プロ野球の2018年シーズンが3月30日に開幕する。

野球ファンにとって、応援する球団の仕上がりとともに気になるのが、今シーズンから中日に移籍した松坂大輔ではないだろうか。キャンプ地の北谷には松坂フィーバーが吹き荒れた。
オープン戦では3度登板し、4月初旬の先発が予想されている。
松坂を中心とし94人ものプロ野球選手を輩出した「松坂世代」だが、2018年シーズン開幕時点で、12球団に在籍している選手は13人。
黄金世代と呼ばれた選手たちの現状をまとめた。
昨季も活躍した和田は出遅れ、館山は復活か

松坂を含め、プロ野球に所属している同世代の投手は7人となった。
2017年の開幕投手を務め、クライマックスシリーズや日本シリーズで先発を務めたソフトバンクの和田毅は、春季キャンプで左肩の違和感を訴えており、開幕ローテーションから外れた。
昨季貴重なセットアッパーとしてチームに貢献した阪神の藤川球児は開幕一軍入りを果たした。
昨年10月に右肩と右肘の手術を受けたヤクルトの館山昌平は、3月25日の日本ハムとのオープン戦で好投を見せ、開幕ローテーション入りの声も上がっている。

昨季一軍登板のなかった広島の永川勝浩は9月に左膝のクリーニング手術を受けて、現役を続行。現在は実戦復帰を目指している。
同じく一軍登板のなかった巨人の杉内俊哉もファームからの復帰を目指す。
楽天の久保裕也は昨シーズン終盤に血行障害の疑いで登録抹消。リハビリのために今シーズンは育成契約となった。
「松坂世代」投手の昨季一軍成績

松坂世代、バッターは4人が開幕一軍

松坂世代の12球団所属の内外野手は現在6人となった。
開幕一軍入りを果たしたのはオリックスの小谷野栄一、中日の工藤隆人、日本ハムの矢野謙次、楽天の渡辺直人の4人。
ユーティリティープレイヤーの渡辺は昨年西武を戦力外となり、古巣の楽天に8年ぶりに復帰。見事開幕一軍を掴んだ。
同じく昨年巨人を戦力外となった實松一成も、古巣の日本ハムに復帰。2軍育成コーチも兼任する。
「松坂世代」打者の昨季一軍成績

村田は独立リーグ、梵はアメリカに

昨季から6人の選手がプロ野球から離れた。独立リーグからプロ野球を目指す選手、新たな道を模索する者と進路も様々だ。
松坂世代の最強打者と呼ばれた村田修一は昨シーズン末に自由契約となった。
打率.262、100安打、14本塁打とまずまずの成績を残していたが、結局プロ野球からは声がかからず、BCリーグ・栃木へ入団。支配下登録期限の7月末まで12球団からのラブコールを待つ。
広島を退団した梵英心は、アメリカに渡り、メキシコ、イタリアなど海外球団を視野に入れつつ、新天地を模索している。
西武を退団した木村昇吾はクリケットへと転身し、3月には日本代表にも選出された。同じく西武の上本達之は現役を引退し、ブルペン捕手を務める。
広島を退団した江草仁貴はデイサービスの会社を経営する一方、3月1日付で大阪電通大のコーチに就任している。