女優の山本美月さんのファースト写真集『Mizuki』が12月15日に発売される。
BuzzFeed Japanでは山本さんをインタビュー。トルコで撮影された写真集の裏話から、27歳の現在の心境。そして趣味であるアニメの話など、自然体の"山本美月"に迫った。
――写真集発売おめでとうございます。撮影はトルコ。山本さん自身はもちろん、イスタンブールの旧市街やブルーモスクと背景も美しいですね。トルコにどうして決まったんですか?
もともと人がなかなか行かないところで撮りたかったんです。キューバやアフリカも候補だったんですが、最終的にトルコになりました。
着いた日がオフで、グランドバザールで買い物したり楽しかったです。ただ撮影は早朝からで、あまり長く寝られないから寝不足気味でした。
――カッパドギアの気球の写真はまるでCGみたいですね。すごく幻想的です。
気球には人生で一度は乗ってみたいなと思っていて。写真は気球に乗って撮っているんですよ。カメラマンは高所恐怖症なので怖がってました。
気球のカットはすごくお気に入りです。早朝の撮影だったんですが、本当に水の中にいるかと思うくらい静かで。
気球に乗っている時に、アニメ『少女終末旅行』のサントラをかけました。末廣健一郎が手がけた曲で幻想的ですっごく良い曲なんですよ。
――そこでもアニメ。さすがです(笑)。写真を撮られることは多いと思いますが、写真集ならではの違いってありましたか?
ここまでメイクをしないのは珍しいですね。恥ずかしかったですが、でも抵抗感はなかったです。素敵な写真を撮ってもらえるという信頼感があったので。
――露出している写真もありますよね。おへそを出したり。それは男性ファンも意識してですか。
そうですね。過度に下品にならなければ全然大丈夫です。
男性ファンの方にはベッドでゴロゴロしている写真やお風呂の写真。女性の方にはピンクのニットの写真が私のおすすめです。
――下品といえば、山本さんの写真集を紹介する記事の中にはおへそがどうだとか、美乳がどうとか書くメディアもありますよね。ああいう記事って書かれた方ってどう思うんですか?
その記事で写真集を見たいと思ってくれる人が増えるなら書いてほしいですね。写真をどう見るかは人それぞれなので。
私は胸があまりないので、胸についてどうとか書いてくれたら、今まで興味がなかった人も見てくれるわけじゃないですか。それはラッキーかな(笑)。
――冷静ですね。今回の写真集では表紙を4つの候補の中から、TwitterやInstagramでの投票で決める形にしました。
4つの写真はどれも気に入っているんですが、自分だけでは決めたくないと思ったんです。
ファースト写真集ですし、男性、女性のどちらにも見てほしい。けれど、男性目線は分からないじゃないですか。だから、こんがらがってきちゃって。だったら投票にしようと思いました。
――もともと写真集を出したいという気持ちはあったんですか?
写真集はずっとやりたかったんです。
この写真集は私の標本なんです。若い時の自分を標本にすれば、いずれ時が経った時に、こういう時代があったんだよと子供や孫に見せられる。
――写真として残してあるものってありますか。
『CanCam』はデビューから卒業するまで取ってあります。捨てられなくて、クローゼットの上の段を占領してます。捨てるとバチが当たるような気がして。たまに見ると卒アルを見ているようで、モデルのお友達と「こんなことしてたよね」と話すのは楽しいですね。
この写真集を出したことで区切りというか、もう私は30歳になっても大丈夫って思います。
――まだ27歳ですけど、30歳という年齢は意識しているんですね。
もう焦ってます。仕事も結婚も全部焦ってますよ。最近周りが結婚ラッシュで、結婚式によく行っているんですけど、私の結婚はいつなんだろうと思ったり。
でも焦る気持ちを持っていないと、いざその時が来た時に機会を逃す気がします。
仕事のことだけ、プライベートのことだけ、どちらかのことだけを考えるのもダメで、違うことを考えるから両方うまくいく。一本だけだと、もしそれがなくなった時に「あれ、私は何」と自分を見失いそう。
実際、仕事だけだったというときはないかな。私にはプライベートで漫画もアニメもあるので。次の日、撮影があってもアニメを見ちゃう(笑)。
――写真集の発売と同時にTwitterもスタートさせました。アニメが好きな山本さんとは相性は良いと以前から思っていたのですが、Twitter(@mzkymmtofficial)をやってみて実際どうですか。
楽しいです。つぶやくことがアニメとか、ゲームのことしかなくて。普段考えていることがそれしかないんだなと、思いました(笑)。
自分の思考回路を実感しちゃいます。
――先日、ドラマ『このマンガがすごい!』(テレビ東京系)での『少女革命ウテナ』のコスプレをきっかけに、アニメの幾原邦彦監督、原作者のさいとうちほさんとTwitterで交流してました。あれもTwitterならではですね。
この10年で一番嬉しかったです。でも嬉しい反面、恥ずかしさも。自分の文章がちゃんと伝わっているかも不安になりますし。
ちゃんと返事を返せているかなと心配になっちゃって。(返信を)見落としていて、無視したと思われたくなくて。
――Twitterで追っている10月期のアニメの一覧を挙げていましたが、すごい数でしたね(12作品)。
でも、あれ全部今も見てるんですよ。
――えっ…。
切ってないです。美顔器やりながらとか、ずっとアニメを見てます。
『BANANA FISH』は最初、黒髪の英二が好きだったんですけど、気づいたらやっぱりアッシュが好きになってきて。私は金髪が好きなんだなと思いました。
エド(『鋼の錬金術師』)とかクラピカ(『HUNTER×HUNTER』)、『BLOOD+』のソロモン、『天元突破グレンラガン』のヴィラル。みんな金髪ばっかり。リアルな金髪の人は苦手だけど(笑)。
――そのスマホカバーって、もしかしたらお手製のやつですか。Twitterのトップにもあった自作のイラストですよね。
そうです。作りました。この漫画自体はもともとは何に使うともなく描いたものです。
普通に生活を送っていた私が、ブタのキャラクターになったマネージャーさんに頼まれて、魔法少女になって悪いポッターと戦うストーリーです。
――いつか漫画になったものも見てみたいですね。写真集のキャンペーンをきっかけに始めたTwitterですが、今後も続けていきますか?
続けると思います。一投稿に対し、ファンの方に一返信くらいはばいいなぁと思っています。
Twitterはファンの方とちょっと距離を近く、インスタグラムはインスタ映えする綺麗な写真と使い分けようと思ってます。
インスタはアート感。Twitterは情報発信系のものもやっていきたいです。
【追記】後日、視聴している深夜アニメが1本増え、13本になったことを告白しています。どんだけアニメ好きなんだ。
【追記】
山本美月さんのツイートを追加しました。