疲れた人に...樹木希林さんの胸に沁みわたる言葉たち
樹木希林さんの名言を集めた書籍「樹木希林 120の遺言」が累計発行25万部を突破するヒットに。
2018年9月15日に亡くなった女優・樹木希林さん。彼女が生前に残した名言を集めた書籍「樹木希林 120の遺言」(宝島社)が累計発行25万部を突破しました。

『樹木希林 120の遺言』(宝島社)
生前、テレビや新聞、雑誌などのインタビューで数多くの印象的なメッセージを残してきた樹木さん。
この本では自然体で率直なその言葉を「生」「老」「病」「人」「絆」「家」「務」「死」と8つのテーマに分けて紹介しています。
120の珠玉の言葉の中から、いくつか紹介します。
「私は全てのものに対して、絶対こうでなければいけないという鉄則はないと思っているんです。たとえば私の顔。これはミスして出来ちゃったわけですよ(笑)。でもこのミスを活かそうと思ってやってきた。」

『樹木希林 120の遺言』(宝島社)
雑誌のインタビューで、自分の価値観、人生観を語って。
「ああするべきだ、こうしちゃいけない、ああしちゃいけないというものの中からは、人は育たない気がする。」

時事
テレビ番組で、YOUさん、是枝裕和監督と鼎談し、子供や孫との接し方について語って。
「ああいうチャランポランな人がとにかくこういう届けを出したことは、ひとつの進歩だと思うの。」

『樹木希林 120の遺言』(宝島社)
1981年、夫である内田裕也さんに離婚届を提出された後の雑誌インタビューで。
「私の原点は婆娑羅とかゲリラ。」

時事
半生を振り返る新聞の連載インタビューで、自身の原点を語って。
婆娑羅(ばさら)とは常識や道徳を打ち破る行為を意味する仏教用語。
「人間なんて正しくないんだから。」

Kiyoshi Ota / Getty Images
クリエイター・箭内道彦さんのインタビューで「アタシがね、とても俗な人間なんですよ」と語って。
その後には「人間ってそんなに、清廉潔白にいられないでしょう?」と続く。
「自分で壁を作って閉じこもっている若い人はいっぱいいる。自由に生きていいのに自分で生きにくくしている、そのぜいたくさ。壁なんかないのにね。」

AFP=時事
映画『あん』公開時のインタビューで、作中の若者と、現代の若者を重ね合わせて語って。
「どうぞ、物事を面白く受け取って愉快に生きて。あんまり頑張らないで、でもへこたれないで。」

『樹木希林 120の遺言』(宝島社)
ニューヨークでインタビューに答えて。
帯には養老孟司さんが「大人の人生訓です。心して読んで、笑って、元気に生きてください」との言葉を寄せています。
言葉はもちろん、掲載された写真も素敵な「樹木希林 120の遺言」。あす生きる元気をもらえる樹木さんの言葉に、ぜひ触れてみてください。