不正入試問題で揺れる東京医科大学が、2011年ごろから、入試で女子受験生の得点を一律に減点し、女子の合格者数を抑えていたと、読売新聞が報じた。
東京医科大学広報・社会連携推進課の担当者はBuzzFeed Newsに対し「この件を含めて現在、内部調査を進めている。8月上旬をめどに報告がまとまれば、会見を開いて発表したい」と語った。
この内部調査は、同大に便宜を図る見返りに、受験した息子を合格させてもらったとして文部科学省の前局長が逮捕された事件をきっかけにはじまっており、大学の顧問弁護士事務所に弁護士によるチームをつくってもらうよう依頼したものだという。そこに新たな課題が加わったことになる。
読売の報道によると、東京医科大は医学部医学科の入試で、1次試験の女子の得点を一律に減らし、女子の入学を制限していたという。その結果、2018年の入試で、男子の合格率は8.8%(141人)だったのに対し、女子は2.9%(30人)と男女間に格差が生じていた。
2010年の入試で合格者のうち女子が4割弱を占めたのをきっかけに、翌年以降は女子の合格者を3割程度に抑えるよう操作していたという。
その背景にあるのは、出産などで休職や離職する可能性があるとして女性医師を敬遠する空気だったといい、大学の関係者は読売の取材に「必要悪。暗黙の了解だった」と語っている。
この報道に、Twitterでは怒りの言葉が溢れている。