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イジメられているガルパンおじさんのために...蝶野さんの応援大使就任の理由が熱い

「ガールズ&パンツァー 最終章」が12月9日に公開

12月9日にシリーズ最新作である「ガールズ&パンツァー 最終章」第1話が劇場公開されることを記念し、ガルパンの応援大使を務める蝶野、アニメだけでなく、鉄道、ミリタリーの知識も豊富な市川が対談。作品の魅力を語り尽くした。


――まずお二人のガルパンとの出会いをお聞きしたいのですが、市川さんはどこで作品を知りましたか?

市川:普段から放送されているアニメはひと通りチェックしているので、ガルパンもリアルタイムに見ていました。

当初はそんなに期待していたわけじゃなかったんですけど、4話の戦車同士の市街戦を始めて見たときに他のアニメとちょっと違うかもと思い、そこからしっかり見るようになりました。

――4話というと大洗女子学園と聖グロリアーナ女学院との試合ですね。市街戦のどのあたりに興味を持ったんですか?

市川:戦術をしっかりやっているところです。この戦車はこういう特性があるから、この戦術と勝負に対する工夫をこんなにしっかりやるんだと。そこが意外で驚きました。あとダージリンが可愛かった(笑)。

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――戦術! 市川さんは多趣味で知られてますけど、ミリタリー系もお好きなんですね。

市川:ミリタリーも好きです。ただガルパンに関してはミリタリーの皮を被った部活モノという捉え方をしています。戦車もスポ根っぽい感じも両方好きです。

蝶野:俺はアニメに興味は全くないんだけど、東日本大震災後に被災地を回る中、大洗のイベントでガルパンを初めて知りました。

イベントは声優さんのステージがメインで、集まっているのは野郎ばっかり。しかもオヤジばかりで、これはなんなんだ、おかしいだろ(笑)というのが最初の接点。

被災地の支援活動は宮城、福島に集中して、大洗もかなり被害があったけど関心をもってもらえなかった。そんな中、バンダイビジュアルさんがガルパンを通して地域復興に一役買っていることをそのイベントを通して知った。

現地に行くとファンの人も街の人、アニメ制作の人も皆、熱を感じる。こういうコラボで成功しているところがあるのか、俺も応援したいと感銘を受けたことがガルパンに興味を持ったきっかけです。

――ガルパン応援大使就任の裏に東日本大震災があったんですね。

蝶野:あとはガルパンファンのおじさんが誤解を受けるような記事が出ていたというのもある。

今、アニメファンって男女問わず各世代にいっぱいいる。そんな中「ガルパンおじさんが狙い打ちでイジメられてる」と。

ガルパンは、ストーリーはスポ根だし、地域貢献もしている。すごく良いことをしていて、ついてくるファンがいる。そいつらが攻撃されていると感じているのなら、俺が大使になりますよと。

市川:そんなオタクたちのためを思って大使をしてらっしゃるとは!

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――いまや蝶野さんがガルパンおじさん代表だから、誰も怖くて標的にはできないですね(笑)。市川さんは大洗には行かれたことはありますか?

市川:あります。旧茨城交通湊線(ひたちなか海浜鉄道湊線)が走っていたので。鉄道がメーンで何度か行っているんですけど、ガルパン放送前とガルパン放送後じゃ全然違っていて。

人の数も違うし、原発が近いことで湊線も風評被害を受けて苦しんでいたんですけど、ガルパンができたことで、近くに大洗女子のバス停ができたり(※過去のイベント時のみ)、町の人が一丸になって盛り上がっているのを肌で感じました。

――ガルパンの魅力の一つは多彩なキャラです。作品で好きなキャラはいますか?

市川:これはガルパンの特徴だと思うんですけど、キャラクターが全部いい。人気が集中してないと思うんですよ。いわゆる嫁キャラがいない。

「俺は誰々ちゃん推し」というのが時期によって違って。私も最初はさおりん(武部沙織)が好きだったのが、秋山殿(秋山優花里)に行って、ダージリンだとか。いろんなタイミングでいろんな子が好きになるのがガルパン。キャラクターがみんなぶっ飛んでいるのに、妙に生活が気になるところも特徴だと思います。

蝶野:俺は、バレーボール部のあけびちゃん(佐々木あけび)。高校の運動部の女の子っていうのは気になるじゃないですか。

市川:はい。

蝶野:あけびちゃんは金髪。ついドイツ人のカミさんとダブって、目が行ってしまう。

――そういえば蝶野さん、日清食品とのコラボイベントの時に、大洗については真面目な話をしていたけど、渕上舞さんの話になると急にニヤニヤしてましたよね。

蝶野:最近の声優さんは女優さんになってもいいんじゃないかっていうくらい可愛いから。

市川:アイドルですよね。

蝶野:あとイベントに出てくるボコちゃん(作品のマスコットキャラクター)だっけ。あれは可愛い。

市川:ボコちゃんがああいうキャラ(※もともとボコボコの姿)だと知る前は、西住殿ってやばいのかなって思っていました。自分で縫い直していると思っていて、ちょっと危ない感じなのかなという展開を待っていたら、もともとボコちゃんがああいうキャラでちょっと安心しました。

蝶野:イベントで着ぐるみのボコちゃんは人気者ですよ。俺は大洗のイベントで相撲対決をしたら、やられました(笑)。

――ボコの初勝利が蝶野さんとは…。魅力的な場面も多いガルパンですが、作品で一番好きなシーンってどこですか?

蝶野:友情、励ましあうシーンは好き。あと、劇場版での試合開始直後、丘の上で戦う前に戦車が勢ぞろいして「行くよ!」という風景が好き。騎馬戦じゃないですけど、戦いが始まる前の感じがいい。

市川:サンダース大学付属高校戦は好きですね。西住殿が地形を読み取って、ここにフラッグ車があるんだろうと予想したり、通信傍受を逆手にとって携帯を使って連絡したりとか。そういうところは見ていて楽しかったです。

蝶野:ガルパンは誰も死なないからいい。

市川:誰も死なないのは、ちゃんと戦車の中を特殊なカーボンで守ってあるから。トンデモ設定ではあるんですけど、ツッコミどころを解消してくれるところはガルパンの好きなところです。

本当は砲弾なんて重くて持てないと思うんですけど、女の子がちゃんと筋トレしてたり。「でもさあ」と言いたくなるところを一応解消する設定を用意しているのが細かくて好きです。

蝶野:おー、そういうところまで見るんだ。

市川:ファンタジーの中にあるリアリティ。戦車をちゃんと描いているのは一番わかりやすいところですが、通信するところで、ちゃんとマイクを喉に当てたり(咽喉マイク)。細かいところとの両極端が面白いです。

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――細部のリアリティがわからないと気づきません。ラジオでソ連が好きだというお話はしていましたが、ミリタリーにそこまでお詳しいとは。

市川:いえいえ。メカモノは好きなんですよ。戦車だと東ドイツ系は好きでした。

蝶野:うちはカミさんがドイツでしょ。子供にガルパンを見せようとしたら、戦車とかそういうのは見せちゃだめだって言われて。だからずっと家で見れなくて(苦笑)。

でも下の娘、当時は5歳くらいで「ちょっと見る」と言って見せたら、キャラクターが可愛いとずっと見ていて、今は好きなキャラもいます。

――蝶野さんは戦車にお詳しいんですか?

蝶野:いや、俺は詳しくない。ガルパンを見たのがきっかけで、日本の自衛隊がどうなっているのかと興味を持って見るようになった。

――戦車の歌も歌われていましたよね(2015年発売のアルバム「ガールズ&パンツァー タンソンミニアルバム」収録の「超重戦車級王者マウス」)。

蝶野:あれ、ね...。あれはね、ランティスさんとバンダイビジュアルさんにだまされたんだよ(笑)。スタジオに行ったら、影山ヒロノブさんとか錚々たる人たちが揃っていて、なんで俺が歌うんだよと。

市川さんも気をつけた方がいいですよ。この人たち、すぐに歌を出させますから。

市川:(笑)

――劇中で登場する戦車でお気に入りはありますか?

蝶野:マウスだね。やっぱりでかい。当時、ドイツがそういう戦車を作ろうと考えていたと知って驚いた。

でもドイツはもっと大きい戦車や飛行機を色々考えてた。こんな規模のものを人類が考えていたことにびっくりしますよね。

市川:私はプラウダ高校が乗っていたソ連系の戦車が好きですね。くびれとかフォルム、明るいシルバーな色とか好きです。あと、ちょっと砲弾が当たったら壊れそうな掘っ立て感がいいですね。

(装甲騎兵)ボトムズも好きですが、ATってもろにソ連の戦車で。ちょっとしたら壊れて、骨だけ。そういうところが好きです。

――もしガルパンに登場する学校に入学するとしたらどこがいいですか。

市川:ははは。唐突。

蝶野:(大洗女子学園の)バレーボール部じゃないですかね、やっぱ。役割? なんだろう。筋トレのスペシャル教員かな。

市川:顧問なんですね(笑)。私はアンツィオ高校ですかね。ノリがバカらしくて楽しそう。お金ないのに、食べ物にすごくお金をかけていたり、そういう使うどころが微妙なのもいいですね。生徒の名前も食べ物だし、楽しい。

――ソ連がモデルのプラウダ高校ではないんですね。

市川:ないですね。えっ、だってみんな結局、日本ですもん(※ガルパンは外国人に見えるキャラも実は全て日本人という設定)。

ロシアが好きなので。メンバーとして一緒にいるならアンチョビさんたちとの方が楽しそう。プラウダでちっちゃい子(カチューシャ)にガーッて言われるのは、ちょっと(笑)。

――ガルパンをまだ見ていない人におすすめしたい見どころはありますか。

蝶野:大洗で大きなイベントを年2回やっているんですけど、最初の頃は「劇場に2ケタ回は行っている」というツワモノばかりだったんですけど、最近は「初めて大洗に来ました、まだ劇場版を1、2回しか見ていないです」というライトなファンが増えていて、すごく裾野が広がっている。

ガルパンって、設定も細かいし、作っている人が一番のオタク。プロレスもそうだけど、やる側がどれだけ細かくこだわってやるか。気づいてくれるか、くれないかの細かいところをこだわってやることが大事。

そういうところまでやっているからマニア、ライトファンまで全ての人が入りやすい作品になってるんじゃないかな。

舞台の大洗って本当に田舎町じゃないですか。映画を見て、その後に実際の場所に行って、そこではアニメとは違う町の人との触れあいがあって。何重にも楽しめる。

市川:ガルパンのいいところは、流行した「ガルパンはいいぞ」ってフレーズがあるじゃないですか。

劇場版上映後に、感想を探してネットを見ても「ガルパンはいいぞ」としか言ってないから、ネタバレが出ない(笑)。他の作品だとすぐネタバレが出るけど。

蝶野:ガルパンファンはみんな礼儀正しいよ。おじさんたちだけど。

市川:わかります。映画を観に行ったとき、映画を観ながらメモを取っている方がいて。4DXだからめっちゃ揺れているのに。真面目だなと思って。

蝶野:みんな、感じが似てるんですよ。真面目そうで、普段は行政だったり学校の先生だったり。立場的にはなかなかアニメファンと言いづらそうな人が、純粋にアニメをいろんな楽しみ方をしている。

市川:プロレス好きとアニメ好きってかぶりそう。共通点ありそうですよね。

蝶野:かぶりますよ。

市川:盛り上がるところは盛り上がって、ここはいいやというところは盛り上がらない。

蝶野:マニアの心理ってすごくわかる。ガルパンおじさんを見ていて、普段は真面目にやっていて、でもアニメを見たり、大洗に来ることが切り替えになっているんだと思う。そこはプロレスファンも同じ。

蝶野:何よりファンの人たちの熱がすごい。前回から2年空いているのに、毎年大洗で2回イベントをやって、多くのお客さんが集まって。珍しいパターンですよね。最終章をやると発表があってからのファンの期待は想像できないくらい。

市川:最終章にしていいんですかね。こんなにみんなの期待があるのに。ガルパンが終わったら、ファンの方はどうなるんだろうかと心配になりますね。

――最終章で活躍を期待するキャラとかいますか?

市川:蝶野さん的にはバレー部では。戦車道で活躍したらバレー部が復活するという話だったのが、アニメの最終回で戦車道を続けると言っているし、バレー部どうなるんだ(笑)。いいのか、あの人たちはバレーをやらなくてと気になりますね。

あとはいろんなキャラの卒業、進路が気になります。そして、聖グロリアーナと黒森峰の対戦に期待したいですね。テレビシリーズ準決勝で対戦がありましたが、アニメでは描かれてなかった部分なので、ずっと見たかったので今度こそ見てみたいです。

――最後にガルパンファンへのメッセージをお願いします。

蝶野:ガルパンを最初から応援してくれている人たち、今は輪が広がりライトファンが多くなっている。

どこの業界もコアファンとライトファンに壁があるんですけど、ガルパンの場合は感じられない。みんなマナーが良くてウェルカム。

誰もが必ず一度は子供の時にアニメに関心を持ったことがあると思うので、もう一度その気持ちを思い出して、周りに一緒にガルパンの最新作を観に行こうと声をかけてほしい。

自信持って映画館に行ってほしい。俺もアニメを見るきっかけができたことで、娘と一緒に観に行きます。

市川:私も一ファンなので、最終章と言われると、劇中のみんなもバラバラになってしまうのかなと心配で、ファンのみなさんと同じで、キャラクターの卒業みたいなことを考えるとグッと来るものがあります。

初めて見る方もいると思うので、そういう方は総集編をまずは見て、劇場に行くといいと思います。

――本日はありがとうございます。最終章は全6話。お2人も声優で出るとかあるといいですね。

蝶野:市川さんに最後に言いたいけど、本当に歌は気をつけた方がいいよ(笑)。


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