チョコレート菓子で知られるフルタ製菓から、カワイイ袋に入ったお菓子がBuzzFeed Japanに送られてきました。
薬局でもらう薬袋によく似た「おかしな恋のおくすり袋」。
内用薬ではなく、内用には「セ恋ヤチョコレート他」と書かれ、実際にフルタ製菓の代表的なお菓子「セコイヤチョコレート」が入っていました。
食事ではなく「好きな人に会う」前、後、間のどれかに丸を入れます。チェックリストも「告白の前」「相手を思い胸が苦しいとき」と恋愛仕様でカワイイ。
でも、この袋って一体なに? どういった経緯で作られたの?
「おかしな恋のおくすり袋」を作ったのは、企画開発部の堂浦可奈子 さん。
袋は販売されておらず、フルタ製菓のイベントや取引先などにお菓子を送る際に配られるものです。
袋はセコイヤチョコレートの中に「コイ(恋)」の文字が入っていることから、昨年のバレンタインデーに誕生しました。
「コイ(恋)が入ったチョコレートなので、自分のためにチョコレートを食べて、思いを伝える勇気を持ってもらえると嬉しいです。意中の方がいなければ、食べて素敵なコイ(恋)に巡り合ってほしい。そんな恋する、恋したい女の子を応援したい気持ちから生まれました」
ちなみに堂浦さんのバレンタインの思い出は小学1年生のころ。
「好きな子の家にチョコを渡しに行ったんですが、インターホンがなかなか押せなくて、家の前で1時間くらいねばりました(笑)。見かねて、その子のお母さんが出て来てくれました」
「当時『おかしな恋のおくすり袋』があったら、まず自分が使いたかったと思います」
2月にゴディバジャパンが「義理チョコをやめよう」という新聞広告を出したことで話題となりましたが、堂浦さんは「セコイヤチョコレートは義理でも、本命でもない、自分を勇気づけるチョコレートだと思っております」と話します。
恋だけでなく、子供たちへの思いも
「セコイヤチョコレート」は今年で発売42年。創業当時と変わらず30円で売られていて、販売本数は13億本! 日本人一人あたり10本を食べている計算になります。
駄菓子屋が年々減っていく中、子供たちにどうすれば手にとってもらう機会を増やせだろうか。
「おかしな恋のおくすり袋」には、チョコをコミュニケーションツールとして使ってほしという思いもあります。
実際にイベントで「おかしな恋のおくすり袋」を配ると、特に小学生たちが喜んでくれるそうです。
このため、袋には「満足感があるため食前の摂取は食事に差し支える可能性があります」「摂取後の歯磨きは忘れずに」と子供に向けたメッセージも書かれています。
バレンタインデー以外でも使いたくなってしまう「おかしな恋のおくすり袋」ですが、現在入手する方法はフルタ製菓のイベントしかありません。
ただ「お客様の反響があれば、商品化も前向きに検討したいです」とのことでしたので、欲しい方はぜひとも「欲しい」とツイートしてみてください!