Twitterが米国の極右陰謀論の大物を永久追放

    アレックス・ジョーンズ氏のアカウントをついに凍結。

    Twitter社は9月7日、米国の極右陰謀論者として知られるアレックス・ジョーンズ氏と、同氏が主宰するサイトのアカウントを永久に凍結した、と発表した。

    本日、TwitterとPeriscopeから@realalexjones および @infowars のアカウントの永久凍結しました。昨日投稿されたツイートとビデオへの新たな違反の報告に加え、過去の暴言や脅迫、差別的言動に対してTwitterのポリシーの違反に基づいた行為によるものです。 https://t.co/HpdcA9bVWY https://t.co/nriHeRLUZj

    米国時間で5日に投稿されたツイートやビデオに加え、過去の暴言や脅迫、差別的言動に対するポリシー違反が、その理由だという。

    ジョーンズ氏は、米同時多発テロ事件(2001年)を米国の自作自演とする陰謀論を訴え、2012年にコネチカット州で起きた小学校での銃乱射事件を「でっちあげ」と主張。犠牲となった子どもたちの親に名誉毀損で訴えられている。

    米国の銃規制に反対し、リベラル派を激しく攻撃。トランプ大統領を支持しているジョーンズ氏は、2016年大統領選ではヒラリー・クリントン候補を「悪魔」呼ばわりした。

    2013年にはオバマ大統領(当時)を「アルカイダの指導者」と呼ぶなど、その言動は過激なうえ根拠が不明なことが多く、YoutubeやFacebookなどからは、すでに「ヘイトスピーチにあたる」などとしてアカウントを削除されている。

    Twitterは、ジョーンズ氏のアカウントを維持していたことで、逆に批判されていた。

    Twitterのジャック・ドーシー最高経営責任者(CEO)が5日、米議会の公聴会に出席すると、ジョーンズ氏は傍聴に訪れ、ドーシー氏に直接、抗議しようとしたり、議員や記者らに絡んでその様子をビデオに撮ったりして、動画をアップしていた。

    ジョーンズ氏は自らのサイトで「我々が人気があるから、真実を語っているから恐れているのだ」とコメントする動画をアップした。