「この問題は、本当に問題です」このCMの背景には、本物の難問が数々
あるNGOのCMがいろんな意味で「難問」と話題です。
あるクイズ形式のCMが話題です。
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これは、ACジャパンが作成した、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの支援CM。SNSで大きな話題を呼び、1万RTを超えるツイートもあります。
1万を超えるリツイートが
ACジャパンの広告の趣旨を理解する以前に、この算数の問題を解けない日本人が多いらしい。
問題の中身はこれ
「サラさんは、起きている時間の半分で家の手伝いを、残りの時間の2/3で妹の世話をします。
6時間寝たとき、勉強は何時間できますか?
学校へは、歩いて往復3時間かかるものとします」
一見、ごく普通の文章題ですが、根深い社会問題を訴えていることに気づきます。
学校に3時間かけて通い、起きてる時間の半分は手伝い。こんな子は本当にいるのでしょうか
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの広報担当者によると、この問題文にある「サラ」は、セーブ・ザ・チルドレンが世界各地で支援している子どもたちをモデルにしたものです。
・公共交通機関もなく、まともな道路も整備されていない中で、何時間も歩いて学校に通うこと。
・1日中、両親の手伝いやきょうだいの世話に追われること。
「こういう状況は、残念ながら私たちが支援する現場では珍しいことではありません。そして、CMにある通り、世界では6人に1人が学校に通うことができません。それを表現したものです」
全く学校に行かせてもらえず、幼い頃から鉱山や工場や農場などで働かされる子どもも、数多くいます。2014年には、児童労働問題に取り組んできたインドの活動家カイラシュ・サティヤルティさんがノーベル平和賞を受賞しました。
ACジャパンによると、人は問題を出されればつい考えてしまうとことに着目し、本来のメッセージである子どもの権利について、多くの方々に深く考えてほしいという意図で、つくられたといいます。
「本当に問題」なのか。調べてみました。
セーブ・ザ・チルドレンに支援する現場の状況を尋ねました。
この団体は世界120ヵ国で活動しています。
その一つは、中東のイエメン。
イエメンでは2015年ごろから内戦が激しくなり、多くの地域で学校や病院が機能しなくなっています。
経済も崩壊し、総人口の約8割に当たる2220万人が人道支援を必要とし、その半分は子どもたち。多くの学校が破壊されたうえ、空爆や砲撃が激しく通学も危険な状況で、子どもたちの4分の1は学校に通えません。
セーブ・ザ・チルドレンはイエメン国内6ヶ所に学習支援センターを開いています。学校に通えない子どもたちなど小学1〜6年生の計約1800人が学んでいます。
ユニセフによると、イエメンでは戦争で2400人の子どもたちが命を落とし、3600人がけがをしました。
