W杯メンバー、「忖度ジャパン」「おっさんジャパン」とスポーツ紙 デイリーに至っては...

    スポーツ新聞6紙を比較して見ました

    ロシアW杯に臨む日本代表23人の発表から一夜あけた6月1日。スポーツ新聞各紙(関東版)の1面を見ると、今大会に対するメディアの関心度の低下がうかがえました。

    サッカー日本代表を1面にもってきたのは6紙中4紙。デイリースポーツは阪神の3連敗、東京中日スポーツは中日・吉見の2勝目と野球の話題を取り上げました。

    デイリーとトーチュウのことだから通常運転...と思ってしまいますが、4年前ザックジャパンのメンバー発表の際は「大久保驚弾宣言」(デイリー)、「ザックサプライズ 大久保」と他の4紙と並んで大久保嘉人の選出が1面でした。

    サプライズがなかった発表について、ニュースバリューは低いと考えたのかもしれません。

    関心の低さは新聞に限らなかったようで、スポーツ報知はブラジル大会では408人いたメディア関係者が、今回の発表では286人に減ったと報じています。

    大きな驚きもなく、無風だった会見。メンバーの顔ぶれでは勝負できないと考えた各紙がネタにしたのは、23人の平均年齢28.17歳と過去大会で最高齢だったことです。

    見出しにも「おっさんジャパン」(サンスポ)、「年功序列ジャパン」(スポニチ)、「オールドジャパン」(トーチュウ)と年齢に関するものが並びます。

    サンスポの取材に応じた釜本邦茂さんは、開口一番「年寄りばっかだな」と弾丸シュートな感想を述べているのも印象的です。

    日刊スポーツは「忖度ジャパン」

    辛辣だったのは日刊スポーツで1面に「忖度ジャパン」の文字が躍ります。

    とはいえ1面の記事を読んでも、どうして「忖度」なのかはわからず。

    この日からスタートした連載記事「フットボールの真実」の中で「結果、ネット上では、ずっとやゆされた『忖度ジャパン』が完成したと、痛烈にこき下ろされた」と言及があるくらいでした。

    ちなみにネット上で「忖度」が使われているのは、日本協会が「電通」「スポンサー」に配慮し、実力以外の部分で選手が選出されているとの報道によるもの。この部分書かないと、それこそ忖度じゃ...。

    とはいえ、この日刊の連載自体は面白く、西野朗監督の全日程が終了したことを知らずに「プレーオフは続きます」と話すなど、ベルギー、ポルトガル、オランダといったリーグの格を判断材料に、中島翔哉や久保裕也を選考から外したと書いています。

    この連載で明日も期待です。

    一番面白かったのは「スポーツ報知」の選手紹介

    各紙がロシアに向かう23人の選手のプロフィールを紹介してますが、特に光っていたのが「スポーツ報知」。各選手にキャッチコピーをつけているのが、これがオヤジギャグ全開で笑えます。

    左サイド・マモーレ>(長友佑都)、<ゴール一撃KOボーイ>(武藤嘉紀)とストレートなオヤジギャグに、<天才!たかしの好調バズーカ>(宇佐美貴史)、<その守備力プレミア付き>(吉田麻也)とビートたけし好きなのかなと思わせるネタも。

    泥にまみれろよ>(岡崎慎司)、<取れないゴールがあるものか>(香川真司)、<スタープラチナ>(柴崎岳)と年代を感じさせる漫画ネタも豊富。

    整理記者(見出しを考える記者)が楽しんでいる様子がうかがえました。

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