別居報道に不仲疑惑、トップアイドルとバンドマンが結婚したその後

    モーニング娘。の初期メンバーとして活躍した石黒彩。2000年にLUNA SEAのドラマー真矢と結婚し、3児を育てた。結婚して約20年、そこには数多くのケンカもあり、別居報道もあった

    モーニング娘。の初期メンバーとして活躍した石黒彩。彼女は「LOVEマシーン」がヒットした直後に卒業した。その後、2000年にLUNA SEAのドラマー真矢と結婚し、3児を育てた。子どもたちは、社会に出たり高校生になったりと、育児もようやく一段落したという。結婚して約20年、そこには数多くのケンカもあり、別居報道もあった──。

    Photo by Shin Ishimota

    人気絶頂のときに卒業、その真相

    ──「LOVEマシーン」がヒットした直後に卒業して、すぐ結婚して出産して。激動すぎる展開についていけなかったそうですが、卒業しなければよかったとは思いませんでしたか?

    全然思いませんでした。卒業ライブの日に学校の願書を出してたので、学生になる気満々でしたね。北海道に帰ることも検討していたので、東京と北海道の服飾専門学校に出願して。結局、東京にあるバンタンの服飾科に入学しました。

    ──そもそもなぜモーニング娘。を卒業したんでしょう?

    モーニング娘。に入る前に北海道で服飾の専門学校に通っていたのもあって、芸能活動を続けながら学校に通いたいと話してはいたんです。篠原ともえちゃんが服飾系の学校に通いながらテレビに出ているのを見ていたから「私もできませんか?」って。

    ──でも、スケジュールを考えると難しかった、とか?

    当時は、始発で事務所に集合して22時ぐらいに解散して……日をまたぐこともあったので、家にいられる時間は4時間もないぐらい。どう考えても学校に行ける余裕がなかった。

    ちょうど後藤真希ちゃんが入ってきてグループとして安定してきたから、次は自分の道を新しく考えなきゃいけない時期だなと思ったんです。

    ──今でこそ30代のアイドルはいますけど、当時は20代のアイドルも珍しかったような。

    当時は、(中澤)裕ちゃんが24歳でデビューする時点で、かなり特別扱いされる時代だったので。

    事務所の社長も「このままハロプロで踊り続けてもいいし、タレントになってもいいし、好きなことをやってもいい。でも別のキャリアも考えてもいいと思う」と背中を押してくれました。

    社長が「ファッションの技術を積んだら、モーニング娘。のツアーグッズを作ってもいいよ」「たまにバイトとして踊りに来なよ」と言ってくれたのも嬉しかったですね。ハロプロは懐が深い場所だったので新しい一歩を踏み出すことに燃えていました。

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    ──でも、入学したら妊娠してることがわかって……。

    自分でもびっくりしました。卒業するときは妊娠するとは思ってなかったし、学校にも入学しちゃってるし。

    ──学校はどうなったんですか?

    学校の先生たちもすごく優しくて、休学届を出したときに「いつ戻ってきてもいいし、今までの生徒でも赤ちゃんを背負ってきてた子もいましたよ」って言ってくれてました。

    いつか復学したいと思いつつ、1人生まれ、2人生まれ、仕事にも復帰してしまい、気がつけば6年が経ち……復学のタイミングを完全に逸してしまったという……。

    10年間、ケンカの嵐。そして別居報道

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    ──1人での育児に苦戦したそうで。

    そうですね。旦那さんがすごく忙しい人だったし、アーティストとしても神経質なタイプだったので。

    当時は男性が育児を一緒にやる風潮も今ほどなかったし、私は私で家のことは全部自分がやるものだと思ってた。とはいえ、近所にも芸能界にも友だちがいないし、心細かったですね。

    ──真矢さんはどんな感じだったんですか?

    仕事モードになると別人! 基本的には仲がいいんですけれど、仕事モードになると覇気がすごすぎて「さん付け」で呼んでましたし、敬語で話してました。プライベートのときと性格が違うので。

    ライブに行った時は、ペットボトルの水滴が手につくだけで気が散るみたいだったので、声をかけて、差し出すみたいな。

    彼の実力を100%出してあげたい。ベストを尽くさせてあげたい。そういう気持ちが強くて完璧なマネージャーみたいにふるまってました。

    旦那さんも彼なりに、母子手帳を私の代わりに受け取りに行ってくれたり、絵本の読み聞かせをしてくれたり、一生懸命子どもに向き合おうとしてくれてはいたんですけど、衝突もありました。

    ──ケンカも多かったんですか?

    結婚して10年ぐらいまでかな、オールでケンカしてましたよ(笑)、死ぬ気で。

    ──オールでケンカ。

    1回につき、12時間くらい話し合ってたと思います。朝方には2人ともグロッキーになってきて、「よく考えると、くだらない理由でケンカしてたね」という感じに収束する。ケンカの原因は、意見の行き違いがほとんどでした。

    ──例えばどんな理由でケンカするんですか?

    例えば、家族で出かけようとしても、オフの日は旦那さんがすごく疲れてるから、私は気を遣って先に子どもたちと家を出る。起きた旦那さんは「最初から家族で出かけないと意味がないじゃん! 戻って来てよ」と怒る。

    でも、子ども3人を抱えて一度外出したら、家に帰るのって無理じゃないですか。「無茶言わないでよ!」と私も怒る。外出先なのに携帯電話を投げて「もういい!」って、ブチギレてましたね(笑)

    Photo by Shin Ishimota

    そうなると家に帰ってから朝まで話し合いです。こっちは妻として気を遣ってるし、向こうは父親として家族と過ごしたかったという……。こういうケンカはすごく多かったです。

    ──そこに別居報道もあって。

    住居とは別に旦那さん用の仕事場を作ったのが、別居に見えたのかもしれません。

    当初は旦那さんが住んでいる一軒家に私が住む形で結婚したんです。地下にスタジオがあって、キッチンがないかわりにバーカウンターがある(笑)。愛車を室内に飾るために作った家らしくて、床が大理石なんですよ。

    ──かっこいいけど、生活しにくそうです。

    そうそう。生活する場所ではなく、遊びと仕事の場所だったんだと思います。床が大理石だと子どもが転んだら大怪我をしちゃうから、ヘッドガードをして生活していた時期もありました。

    そういう事情もあり、生活することを主軸にした家に引っ越そうと話し合って、マンションに移りました。そうすると逆に旦那さんは家で仕事ができなくなる。

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    ──それで別の場所に真矢さんが行く、みたいな感じになったんですか?

    そうです。今でこそ仕事と家庭の場所を分けるのは普通になりましたけど、昔は別居に見えてしまったんだと思います。

    打ち合わせを家ですることはないでしょうし、創作活動する人は絶対に1人の時間が必要。子どもがいると、どうしても騒がしくなりますから、家で音響のチェックをしたり、集中したりするのは難しい。

    仕事をしてるとピリピリしちゃうことってあるじゃないですか。同じ屋根の下で作業をしていると、そのピリピリが終わらないまま家庭の時間に突入するから、空気もよくない。だから仕事場を作ってもらってオンオフの切り替えができたほうが、家ではゆったり過ごせる。

    今は子どもが大きくなって、家族みんなが自分の部屋で過ごす時間が増えたし、そもそも子どもたちが家にいなくなっちゃって(笑) 家で落ち着いて作業できる環境になったので、自宅で仕事をするようになりました。

    アーティストとしても、神経質さがなくなったのも大きいと思います。

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    ──大人になると人って変わらないって言いますけれど、真矢さんの場合はそうじゃなかった。

    びっくりするぐらい変わりましたね。昔は、3デイズのライブがあると一睡もしないで、3日間過ごしてましたから。アドレナリンが出過ぎて、眠れなかったみたいです。

    今では、ライブ開演の5分前まで楽屋にゲストを入れてるぐらいですよ(笑)「あ、そろそろ行かなきゃ〜」ってステージに向かう。心に余裕ができたみたいです。人ってここまで変わるんだなぁ。

    「おばさんになる前に死ななくちゃ」と思っていた10代

    1月28日はモーニング娘。デビュー記念日。3年前には初期メンバーで20周年を祝った / Via instagram.com

    ──真矢さんが変わったように、石黒さんも変わるわけで。年齢を重ねるのが怖いと思うことはありますか?

    裕ちゃんがいるから余計なことは言えない(笑) といいつつ、裕ちゃんが素敵な年のとり方をしているから勇気もらっています。姐さんが頑張ってるんだから、うちらも頑張らないと。

    それこそ、10代のころは21歳になったらおばさんだと思っていたんです。40歳になるなんて想像できなかったし、おばさんになる前に死ななきゃと思っていたぐらい(笑)

    Aya Ishiguro / Via ameblo.jp

    実際に母親になってみると「もっと長く生きたい」と思うようになってきました。体型の変化もシワも、子どもたちと一生懸命生きた証だなって思う。今の自分が好きだなぁって。

    ただ、メンバー間では「私たちは、いつまでも『LOVEマシーン』を踊ることになるから、ガタガタにはならないでおこう」ってよく話してます。

    ──モーニング娘。OGとしての舞台って定期的にありますもんね。

    最近は私が卒業したあとの楽曲も歌ったり踊ったりするので大変! メドレーをやるときも「え?」みたいなことが多いんですよ。「LOVEマシーン」はいいけど「恋レボ(恋愛レボリューション21)」はわからない。

    ──確かに……代表曲がたくさんあるから。

    その度に、太陽とシスコムーンの稲葉貴子ちゃんにダンスを教えてもらってます。

    ──ASAYANでデビューした太陽とシスコムーンですか?

    そうそう。彼女は同じ時期にハロプロのグループとして活動していたので、仲が良くて。

    稲葉ちゃんはハロプロの振り付けをしたり、若いモーニングの子たちにダンスを教えてたりするから、心強いんです。OGとしての仕事が来る度に、彼女に電話して「渋谷でスタジオ1時間押さえてるから教えて……!」ってお願いしてます(笑)

    卒業してからは、いち視聴者としてCDを買ってテレビを見たりしていただけだから、てんやわんや。稲葉ちゃんだけじゃなくて、太陽とシスコムーンの信田(美帆)ちゃんも、ハロプロメンバーの先生をしてるから、何かあると2人に連絡して助けてもらってます。

    ──ハロプロのOGパワーが強いですね。

    そうですね。会社がバックアップしてくれるから、アイドルのその先のキャリアを考えられたんだと思います。

    ──家庭しかり、キャリアしかり、ポジティブな変化がある。

    本当に! 私もすごく考え方が変わりましたし、旦那さんも。

    Aya Ishiguro / Via ameblo.jp

    ここ数年は、夫婦でゴルフに夢中になっていて、この年齢になって初めて共通の趣味ができました。旦那さんとは8歳差なので、好きな音楽も、見たいテレビ番組も全然違ったんです。それが今では2人でゴルフの話ばっかり。

    この前、ついに旦那さんが「俺はゴルフで食べていきたいな」って言い出して、止めたぐらいですから(笑)