ブルーボトル流、家でも美味しいコーヒーを作る方法
混雑しているブルーボトルの"攻略法"も聞いてきました。
「家でコーヒーを飲む人をもっと増やしたい」

そう語るのは、ブルーボトルコーヒー・ジャパンのPRマネジャー齋藤友香さん。
ブルーボトルでは、自宅でもお店の味が再現できるようワークショップを開催したり、ドリッパーを開発しています。
「家でコーヒーを淹れるには、腕はないし、時間はかかるし…」と思っていたら、2分ほどでおいしいコーヒーにありつけました。

コーヒーを出してくれたのは、ブルーボトルのトレーナー/ バリスタである藤岡響さん。100名以上いるバリスタの「先生」である藤岡さんに豆の選び方からコーヒーの淹れ方まで教わってきました。
コーヒー豆は、買ってから2〜3日後がおいしい。
ブルーボトルでは、豆の賞味期限を2週間と設定しており、また、購入後2〜3日後がおいしいと勧めているそうです。
「豆からガスが出て、味が変化していくので賞味期限を設けています。とはいえ、フレッシュすぎると味が出ない。人間と一緒ですね」
豆を保管するのは、冷暗所がベスト。
「長期保存の際に冷凍庫や冷蔵庫を使用される方もいらっしゃいますが、コーヒー豆は周りの香りを吸う性質ももっています。なので、冷蔵庫はおすすめしていません。豆が結露してしまうこともあります。新鮮なまま使い切っていただく方が良いと思います」
コーヒーの味に最も大きく影響するのが「挽き方」。

同じ豆でも挽き方によって濃くも薄くもなると言う藤岡さん。
「ドリップコーヒーは中細挽きがオススメですが、コーヒー豆のエキスが効率よく出るのが細かいもの。エスプレッソなどは細かく挽きます」
ブルーボトル秘伝のレシピ

用意するのは、粉を30g、お湯を350ml。
「コーヒーは2倍の水分を吸うので、出来上がりは290mlくらいになります」
これくらいの量だと、温度による味の変化も楽しめるのだそう。
気をつける点は以下のとおり。
1)お湯はだいたい90度前後(ブルーボトルでは92度に統一)
2)お湯は、外側から内側に。均一に広がるように注ぎ入れる
3)8〜12秒かけて回し入れる。これを4回繰り返す
ガスが出て、膨らんでくる。落ち着いたら再びお湯を注ぎいれる。
回数を分けるのは、コーヒーの旨味を引き出すため。
「豆がずっとお湯に浸かっていると、苦味が出てきてしまいます。甘みを引き出すのが大事です」
コーヒーの味わいは、酸味→甘み→苦味の順番で出てくる。

コーヒーはもともとフルーツです。「苦味を引き出すということは意図されていません」と藤岡さん。
「一方、酸っぱいだけだと食べづらい。レモンをそのままかじる人はあまりいませんよね。レモンに甘みが加わったのが、オレンジやグレープフルーツ。コーヒーも同じで甘みを引き出すことが理想です」

必要なものは意外と少なく、時間もあまりかからない。ゆっくり抽出すると渋くなってしまうくらい。案外、ハンドドリップは敷居が低いのかもしれません。
おまけ:ブルーボトルコーヒーはいつ行けば並ばずにすむの?
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PRを担当している斎藤さんとこんな話になったので紹介します。
――先日、清澄白河に行ったのですが入れなくて諦めました。いつが空いているんでしょうか?
週末は、土曜の朝がおすすめです。みなさん、朝はゆっくりお休みしたいようで(笑)。午後からはとても混みますね…。

――店舗によって混雑時間は違うのですか?
違いますね。新宿と品川はテナントに入っているので多くの人に来ていただいてます。とはいえ、品川はオフィス街なので週末だと少しゆとりがあります。