6月17日に沖縄・豊崎美らSUNビーチで開催予定だった「AKB48 49thシングル選抜総選挙」の開票イベントの中止が、6月16日朝に発表された。
イベントは野外での開催予定だったが、当日は雨に加え雷注意報が発表される可能性が高く、安全面を考慮し中止が決定した。
17日の開票イベントは、別会場にて無観客で開催。アイドルたちと一緒に開票の喜びを分かち合おうと沖縄入りしたファンは今、何を思うのか。BuzzFeed Newsは4人のファンに話を聞いた。
中止を聞いた瞬間の思い
「えー、という感じです。少しは心の準備は出来てましたけど」と語るのはドラゴンZさん(岡田奈々推し)。16日朝に福岡を出発し、総選挙のイベント中止は沖縄に着いたと同時に知った。
推しはHKT48本村碧唯というじゅんさんも中止を知ったのは那覇空港に降り立ってから。
「ものすごくショックでした。この時期の開催と天候に少し心配でしたが、場所が沖縄だっただけにすごく楽しみにしていました」
空港へ向かう途中の電車で知ったというのは、みるめさん。
中止の予想はしていたといい「会社も有給取ってしまっていたし、1人ではなく友人と行く旅行だったので、明日は観光旅行になるのかな?とキャンセルすることは考えませんでした」と語る。
ひと足早く、15日に沖縄入りしていたみよっこさんは友達からのLINEで総選挙の中止を知った。空からは小雨が降っていた。
沖縄入りしたファンの意外な運営への思い
6月の沖縄は梅雨。今年3月に沖縄のビーチでの開催が発表された際からファンの間では天候を心配する声は上がっていた。
開票イベントの中止が発表されるとAKB48の渡辺麻友、HKT48の指原莉乃からは、この時期の開催を決めたことへ疑問視する声が上がった。
みるめさんも梅雨時期の開催について「本当ならもう少し時期をずらすか、雨天の場合にも目の前で開票イベントができるような方法は考えられたんじゃないか」と思いを語る。
一方、残りの3人は総選挙の運営側への大きな怒りはないという。
「開催場所が沖縄だけに、万が一中止になっても観光ができるという考えをずっと持っていた」(じゅんさん)
2014年3月に強風のために中止した元AKB48大島優子の卒業コンサートにも参加していたみよっこさんは「あの時は風で、晴天の中での中止。今回も雨というより雷が原因なので、梅雨とか関係ないなって思ってます。天気には怒りますが、運営には怒らなかったです」と語る。
不満は沖縄入りしたファンへの対応
4人全員が不満点として挙げたのが沖縄入りしたファンへの運営側の配慮だ。
先ほど挙げたように開票イベントは無観客で開催されるため、ファンはその様子をテレビを通してしか見ることができない。
このためAKBの公式ブログは16日、開票イベントのチケットを持っていれば、AKB48劇場、SKE48劇場(愛知)、NMB48劇場、HKT48劇場、NGT48劇場の各劇場でのパブリックビューイングへ無料で招待すると発表した。
だが肝心の沖縄で開票イベントを見る手段は現在まで発表されておらず、各個人がホテルやネットカフェなどで見るしかない。
「開票時間が始まる時に無観客で行われる会場へと行ってみようと思います」というのはじゅんさん。一方、ほかの3人はテレビ観戦する場所を探しているが、ファンが集まる場所ができれば向かいたいという。
「現地にいる僕らが一番ぼっちなんですけど…って運営に気づいてほしいです。Twitterで人集めて沖縄でパブリックビューイングでもしようかと思いましたが、全然集まらないので、現実逃避中です(笑)」(みよっこさん)
ファンの思いが届いたのか、AKB48は17日深夜1時に公式ブログを更新。
開票イベントのチケットを持っている人を対象に、豊崎美らSUNビーチ・特設会場にてパブリックビューイングを行うと発表した。
追記
沖縄でのパブリックビューイング開催を追記しました。