佐々木希が難役「性依存症」の妻 心と身体の二律背反描く

    ドラマ「雨が降ると君は優しい」で玉山鉄二と夫婦役

    女優の佐々木希が今秋放送のHuluオリジナルドラマ「雨が降ると君は優しい」で、“セックス依存症“とも言われる性嗜好障害に苦悩する女性を演じる。

    脚本を担当した野島伸司が「“妻のセックス依存に対する罪悪感”、“夫の理解しようとする葛藤”という、心と身体の二律背反を描くことで、夫婦の愛の絆を試す極限状態の磁場を敷きました」と語る意欲作は、3年の歳月をかけて書かれた。

    佐々木が演じる彩は、玉山鉄二が演じる夫・信夫を心の底から愛しながらも、不特定多数の見知らぬ男性と肉体関係をもってしまう性嗜好障害の女性。

    夫にひた隠しにしたその事実が夫の知るところとなり、激しい苦悩と呵責にさいなまれる。

    佐々木は演じる役について「私が演じる彩は性嗜好障害を患っていますが、夫のノブちゃんを心の底から愛している女性。自分ではどうしようもない分、ものすごい罪悪感に苛まれ、自分自身を嫌いになる瞬間もあるからこそ、ノブちゃんの前では“いい妻”であろうとします。私にはそんな彩が純粋で儚い女性に思えて、愛おしくなりました。だからこそ彩を演じていると、日々つらい気持ちになります」とコメント。

    難しい役だが「すごい挑戦だなとやりがいを感じますし、女優として新しい扉が開けている気もしています」と意欲を語る。

    玉山が演じる夫・信夫は、妻の秘密を知った後も一途に彼女を愛し、それゆえに思い悩んで行く。

    実は恋愛ものの経験はそれほどなく「女優さんとずっと目を合わせることに気恥ずかしさを感じる部分もあります(笑)」。

    ドラマについては手応えを感じており「日本の社会には『愛が優先順位の一番上に来る大人は、子どもじみている』という先入観が根付いていますが、誰しも『なぜ愛が一番だとダメなんだろう?』と感じることがあるだろうし、『信夫と彩のような愛を体感はせずとも覗いてみたい』という感覚を持っているはず。そんな方々にぜひ、ディープな愛を疑似体験していただきたいです」とコメントしている。