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パラグアイ戦翌日のスポーツ紙を比べてみたら、デイリーの個性が光った話

パラグアイ戦をスポーツ紙がどう伝えたか比較してみました。

日本代表はロシアW杯前最後のテストマッチとなるパラグアイ代表戦に4-2で勝利した。西野朗監督体制となっては初勝利となる。

得点を決めて喜ぶ乾貴士(左)と山口蛍
時事通信

得点を決めて喜ぶ乾貴士(左)と山口蛍

西野ジャパンの勝利は初めて。久々の明るい話題を朝刊スポーツ紙はどう"料理"したのか。比較した。

1面は写真も文字も「横並び」

Tatsunori Tokushige / BuzzFeed Japan

朝刊6紙のうち5紙が1面に乾貴士の2ゴールの活躍をもって来た。

写真は各社カメラマンを出しているが、各紙とも同点弾を決めて喜ぶ乾の姿で、角度もほぼ同じ。このためアシストを決めた訳でもない山口蛍の笑顔も、1面をジャックすることとなった。

唯一、デイリースポーツだけが一軍昇格した阪神・高山俊外野手の1号ホームランを取り上げる、相変わらずの独自性を見せている。

西野監督について

時事通信

この試合については各紙とも「最後の試合で不安一掃」(サンスポ)、「光明2発」(スポニチ)、「ゼロ地獄脱出」(トーチュウ)と、不調にあえいだ西野ジャパンに光が見えたとの論調だ。

勝利を呼び込んだ乾の活躍の裏には、ハーフタイムでの西野朗監督の指示があったと数紙が書いているが、ニュアンスが少しずつ違うのが面白い。

サンスポは乾に対して、前半シュートミスが多かったと、西野監督が乾に指摘した上で「スパイクに何か入ってないか。親指あたりを調べてみろ」とスパイクを替えることを指示し、靴底の凹凸が浅い固定式に変更したところ、効果てき面だったと伝えている。

スポーツ報知もスパイク変更について言及したが、前半のミスに対し「自分を責めるよりも、今はスパイクのせいにして、(反省は)試合後でいい」と発言した西野監督の心理的マネジメントが奏功したと報じている。

トーチュウも、西野監督の談話として乾に対し「着けている『重りを外せ』」と伝えたことを報じている。

守備は「ハリル時代に戻った」との報道も

パラグアイ戦は勝利はしたものの2失点を喫した。

スポニチはW杯で戦うコロンビア、セネガル、ポーランドは攻撃力でパラグアイをはるかに上回っており「西野ジャパンにとって守備の課題克服は急務」と書いている。

一方、日刊スポーツは8日のスイス戦では西野監督が指示した積極的なプレス守備が空回りしたが、パラグアイ戦では選手側の提案により、ハリルホジッチ時代の強固なブロック守備手法に戻し、これが一定の形になったと評価している。

香川は本田からポジションを奪ったのか

時事通信

乾とともにスポーツ紙が大きく取り上げたのが、トップ下に入り1ゴールを含む3得点に絡む活躍を見せた香川真司。見出しには「香川復活弾」「トップ下はオレ弾」と景気のいい文字が並ぶ。

ネット上では本田圭祐ではなく、トップ下は香川一択だいう雰囲気だが、スポーツ紙はどれも本田を脅かす存在となったが、逆転とまで書かず慎重な姿勢を見せている。

西野ジャパン23人が決まった翌日はメンバーの平均年齢が史上最高となる28・26歳だったことから「おっさんジャパン」「年功序列ジャパン」とスポーツ紙は見出しをつけた。

サンスポはスイス戦の平均年齢29・45歳からパラグアイ戦で27・64歳と大幅に若返ったことに言及し「おっさん不要論?」と記事に見出しをつけた。

同じ紙面では現役最高齢となる93歳のサッカージャーナリスト賀川浩さんのコラムも掲載。

賀川さんは乾、賀川の元セレッソ大阪コンビを評価しながらも「本田が出ないと、ボールの収まりどころがなくなってしまう」「長谷部の存在の大きさもよくわかる」とベテランの存在の大きさを強調している。