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中国の多くのイスラム教徒が取り壊しに反対し、モスクの外で抗議

中国当局に対する大規模な抗議で平和的なものは異例。

2015年、北京の牛街清真寺にて断食明けの祭で祈る中国回族のイスラム教徒。
Mark Schiefelbein / AP / File

2015年、北京の牛街清真寺にて断食明けの祭で祈る中国回族のイスラム教徒。

8月10日、中国の多くのイスラム教徒が、中国政府による解体を阻止しようと、モスクに集まった。

8月初旬、中国北西部の寧夏回族自治区にある韋州の地元政府は、同モスクが正式な建築許可を得ていないとして、8月10日までに取り壊すように命じた。

A document issued by a township government in Ningxia Hui Autonomous Region in China, ordering a mosque to be demolished, claiming it was illegally built. https://t.co/srszjhjjnl

モスクが違法に建てられたとして、取り壊しを命じる中国寧夏回族自治区の人民政府が発行した書類。

必要とされている建築許可を韋州清真大寺が受けていないため、8月10日までに取り壊す必要があると主張する韋州政府が発行した許可証。

このことを受けて、8月6日、中国当局に抗議して、少数民族である回族のイスラム教徒の地元民が、韋州政府の建物の前に集まった。異例のことだ。

少数民族の回族は、ほとんどの人が標準中国語を話すため、多数民族の漢族に通常は統合されているが、回族の保守派の人たちは、白い帽子やヘッドスカーフを被っている。

一方、中東でよく見られるようなドームがある韋州清真大寺は、文化大革命(1966~76)に壊された築600年の中国建築のモスクの代わりに、昨年建て直された。

イスラム教徒で詩人の真回安然さんがツイッターでシェアした動画では、抗議をする男性のグループが、モスクの外で大きなバナーを3枚掲げて、繰り返し訴えている。

「断固として中国共産党を支持することを約束します。民族の結束を守り、市民の宗教の自由を確保しましょう」

A lot of Hui Muslims protest against demolishing Weizhou mosque in front of local government of Ningxia Hui autonomous region. In #CHINA , the authorities usually think all protests are unlawful, except those nationalist demonstration of government manned. #反清真运动 https://t.co/yFBxELJCLT

「回族のイスラム教徒の多くの人が、寧夏回族自治区の地元政府の建物の前で、韋州清真大寺の取り壊しに反対する抗議をした。

中国では、通常、当局は、政府要員が配置された国家主義のデモ以外、すべての抗議を違法と考えます」

8月7日には、さらに大きな抗議行動が行われ、正午にはモスク前の広場に何百もの地元市民が集まり、警察官も多数、現場に到着する姿が見られた。午後には、モスクを不安げに眺め、警察が何かするのかを見守る地元住民で広場は埋め尽くされた。

抗議者の数は増え続けたが、抗議の人たちが座り込みでモスクを守ろうと決めていたため、モスク外の現場は静かだった。

モスクの入り口へと続く階段の外に集まった増え続ける人たちを取り巻くように、警察の姿が見られた。

Breaking: Hui Muslims have clashed with China police in Weizhou mosque. A sound called upon all Muslims went to Weizhou mosque quickly! https://t.co/8VnjjTAVgo #反清真运动 https://t.co/blc7vJ8dVU

「回族のイスラム教徒が、韋州清真大寺で中国の警察と衝突。イスラム教徒すべてに呼びかける声で、人々が次々と韋州清真大寺に集まってきている」

Breaking: A lot of Hui Muslims flood into the square of Weizhou mosque for protest against China government violence demolition this pretty building! SOS!!! #反清真运动 https://t.co/RkLNcYtN0Y https://t.co/HAfZoy5D3p

「中国政府による韋州清真大寺の取り壊しに抗議する回族のイスラム教徒で、広場は溢れかえっている。

SOS!!!」

Mosque protest in #Ningxia: The protestors voiced they will insist on sit-in demonstration against government's violence demolition Weizhou Mosque. #China #ReligiousFreedom https://t.co/rRETwd9Gud https://t.co/oiz4oWNGk2

「#寧夏のモスクでの抗議。政府による韋州清真大寺の取り壊しに抗議して、座り込みをすると言っている」

Breaking: The protestors are already besieged by several hundreds of #China police. Chinese communists used to be cruel for the protestors. What happens tonight? May Allah bless Hui Muslims! Ameen #ReligiousFreedom #反清真运动 https://t.co/pcWu0fUbLP https://t.co/sgkN8LvaXm

「抗議をする人たちが、既に数百人の中国警察に包囲されている。中国の共産党員は、抗議者に対してひどいことをやってきた。今夜はどうなるのだろうか。

回族のイスラム教徒にアラーのご加護がありますように」

報道によると、8月9日の抗議活動は夜まで続き、地元政府の職員が深夜に到着して、住民と当局の間で実行可能な計画に合意するまでモスクは取り壊さないと約束をし、家に帰るよう住人を説得した。

モスクは取り壊さないが、その代わりに建物の8か所にあるドームは取り除くことを政府は提案したと、9日以降に報道されている。

真回安然さんがTwitterでシェアした動画によると、10日、金曜日の礼拝に参加するために多くの住民がモスクに集まり、抗議は続けられた、とのことだ。

BuzzFeed Newsが取材をした地元住民の話では、暗くなっても多くの抗議者がモスクに残り、なにかしらの行動を政府が突然取らないかを確認するために、みんな静かに待っていた、とのことだ。

「モスクにはたくさんの人がいて、何が起きるのかを見ようと待っていました」と、スー・ツェ・ロンさんはBuzzFeed Newsの電話取材に応えた。「モスクを政府に解体して欲しくありません。でも、政府が解体すると主張したら、私たちにはどうすることもできません」

It is holy Jummah today. Hui muslims tear off the seal of #china government and crowd into #Weizhou mosque for prayer. The protestors express they will protect this great masjid from government’s demolition throughout night. Allah akbar! May Allah bless all muslims.#反清真运动 https://t.co/YtxiMNQOfv

「金曜日の礼拝の日です。回族のイスラム教徒の人たちは、中国政府が貼った封印を引きはがして、礼拝のために韋州清真大寺に入ります。

夜通しで政府の取り壊しからモスクを守ると言っています。すべてのイスラム教徒にアラーのご加護がありますように」

真回安然さんとスーさんの話では、モスクの建築に関しては、政府は3年前から把握していて、住民に計画を止めるようには言ってこなかった、とのことだ。建築の費用はすべて、地元コミュニティが払っているため、モスクを解体するという政府命令のことを知り、地元住民は混乱していた。

「完全に地元コミュニティからの寄付で、このモスクは建て直されており、金曜日までにモスクを取り壊すようにと政府が発表したときには、みんなショックを受けました」とスーさんは話している。「私たちは、毎日このモスクに来てお祈りをしますし、イスラム文化(回教)に敬意を払っているため、私たちにとってこのモスクは、とても重要なのです」

Weizhou masjid was built in 1371. It located in Ningxia Hui Autonomous Region in the Northwest China. It was ever a Chinese style of architecture until it was demolished by Chinese communists in the cultural Revolution (1966—1976). That black-and-white picture is its past image. https://t.co/OtZdlqEWG3

「韋州清真大寺は、1371年に建設され、中国北西部の寧夏回族自治区に位置している。

文化大革命(1966~1976)の間に中国共産主義者に取り壊されるまでは、中国風の建築だった。白黒の写真(上)は、以前のモスク」

モスクを取り壊すのは中央政府の意図ではなかったとスーさんは信じており、モスクは海外からの資金はまったく受け取っていないと話している。

「住民の多くは、特に年配の人たちは、モスクを再建するために、稼いだお金をすべてつぎ込んできました」とスーさんはBuzzFeed Newsの取材に答えている。

この抗議は、国全体の宗教を〝中国化〟しようという中国政府の計画に、国民が抵抗するという珍しい兆候である。新疆にいるウイグルとカザフの何千ものイスラム系少数派を再教育キャンプに入れたり、慣行に中国の特徴を吹き込むように数え切れないほど多くの宗教法人に強制したりして、北京が宗教の自由を全国で弾圧し続けているときでもあった。

回族は、中国の漢民族に文化的に近い一方で、回族の子どもが宗教系の学校やアラビア語のクラスに通うのを政府高官が禁じようとしたことが、最近でも報告されている。

中国で人気のミニブログサイトWeiboでは、地元政府のモスク解体の判断への支持を表明する利用者が多くいる。政府が激しい反対に直面しても、違法な建物は法に従い解体されるべきだ、というのだ。

「違法な建物の取り壊しは、激しい反対に直面しても、決行されるべきだ」
Weibo / Via weibo.com

「違法な建物の取り壊しは、激しい反対に直面しても、決行されるべきだ」

「寧夏のイスラム化はピークに達した。すべての行政区の模範となるよう、韋州の違法モスクを解体するために、政府はどんな手も使うべきだ」
Weibo / Via weibo.com

「寧夏のイスラム化はピークに達した。すべての行政区の模範となるよう、韋州の違法モスクを解体するために、政府はどんな手も使うべきだ」

政府が実際にモスクの解体を始めるというのであれば、抗議はその後も続くだろう、とスーさんは話していた。

現時点では、住民の抗議を受けて、取り壊しは延期になっている。


この記事は英語から翻訳されました。翻訳:五十川勇気 / 編集:BuzzFeed Japan

William Yang is a news assistant at BuzzFeed News. Contact him at william.yang@buzzfeed.com

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