混雑率199%?! 日本の激混み路線ランキング ワースト10はここだ!
またの名を通勤地獄ランキング
みなさん、今日も通勤・通学お疲れさまです。
4月に入社、入学、転職した方は、2ヶ月経って毎朝の通勤ラッシュに慣れたでしょうか。
わたしも東京で都心部の職場に向けて毎朝、JR中央線と地下鉄を乗り継いでいます。中央線が遅れるたびに悪化する混雑と、すし詰めの地下鉄で毎日のように起きる「運転間隔の調整のためしばらく停車します」にイライラしながらも、なんとか生き延びております。
それでは毎朝の通勤時間帯、どの路線が混んでいて、どの路線は比較的ましなのでしょうか。
国土交通省が日本全国の状況をまとめた混雑率調査の最新版(2016年度版)をもとに、混雑率ワースト10をお送りします。
混雑率の定義

国土交通省は、混雑率をこのように定義しています。
10位 JR京浜東北線

区間:大井町→品川
混雑率:182%
なお、逆方向となる埼玉→東京方面で最も混むのは川口→赤羽間の176%でした。双方向とも混んでいますね。
8位 (同率) 東急田園都市線

区間:池尻大橋→渋谷
混雑率:184%
混んでいるとよく言われる田園都市線ですが、同率8位です。並ぶのはどこ? そして、この先にどんな混雑が....。
8位(同率) JR東海道線

区間:川崎→品川
混雑率:184%
田園都市線と同率は東海道線でした。かつて横浜に住んでいた頃、東海道線で都内に向かうのは確かに厳しかったです。併走する京浜東北線も混んでいますし。
7位 JR中央線快速

区間:中野→新宿
混雑率:187%
わたしが毎朝乗っている路線です。通勤が辛いと思っていたら、やっぱりランク入り。とはいえ、併走する総武線直通の各駅停車は、最も混んでいる代々木→千駄ヶ谷間でも混雑率93%なので、行き先がお茶の水以西の人であれば、少し早起きしてこちらに乗るのも手ですね。
5位(同率) 日暮里・舎人ライナー

区間:赤土小学校前→西日暮里
混雑率:188%
同率5位は伏兵、日暮里・舎人ライナー。日暮里駅と見沼代親水公園駅を結ぶ、東京都交通局の新交通システムです。2008年開業とまだ新しい路線ですが、一般の鉄道車両に比べて車両も編成も短く輸送力が低いことも、混雑の要因かもしれません。
5位(同率) JR南武線

区間:武蔵中原→武蔵小杉
混雑率:188%
今やタワーマンションが林立する人気タウン武蔵小杉を通る南武線は、やはり混んでいます。武蔵小杉で東急東横線やJRに乗り換えて都心方面に向かう方も多いでしょう。
4位 JR横須賀線

区間:武蔵小杉→西大井
混雑率:191%
ついに190%超えの路線第1号は横須賀線。最も混むのは南武線や東急東横線と接続する武蔵小杉から西大井までの区間でした。多くの人が品川・新橋・東京方面に向かっています。
3位 小田急小田原線

区間:世田谷代田→下北沢
混雑率:192%
小田急小田原線と言えば遅延によるノロノロ運転が続き、混んでいる列車の代名詞でした。小田急は改善策として3月、登戸ー代々木上原間で線路を往復計4本に増やす複々線化工事を完成させ、「混雑率は160%程度に下がる」としていますが、皆さんの体感はどうでしょうか。そして次回の調査では、実際にどんな数字が出るでしょうか。気になります。
2位 JR総武線各駅停車

区間:錦糸町→両国
混雑率:198%
黄色がシンボルカラーの総武線各駅停車です。混雑時は座席が上がり、全員が立つかたちになる6扉車も使われています。混雑時にこの車両に乗ると、荷馬車で運ばれるドナドナ感にあふれて悲しくなることもあります。なお、併走する総武線快速が最も混むのは新小岩→錦糸町の181%。こちらもワースト10入りを伺う混雑ぶりですね。
1位 東京メトロ東西線

区間:木場→門前仲町
混雑率:199%
日本で最も混んでいるのは東西線。混雑率200%を「週刊誌程度ならなんとか読める」混雑と国交省は定義していますが、実際に乗ると、週刊誌どころかスマホを持つのもやっとのような...。東西線は地下鉄ということもあり複々線化は難しいのですが、東京メトロは南砂町駅での線路とホーム増設などで、なんとか対策を取ろうとしています。効き目が出ればいいのですが。
まとめると

関西で最悪は御堂筋線
以上、ワースト10はすべて首都圏でした。
では京阪神ではどうかというと、最悪は混雑率147%の地下鉄御堂筋線(梅田→淀屋橋)、次いで阪急神戸本線の146%(神崎川→十三)でした。
なお、それを上回るのは福岡の西鉄貝塚線(名島→貝塚)の148%。電車通勤は全国どこも、楽ではありませんね。
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