテです」っていう文法と全く一緒ですよね。しかと響いた……。
ときには、ゲストから思慮に欠けた質問がなされることもあります。その返しがまじで秀逸。

こうしたコミュニケーションを取ることで、ゲストたちは外見だけでなく、「自分たちが垣根を作っていたことを恥ずかしく思う」と、先入観からも開放されていくのです。徳が高すぎる。
ちなみに、ファブ5は家まで改造します。クオリティが半端ない。
「人が思っている以上に、人間には共通点が多い。人間は皆同じなんだ。この世に生まれて愛されたいと思いながら成長し、大人になっても愛を探し求める。それはゲイでもストレートでも同じ」

たまに悪ふざけもするけどね!
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BuzzFeed Japanは東京レインボープライドのメディアパートナーとして、2018年4月28日から、セクシュアルマイノリティに焦点をあてたコンテンツを集中的に発信する特集「LGBTウィーク」を実施中です。
記事や動画コンテンツのほか、5月1日午後8時からはTwitterライブ「#普通ってなんだっけ LGBTウィークLIVE」を配信します。
また、5〜6日に代々木公園で開催される東京レインボープライドでは今年もブースを出展。人気デザイナーのステレオテニスさんのオリジナルフォトブースなどをご用意しています!
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