アメリカでは、結婚1年目の記念日に食べるため、ウェディングケーキの最上段を保存する習わしがある
1年経ったら冷凍焼けした味がするかもしれないけど、伝統は伝統です。
ロナルド・ワーニンガーの祖父母も、1915年3月17日の結婚式の後、そんな伝統に則ってウェディングケーキを保存。でも彼らがケーキを再び味わうことはなかった

ロナルドの祖父母、ハービーとアイネズ夫妻
ロナルドは2015年、その100年前のウェディングケーキの最上段をガレージで発見した

1944年に夫のハービーが亡くなった1960年頃、ハービーの妻、ロナルドの祖母のアイネズはケーキをロナルドの両親に渡した。「両親が良い冷凍庫をもっていたからというのが理由です」と、ロナルドはBuzzFeed Lifeに話した。
「そのとき私は10代だったのですが、ケーキに触ることは許されていませんでした。ケーキについて私の知っていることはこれだけです」と彼は付け加えた。
ロナルドは2000年代初めにそのケーキを自宅へ持ち込んだが、その時には「ケーキはすでに石のように硬くなっていました」。彼はケーキが大切なものであることを知っていたが、すぐにどこへしまっていたか忘れてしまった。
去年11月、ロナルドがアメリカ西海岸・ワシントン州の町・ヤキマにあるガレージを整理していたとき、棚の上に置かれた古いケーキが帽子箱の中から見つかった。ケーキは完璧に保存されていた。
ケーキは今はもう食べられない。しかし「100年前のケーキにしては、形もちゃんと残っています」(ロナルド)

ケーキの層はずっと昔に崩れてしまっているが、アイシングはまるで磁器のようになって、少し欠けている部分がある以外は事実上完璧。スポンジは塊が少しだけ、色は白いまま残っている。
アイネズのスクラップブックも帽子箱の中に入っており、彼女がウェディングケーキについて記したメモ書きも入っていた

彼の祖父母が再びウェディングケーキの残りを食べなかった理由については、「たぶん忙しすぎたのでしょう」とロナルド

ロナルドの娘のジェニーはワーニンガー家の「家宝」を受け継ぎ、もう100年保存したいと意気込んでいる。
Aspiring Elaine Benes.
Terri Pousに連絡する メールアドレス:terri.pous@buzzfeed.com.
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