Updated on 2018年8月19日. Posted on 2018年8月15日

    ゲリラ豪雨、どうすればいい? できれば子供にもわかりやすく!→気象庁の研究者に聞いてきました

    予測の仕方、避難場所、推奨アプリ等々……

    この季節、突然の豪雨に見舞われることが多くなっています。

    川崎市多摩区上空・・・ 危うく竜巻が発生するかと思ったじぇ・・・ 上空で雲が巻いた時はやばいと思った。 #竜巻 #雷雨 #ゲリラ豪雨 #川崎市多摩区

    Pinkomelet / Getty Images

    街中はもちろん、山や川などの近くにいると、危険な場合もあります。

    その時に、キーになるのが「積乱雲」。

    「積乱雲は危険を呼びかけてくれています。雲の声を聞けば、天気の急変を事前に知れます。来るのがわかれば、”ゲリラ”にはなりませんよね」

    BuzzFeed

    そう語るのは、気象庁気象研究所研究官の荒木健太郎(@arakencloud)さん。

    荒木さんは、7月に絵本『せきらんうんのいっしょう』を上梓したばかり。子どもたちでも理解しやすい絵柄とストーリーで「雲の読み方」を解説しています。

    Yui Kashima / BuzzFeed

    そんな荒木さんに、積乱雲との付き合い方について聞きました。突然の豪雨から、どうやって身を守ればいい? できればわかりやすく教えてください!

    1:積乱雲の寿命は1時間ほど。範囲は数キロ〜数十キロ程度。

    Imacoconut / Getty Images

    積乱雲は、数キロ〜数十キロの狭い範囲で急発達し、寿命は約30分〜1時間しかありません。

    あまりに狭くてすぐに終わってしまう現象なので、今の技術では予測が難しいそうです。だから、「ゲリラ豪雨」になってしまうことがあるのです。

    2:人間のメンタルに似ている説。そう考えるとわかりやすい💡

    『せきらんうんのいっしょう』より。荒木健太郎 / 小沢かな / Via amazon.co.jp

    人間誰しも、心の中に「ネガティブな自分」と「ポジティブな自分」を持っていると思います。雲も同じ。

    積乱雲は、「もうちょっと頑張りたい」という前向きな気持ち(上昇気流)持つ一方で、「もうダメだ」という後ろ向きな気持ち(下降気流)も抱えているのです。

    積乱雲はアクティブな見た目ですが、自身の下降気流で自滅する自虐的な雲です

    3:「雲」のメンタル不調を先読みするサインたち

    @arakencloud

    パッと目で見てわかるサインがあります。

    頭巾雲:もくもくしている雲の上に帽子のようにかぶっている雲。これは、もくもくした雲が急成長している証で、積乱雲になりやすいことを教えてくれています。

    濃い巻雲:限界まで発達(大きくなった)積乱雲から発生するもの。この先の空で大雨や雷雨になっている証拠。

    乳房雲:ボコボコした雲は、積乱雲の進行方向に現れます。雷雨や大雨の徴候(1時間前くらい)。

    アーククラウド:おしよせてくるようなドーム型の雲は、かなり危険。この雲が頭上を通り過ぎる瞬間に突風が起こるので、見かけたらすぐに建物の中に避難。

    4:要ブクマ! 要ダウンロードな、先読みアイテム「気象レーダー」

    気象庁 / Via 高解像度降水ナウキャスト

    荒木さんがおすすめするのは、気象庁が提供する「雨の動き(高解像度降水ナウキャスト)」。

    5分毎の過去3時間の雨雲の動き、1時間先の予測情報を確認できます。赤いところは、積乱雲が発達していて悪天になっているところ。夏に屋外で遊ぶときは、チェックしておきたいサイトです。

    Yahoo! 地図、Yahoo! 天気などのアプリにも対応しています。

    もう少し長いスパン(過去12時間、今後15時間先)の雨量分布は、「今後の雨(降水短時間予報)」で確認できます。

    「雷注意報が発表されている日には天気急変の可能性あり。危険を呼びかけてくれる雲を見かけたり、空の異変に気付いたら、すぐにレーダーで積乱雲の位置や動きをチェックする習慣をつけておきましょう。」

    5:猛烈な雨の威力。力士が降ってくるのに等しい

    @arakencloud

    天気予報でよく聞く「降水量」。これは「降った雨が流れせらずにそのまま貯まった場合の水の深さ」を指します。

    「1時間に100mmの猛烈な雨」の場合は、1m四方に10cm(100mm)の深さの水が貯まることを指します。つまり、1m四方に100kgの水が落ちてくるイメージです。この大量の水は河川やアンダーパスなどの低地に流れ,氾濫や浸水を引き起こすほか、地中に浸透して土砂災害をもたらします。

    「80mm /1時間の大雨は、都市化に伴って増加傾向にあります」

    6:雷雨にぶち当たってしまった。どうすればいい?

    @arakencloud

    近くに建物や自動車があれば、すぐそこに避難してください。地下は、浸水のおそれもあるので、おすすめできません。

    もし近くに避難できる場所がない場合には、木から4m以上離れた保護範囲でやりすごしましょう。木に近すぎると、側撃雷による感電の危険性があるからです。ただしこれは応急処置で、絶対に安全というわけではありません。

    「できるかぎり、事前に建物や自動車の中に避難しておきましょう」

    7:怖いだけじゃない! レーダーを使いこなすと……

    Hiroshimaeshiro / Getty Images

    レーダーの雨量情報で、雲が通り過ぎるタイミングには、虹を見られることが多いです。

    雨上がりの太陽と反対側の空を見てみると……🌈🌈

    「積乱雲は、決して怖いものではなく、正しく読むといろんな発見をもたらしてくれます」

    BuzzFeed Daily

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