ラグビーW杯は満腹になってから見に行こう 観戦して得た5つの教訓(アップデートあり)

    日本初開催のラグビーW杯が始まりました。会場周辺はどんな様子なのでしょうか。どんな注意が必要なのでしょうか(関連続報あり)

    日本で初開催のラグビーW杯。ロシアとの初戦に日本が快勝し、盛り上がっています。

    時事通信

    記者は9月20日に東京で行われた日本・ロシア戦、そして21日の横浜でのニュージーランド・南アフリカ戦を観戦しました。その様子と、得た教訓を報告します。

    最初の教訓:チケット入手は粘り強く

    rugbyworldcup.com / Via rugbyworldcup.com

    日本開催のW杯はまさに「4年に一度じゃない。一生に一度だ」のイベント。

    抽選販売には外れたのですが、公式チケットサイトで何週間もトライを繰り返し、なんとか、注目してきたいくつかの試合のチケットをゲットしました。

    ロシア戦のチケットを入手したのは開幕5日前。薄氷の勝利に、思わず雄叫びの声を上げました。ロシア戦はそれまで売り切れ状態が続いていたのですが、この日ひょっこりとチケットが入荷していました。

    おそらくは、買ったものの都合がつかなくなったチケットを公式サイトで定価で売却できる「公式リセール」による出品です。

    どの試合もいつか、リセールが出る可能性があります。諦めず粘ることが肝心です。なお、私自身も入手した別の試合が都合で行けなくなり、リセールに回しましたが、すぐに売却されました。

    最寄り駅から「祝祭」は始まっている。楽しもう。

    Yoshihiro Kando/BuzzFeed

    開幕式と日本・ロシア戦が行われたのは東京スタジアム(東京都調布市)。

    最寄り駅は京王線飛田給駅です。このほか、JR中央線武蔵境駅など複数の駅からシャトルバスが運行されています。

    飛田給駅で降りると、構内に大きなバナーが。

    日本代表のジャージを着て早くも盛り上がっている人や、外国人の観客の姿が目立ちます。

    スタジアムに向けて歩くと、ブルーインパルスが空に。

    Yoshihiro Kando/BuzzFeed

    徒歩10分程度のスタジアムに向けて歩くと、轟音が。見上げると航空自衛隊ブルーインパルスの編隊飛行が。

    みんな一斉にスマホを空に向けます。

    Yoshihiro Kando/BuzzFeed

    ブルーインパルスは9月25日、震災からの復興を象徴する釜石鵜住居復興スタジアム(岩手県釜石市)でのフィジー対ウルグアイ戦前にも、アクロバット飛行を披露する予定です。

    各国のメディアも取材に。

    Yoshihiro Kando/BuzzFeed

    スタジアム周辺では、各国のメディアも集まり、観客に取材していました。写真はラジオ・サモアの人々。サモアは10月5日、豊田スタジアム(愛知県豊田市)で日本と対戦します。

    ロシア人のファンの姿も

    Yoshihiro Kando/BuzzFeed

    チケットは「転売禁止」。しかしチェック体制は手薄。

    Yoshihiro Kando/BuzzFeed

    (写真は一部修正しています)

    ラグビーW杯は「チケット転売禁止」の規約が定められており、入り口で身分証明証の提示を求められることもある、とされています。

    しかし、東京でも横浜でも、ゲートではチケットにあるQRコードをスキャンすればすんなり入ることができ、身分証明証を求められることはありませんでした。

    この体制では、例えば日本人が明らかに外国人の名前のチケットを持っているといったケースでなければ、ゲートで転売の有無を確認することはできないだろう、と感じました。

    ダフ屋や転売屋対策は重要です。厳密なチェックで入場に時間が掛かるようになるのも問題です。しかし、現状のままでは、これから問題が起きるのではないかと感じます。

    重要:スタジアムは原則として飲食物持ち込み禁止です(アップデートあり)

    Yoshihiro Kando/BuzzFeed

    スタジアム内は、瓶、缶、ペットボトルだけでなく、弁当やノンアルコール飲料を含む、すべての飲食物が持ち込み禁止になっています。

    公式サイトには「例外的に医療目的の持ち込みについては、試飲の上、認められます。容器の材質は問いませんが、可能であればプラスティック製のものをご使用いただくようお願いいたします」と明記されています。

    だから、最寄り駅からスタジアムに向かう途中で飲み物や食べ物を買った場合、スタジアムに入る前に消費してしまう必要があります。

    ゲートでは所持品検査があり、カバンをあけて中身を見せる必要があります。金属探知機にもかけられます。そして「食べ物や飲み物は持っていませんね?」と尋ねられました。

    アップデート:W杯組織委は9月23日に食品の持ち込み解禁を発表しました。

    ふだんのスポーツ観戦では、スタジアムでのフードやドリンクも楽しみの一つ。

    プロ野球やサッカー観戦では、スタジアムでの買い食いを楽しみにしているファンはたくさんいます。私もその1人です。

    しかし.......

    スタジアムでは、フードは長蛇の列。公式パートナーのハイネケンのビール以外の飲み物を手に入れるのも一苦労です。

    Yoshihiro Kando/BuzzFeed

    (写真は一部修正しています)

    東京スタジアム内では、食べ物売り場は長蛇の列で、どこが先頭かも分からない状態。しばらく並びましたが諦め、スタジアム脇にある「スペクテータープラザ」の売店に20分ほど並びました。

    そこで売っていたのは、唐揚げ(7個入り)1000円。ターキーのもも肉ロースト(1000円)。ポテトは売り切れで、直前に並んでいた男性が「これだけ並んだのに売り切れか」と半分キレながら去って行きました。

    目にした飲み物はW杯公式パートナーのハイネケンのビール(1000円)。ハイボールとチューハイ(ストロングゼロ)が600円。ソフトドリンクは250円。

    観客席にも売り子が回ってきますが、売るのはビールだけで、ソフトドリンクはありません。観客席のハイネケンは700円。理由を聞いてみると「こちらは量が少ないから」だそうです。

    お酒を飲まない人、子連れで行く人は、現状の販売体制が変わらない限り、「食べ物と飲み物を手に入れるのは難しい」と思ったほうがいいでしょう。

    これが第2の教訓です。

    東京スタジアム内のドリンク売店の価格表

    Yoshihiro Kando/BuzzFeed

    横浜でも同じものを同じ値段で売っていました。

    それでも試合は素晴らしかった!

    時事通信

    食べ物と飲み物には苦労したとしても、観戦そのものは素晴らしい体験でした。

    極限まで鍛え上げた身体がぶつかり合う、ずしんという重い響き。軽やかなボール回し。

    日本ラグビーW杯史上初のハットトリックを決めた松島幸太朗がトライするたびに、演出の炎が上がり、観客の大きな歓声が。

    まさに「一生に一度」の祝祭を見た、という感動がこみ上げてきました。

    松島幸太朗、ハットトリック❗🌸ラグビーワールドカップで3トライを記録した初の日本代表選手となりました👏 #RWC2019 #JPNvRUS #RWC東京

    @rugbyworldcupjp / Via Twitter: @rugbyworldcupjp

    そして、ボランティアの笑顔に救われた。

    Yoshihiro Kando/BuzzFeed

    試合終了後、長蛇の列を待って武蔵境駅行きのシャトルバスに乗りました。

    武蔵境でシャトルバスを降りると、大勢のボランティアスタッフが待っていました。

    観客に「お疲れ様でした」「おめでとうございます」と声をかけてハイタッチするためです。

    ボランティアの方々は、もう夜11時近いというのに満面の笑顔。日本の「おもてなし」は、間違いなく発揮されています。しかも無償の献身で。

    それだけに、有償部分の「おもてなし」の貧弱さが、浮き彫りとなった感じがしました。

    ラグビーW杯は日本で初の開催です。

    もしかすると、いろんなものを飲み食いしながら一斉に応援歌を歌って観戦するというプロ野球やJリーグ、サッカー日本代表戦での「常識」は脇に置き、ビール片手に試合に集中するという海外のラグビー観戦スタイルに馴染む必要があるのかもしれません。

    翌21日、横浜での試合は新横浜駅前でしっかり食べて、会場に入りました。

    Yoshihiro Kando/BuzzFeed

    翌21日は横浜国際総合競技場でのニュージーランド・南アフリカ戦を観戦しました。

    東京スタジアムでの教訓を活かして、早めに最寄りのJR新横浜駅に到着し、駅ビルのレストラン街でお腹いっぱい食べ、ある程度飲んでからスタジアムに向かいました。

    スタジアム入り口では、ビールを片手に大勢の南アファンが大盛り上がり。

    試合前、場内のドリンク売り場では「ただいまビール以外は売り切れです」と係員が声を上げていました。

    それを横目に観客席に入り、世界最高峰の両チームのすごさを体感しました。

    観戦して得た、5つの教訓

    Yoshihiro Kando/BuzzFeed

    1)チケットは粘り強く公式サイトをチェック。リセールが出る可能性があるため、売り切れ表示が続いていても、状況がいつ変わるか分かりません。

    2)食事は会場に入る前に済ませよう。場内では、おつまみが手に入ればラッキーという感覚で。

    3)ビール党以外は、早めに会場入りし、早めに飲み物を確保。

    4)試合は雨天決行。長い傘の持ち込みは禁止で、折りたたみ傘も場内は使用禁止。雨が予想される時はカッパの持参など対策を十分に。

    5)あとは世界のラグビーを心から楽しもう。

    アップデート

    ラグビーW杯組織委員会は9月23日、同日からスタジアム内への食品の持ち込みを解禁する、を発表しました。

    食べ物に関する問題は解決に向かう見通しです。

    Contact Kando, Yoshihiro at yoshihiro.kando@buzzfeed.com.

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