#乃木坂46 が2017年上半期の写真集で上位7位まで独占 強さの秘密は?

    写真集ランキング1位は白石麻衣

    オリコンは6月1日、2017年の上半期の本のランキングを発表。写真集部門では期間内に20.1万部を売り上げた乃木坂46白石麻衣のソロ写真集「白石麻衣写真集 パスポート」(講談社)を筆頭に、1〜7位を乃木坂46のメンバーが独占した。

    <集計期間:2016年11月21日〜2017年5月21日>

    白石にとって2冊目の写真集となる「パスポート」は2010年に上半期写真集部門のランキングを発表して以来、期間内で過去最高の売り上げを記録した。

    写真集を担当した講談社の谷口晴紀氏によれば、ヒットの要因は女性からの支持。「購入者のうち3割以上が女性で、中でも20代女性が一番多かった。白石さんが同世代の女性から支持されているのを実感しました」とコメントしている。

    白石は1位獲得の喜びについて、次のように語っている。

    「この作品をたくさんの方に手にとっていただき、本当にうれしいです。作品のテーマが『おしゃれでセクシー』ということで、特に女性からの反響は気になっていたのですが、同世代の女性の方たちにも手にとってもらえたと聞いて、喜びをかみしめています。この写真集『パスポート』をきっかけに、ますます飛躍できるよう頑張っていきたいです」

    出版界に吹き荒れる「乃木坂旋風」

    白石以外の乃木坂メンバーもランキング上位を占め、2位は齋藤飛鳥の写真集「潮騒」で期間内11.2万部と大ヒット。3位は2月にグループを卒業した橋本奈々未のラスト写真集「2017」。8.2万部を売り上げた。

    4位には6.6万部を売り上げた今年4月発売の衛藤美彩の「話を聞こうか。」。5位は秋元真夏の「秋元真夏ファースト写真集 真夏の気圧配置」。

    6位には昨年の写真集ランキング1位に輝き、ロングセラーを続ける西野七瀬の「風を着替えて」。7位にはキャプテンを務める桜井玲香の「自由ということ」がランクインしている。

    乃木坂の公式ライバルであるAKB48が、これまで姉妹グループを含めてTOP10作品中4作ランクインすることは3度あったが、同じグループから7人、しかも上位7位まで独占するのは初めてとなる。

    グループとしての強み

    乃木坂の写真集が売れる一つがグラビア戦略のうまさだ。

    AKB48は歌を歌うグループアイドルには珍しく、積極的に水着になることで青年誌など雑誌の表紙を飾り、その人気を築いてきた。

    一方、乃木坂は雑誌のグラビアで水着になることはない。掲載される場合は、写真集からのカットくらいだ。

    ただ写真集となれば、水着などのセクシーな写真も掲載。そのためファンにとっての価値が生まれる。

    もう一つは女性ファンの存在。乃木坂の握手会に行けば、全体の2割が女性ファンだ。

    イギリスの全寮制の女子高生をイメージし、清楚さを押し出したコンセプト。さらに女性誌のレギュラーモデルを務めているメンバーが多いのも、女性ファンの獲得に役立っている。

    今回ランクインしたメンバーでは、白石麻衣(「Ray」専属モデル、「LARME」レギュラーモデル)、齋藤飛鳥(「sweet」レギュラーモデル)、西野七瀬(「non-no」専属モデル)がモデルを務め、5月からは衛藤美彩も「美人百花」のモデルを務めている。

    出版界に吹き荒れる乃木坂旋風について、アイドル評論家の北川昌弘さんは「白石さん、齋藤さんだけでなく、衛藤さん、秋元さんの写真集も売れているのは乃木坂の勢いがよく現れている。水着に頼らず、グラビア展開を進め、男女ともに支持を集めたことが大きかった」と話す。

    白石は、自身の1位だけでなく、乃木坂で7位独占も喜んでおり「みんなの作品も本当に素晴らしいですし、こうやって話題になることで乃木坂46というグループが成長しているんだなぁと実感しています」とコメントしている。