ええ、また高橋一生がやりやがりました。
ドコモとMr.Childrenの25周年CM。というか、はっきり言います。高橋一生とMr.Childrenとの禁断のコラボです。
物語は1992年の高橋一生と黒木華演じる夫婦の出会いから、その娘である清原果耶演じる主人公の17歳までを描きます。
しかもミスチルの名曲をバックに...。
はい、出た、「まぜるな、涙腺ゆるむからキケン」。
動画を見ていただければわかるのですが、序盤の見所は浮気をしまくる“チャラ一生”。
ドラマ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」を彷彿とさせるクズぶり。そして、そこからのリカバリーが最の高です。
物語中盤からは子供(主人公)が生まれ、怒涛の“アットホーム一生”を展開。
子供と一緒に入学式を祝う“パパ一生”。娘が8歳のころ、単身赴任で大阪に行く“寂し一生”。再び家族で一緒に暮らすも娘は反抗期で“邪険にされる一生”。
「高橋一生の一生とは、人の一生だ」とは言わんばかりに、父としてのさまざまな顔を見せる、われらが一生。
そしてバックに流れるBGMは、退屈に乾いた結婚式でも来場者を泣かせることで知られる名曲「365日」。
もはや強制的、暴力的といえるほどオートマティックにイッツ涙腺崩壊です。
高橋一生が清原果耶に携帯で送る映像は、生きとしいける全ての娘さんたちは見るべき。きっと人に優しくなれる(断言)。
高橋一生に目を奪われがちですが、一人で17歳から42歳までを演じる黒木華の存在感も凄い。特に終盤の40代感は必見。本当に素晴らしい女優さん。
さて、いまや老若男女に愛される「360度イケメン」として日本に君臨する高橋一生ですが、最近のCMの出来栄えが本当によいのです。全力で高橋一生の違ったかっこよさをクリエイターが引き出そうとしているのがわかります。
洗濯ものを畳む一生
長澤まさみ演じる宇宙ステーションにいる妻を、東京で一人働きながら待つ夫を演じた高橋一生。
宇宙と地球という離れた場所から相手を思い、チャットで言葉をやりとりする姿は新海誠の「ほしのこえ」を思い起こさせます。
このCMの白眉は洗濯物を畳む一生。ここにかわいらしさが出てしまうのがズルい。憎い。
現在36歳。この哀愁は20代だと出ないんだよなあ。
絶妙なモテない感を醸し出す丸メガネ一生
モテないはずがないのに、絶妙なモテない感、気弱さが出せるのも高橋一生の魅力のひとつ。
丸メガネの高橋店長はこのCMで一度は美人に目を奪われるも、冷たい目線を向けられ、さらに彼氏が横にいると気づく。
そのオドオドぶり、場を取り繕うと失敗する様は、さすが。ラストの叫びも爆笑です。
ブルースハープを弾く一生
高橋一生×楽器。しかもブルースハープ。
はい、かっこいい。演技しなくとも、かっこいい。生きているだけで、かっこいい。
ずるいという感情ももはやわかず、無の心で高橋一生を受け入れました。
すげえよ、あんた(鼻血を腕で拭う)。