Google本気スマホ、カメラがエグいと話題――プロの写真家も舌を巻く驚異の機能
「とにかくカメラ機能に感動した」とプロの写真家も舌を巻く理由
Googleが本気を出したスマホPixel 3。久しぶりに触っていてワクワクするスマホですよ。なぜか? AIが超身近に感じられるからです。

Googleが長い時間をかけて蓄積したデータとAI機能をガッシガシに使ってるんですよ。一番実感するのがカメラです。
Googleのカメラチームの開発者であるHajime Moritaさんも「カメラにはメモリを一番使っているくらいハードを酷使してる。アプリが落ちることが多く、開発ではそこに苦労した」とRebuildで語るほど。
夜景モードがまずエグいです。フラッシュなしでこういう写真が撮影できます。

実はこれは11月15日にリリースされた新機能Night Sight(夜景モード)です。
Pixel 3のカメラで主に使われているのは、コンピュテーショナルフォトグラフィーという技術。
光学によって被写体の像を捉えている一般的なカメラとは異なり、デジタル処理によって画像を生成するのを前提にしているテクノロジーです。
簡単に言うと、Pixel 3で撮るのは、Googleの叡智を集積してできる超すごい合成写真ということになります。
比較するとエグいです。上から順に、Pixel 3の「夜景モード」、「普通モード」、iPhone XSです。

すべて未加工です。ただ、ポチッとシャッターのボタンを押しただけ。
シャッターボタンを押す直前に手ブレと撮影シーンの動きを測定し、なおかつAIがベストな明るさや色合いを合成して1枚の写真を作り出したもの。ややHDR合成感があるように感じもしますが、あとで色調節できます。
とはいえ、ポチッとするだけで暗い夜が鮮やかに映し出されるのは圧巻。エグい。
なお、フラッシュをたくとこういう感じになる風景です……😇👍

フラッシュは近くの被写体を照らすことはできますが、遠くを明るくするのは難しいのです。あと、やっぱりフラッシュって感じが……。謎のエモさはある。
「動かないでください」というアナウンスが出るので、じっとしておきます。
「動いてはいけない時間」にPixel 3は沢山写真を撮影し、ベストな色味を合成し、手ぶれ補正をかけているのです。
一瞬で複数枚の写真を撮影して合成するHDRはiPhoneにも搭載されていますが、さらに超強化したのがPixel 3の夜景モードです。
合成しているからか、撮影してからちゃんとした写真が見れるまでほんの少し荒い画像になります。が、少しずつ浮かび上がってくる時間が面白い。
やたら推してしまう夜景モードですが、デフォルトのカメラもはちゃめちゃにすごいよ!

メインカメラは1200万画素。今のスマホだったらもっと画素数の高い端末はたくさん出ているのですが、スペックを軽く凌駕する処理能力。
背面カメラはひとつしかないのに、ポートレートモードでボケ具合の調節ができます。これも機械学習!! えらい!!
これは被写体と背景を機械学習によって切り分け、背景部分をボケさせるもの。iPhone XRと似た仕組みです。
賢いのは、人以外の被写体も認識することと、被写体を任意のものに変更できる点。
ソフトウェア🙌
インカメラもなかなか優秀で、こんなに広角で撮影できます。セルカ棒殺し!
インカメラは広角のカメラも搭載されているので、最大で184%広く写ります。
だから、大勢でセルフィ撮ってもみんな入るのです😂😂

しかも学習機能は地味に活躍していて、端っこに写った人の顔の歪みもしっかり補正してくれます。気が利くいい子……🙏😭
この「驚異のAIカメラ」には、プロ写真家も「とにかくカメラ機能に感動した」と大絶賛。Pixel 3ユーザーの横田裕市さんに話を聞きました。

「スマホでは夜景撮影はノイジーに写ってしまいがち」
「写真家としても、明るくて(f値が低くて)軽く高画質なレンズをずっと切望していました。でも、ハードとして実際それは限界に近くなってきている中で、Pixel3には驚きました」
「小型軽量ながら、ソフトウェア、AIの力でデジタルで補正、空間を3Dで認識しピントや被写界深度を後から調整する事が近年で普及するのではないかと思っています」
ここからはおまけ機能です。カメラはもはや写真を撮影する機能だけにとどまりません。胸熱機能な「Google レンズ」。
かざすだけで文字を認識したり翻訳してくれたりします。
海外旅行に行った時「メニューが読めねえ!」となりがちなのですが、Google レンズですぐに翻訳できるのです。
文字だけじゃありません。例えばお店のロゴにピントを合わせると……
レストランの検索を瞬時にしてくれるのです。検索できるカメラか……。強い。
料理とかお花とかも認識します。
「なんだっけこれ……単語が思い出せないから検索もできねえ!」ってとき結構あるんだよね…。ど忘れしたときに便利。
その他にも、かざすだけで「あの靴はNIKEのAIR FORCEで◎◎円です」ということまで教えてくれます。恐るべし……。
とはいえ、まだ開発中。ちょっと精度が微妙なのですが、これが進化したらかなりヤバい機能になりそうです。東のエデンを思い出すな……。
AIって結構遠いイメージがあったのですが、こうやって日常生活に溶け込んでいくのね……。未来だ……。
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Special thanks :@kensuu
UPDATE
フラッシュ機能に関して説明を追記いたしました。