フリマアプリを運営するメルカリの子会社が新アプリ「メルカリ アッテ」をリリースしました。アプリのユーザー同士が直接"会って"売り買いできるところが特徴です。

なのでやっぱりというか、こんな商品も売られていました。


この後どうなったんだろう。

もちろん、本来の目的はモノやサービスの授受なので、利用規約では以下のことが禁止されています(一部抜粋)。
・他のユーザーに肉体的損害を与えること
・無限連鎖講(ねずみ講)、マルチ商法等の勧誘活動等を行うこと
・不倫・援助交際・売春・買春等の勧誘行為、その他性行為・わいせつな行為等を目的とする行為
・面識のない異性との出会い等を目的とする行為
実際のところアプリはどのように使わているのでしょうか。メルカリの取締役である小泉文明さんに聞いてみました。
――出会い系みたいという声もあがっているようですが。
一般公開して間もないこともあって、今のところ事件性があるような話は聞いてないです。
――でも、出会い目的ととらえられる投稿もあがっています。
それは実際に僕たちも確認していて、不適切だと判断した投稿は削除しています。もちろん模倣するアカウントもあります。その都度消していますし、IDを凍結する措置もとります。
――どのように「不適切な投稿」へ対策しているんでしょうか?
大きく分けて2つ。システムと目視です。NGワードを設けていて、売春や犯罪につながるような単語は初めから入力できないようにしています。すでに数百個ほど設定しています。具体的には公表できないのですが、今後、ユーザーの動向を見て増やすことも考えています。
ユーザーからの追放機能もあるので「この投稿はおかしい」と意見が届き次第、不審なアカウントへの措置は取れるようにしています。
――目視についてはどうなんでしょう? 投稿は無限にありそうですが。
カスタマーサポートで手分けをして投稿はすべて見ています。メルカリのノウハウを活かしたいと考えているので、現段階では相互に協力しながら、目視している状態です。150名規模ですが、毎月10名ほどのペースでメンバーを増やしていますね。この部署では90%以上が内製。迅速なレスポンスが求められるので、基本的に外注はしていないんです。
というのも、不適切な投稿はユーザーにも見えるので、すぐに対応したい。それだけでサービスの信頼が下がってしまいますから。
――たとえば、詐欺をするユーザーが出たりはしないですか?
可能性はゼロではないと思います。ただ、ネガティブなことは起きないようにしていきたいですし、その努力は当然します。
たとえば、メルカリIDと紐付いているアカウントは、システム的にこれまでのメルカリ上での取引や評価の実績もわかります。今後は、そういった情報もよりオープンにしていき、ユーザーの信頼度がわかるような機能を追加していくつもりです。
取引はもちろん、各アカウントの安全性、健全性は運営しながら作っていく。もちろん、懸念はあると思います。でも例えば、SNSが流行りだしたときには「コミュニティー機能」や「オフ会」に対する不安視もありましたよね。それが徐々に普及していった歴史もあるわけです。
今現在、メルカリ アッテでは健全なやり取りがほとんど。新しい文化やコミュニケーションが生まれていく段階で、そこある可能性を摘みたくはないんです。ただ、サービス事業者として安全性を確保する責任はあります。そこは徹底していきたいと思っています。
その後……


「レンタル彼氏」を売っていたアカウントが、削除されていました。
本人のブログ記事によれば、自分のページが削除され、代わりに「エラー:禁止されている投稿に当たると判断されたため投稿できません。投稿前に、禁止されている行為を必ずご確認ください」と書いてあったとのことです。