2018年5月25日

    アニソンとロックを両立するLiSAの魅力とは?

    その軌跡と、SAO監督が語る特徴

    数々の人気アニメの主題歌を担当する歌手のLiSAが、5月21日付のオリコン週間アルバムランキングでベストアルバム『LiSA BEST‐Day‐』『LiSA BEST‐Way‐』で1、2位を獲得した。

    提供写真

    ベストアルバムでのワンツーは浜崎あゆみ、JUJU、西野カナに続き史上4人目の快挙だ。

    今年1月には「MUSIC FAIR」(フジテレビ系)、そして25日放送の「ミュージックステーション」(テレビ朝日系)に出演。夏の大型ロックフェスへの参加もすでに決定と、アニソンシンガーの枠を超えた人気が加速している。


    バンドサウンドのイメージが強いLiSAだが、音楽的な原点は実は「SPEED」。

    「SPEEDみたいになりたい、ではなく、SPEEDに入りたい、というところがスタートでした」

    その後、R&Bやカントリーなどを洋楽を中心に聞いていた中、中学時代に出会ったのがアヴリル・ラヴィーン。

    「女の子なのにカッコイイ事、パンクっぽい事やっていいんだ!」と思い、その後、パンクロックなども聴き始める。

    地元岐阜でのバンド活動後、上京。オーディションを受ける中、2010年、テレビアニメ「Angel Beats!」の劇中バンド「Girls Dead Monster」の2代目ボーカル・ユイ役の歌唱パートに決まる。

    この時、音楽プロデューサーだった麻枝准からは可愛らしさを残しながら、突き抜けるような声が武器だと伝えられ、それが現在の歌唱スタイルにも繋がっている。

    Marcoporlo

    翌2011年にはソロアーティスト「LiSA」としてメジャーデビュー。11月にリリースしたファーストシングル『oath sign』が人気アニメ『Fate/Zero』のオープニングテーマに起用される。

    以後、「crossing field」(『ソードアート・オンライン』OP)「Rising Hope」(『魔法科高校の劣等生』OP)など人気アニメの主題歌を歌い、ロックサウンドに乗せた凛とした歌で、アニソン界のトップランナーとなる。

    年間200本以上とアニメ作品が乱立する時代だが、アニメファンの中でLiSAの歌を一度も聞いたことのないものはいないだろう。

    ロックファンの獲得

    Hajime Kamiiisaka

    LiSAにとってターニングポイントとなったのは、2014年に出演した東海エリアの夏フェス「TREASURE05X」。

    これが初のロックフェス参加となったが、翌2015年には「ROCK IN JAPAN」、「COUNTDOWN JAPAN」、2016年には「SUMMER SONIC」、2017年には「RISING SUN ROCK FESTIVAL」と大型ロックフェスに次々参加し、ロックファンの支持も獲得した。

    いまやライブの観客は男女比は半々。アニメファンとロックファンが入り混じる、幅広いファン層を獲得した。

    そのボーダレスな活躍を示すように、今回のベストアルバムの発売に際しては天海祐希、綾小路翔、MAH(SiM)、マオ(シド)、谷中敦(東京スカパラダイスオーケストラ)など数々の著名人からコメントが寄せられている。

    「Catch the Moment」

    アニプレックス

    『Catch the Moment』のジャケット

    2016年11月、2日間で2万5000人を集めた横浜アリーナでのワンマンライブのアンコールでその曲は披露された。

    『Catch the Moment』。

    2017年2月に11枚目のシングルとして発売された曲について、LiSAはブログで「未来はわからないことだらけだけど、だからこそ一緒に生きている今、この瞬間を全部全部掴みたいんだ。ってうた」「今を一緒に生きているキミへのラブレターです」と表現している。

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    曲は映画『劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-』の主題歌。映画のロングヒットも重なり、テレビ、ラジオで数多く流れ、LiSAをよりメジャーな存在へと高める曲となった。

    『ソードアート・オンライン』のテレビアニメ版、劇場版で監督を務めた伊藤智彦さんは、LiSAの特徴に作品理解度を上げる。

    「『ソードアート・オンライン』2期のエンディング曲に、LiSA本人が作詞してる『シルシ』という曲があるのですが、歌詞の『何度も途切れそうな鼓動 強く強く鳴らした』と、若くして死んでしまう登場人物の当事者側と、残される側の気分をこちらが伝えなくても歌詞で出してくれました」

    こうした経験から、劇場版の曲を決める際にもすんなり「LiSAで」となった。この曲の作詞を務めたのも、またLiSA本人だ。

    Hajime Kamiiisaka

    井上陽水、宇多田ヒカル、松たか子も参加する5月23日発売の椎名林檎のトリュビュートアルバム『アダムとイヴの林檎』に、LiSAも参加し『NIPPON』を歌う。

    6月14、15日には日本武道館公演、その後には海外公演、夏には今年も大型ロックフェスに出演も控え、さらなる飛躍が期待される。

    前述の伊藤監督は「アニメに限らず、もっと違った形の仕事も見てみたい」と語るなど、アニソンとロックを両立させる存在として期待は大きい。

    だがアニメとロックを融合させるヒロインなら、瞬間、瞬間のチャンスをその手に収め、目標である東京ドーム、さらにその先へとファンを連れて行ってくれるはずだ。


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