ユナイテッド航空で「第3の性別」が選択可能に

    航空券には「Mr.」「Mrs.」ではなく「Mx.」と印字される。

    ユナイテッド航空は3月22日から航空券の予約の際に、男性もしくは女性のどちらでもない「ノンバイナリー」を選択することが可能となった。航空券には「Mr.」「Mrs.」ではなく「Mx.」と印字される。

    ユナイテッド航空の利用者は性別に関して、男性・女性・非公開(undisclosed)・不明(unspecified)といった選択肢を持つことが可能となる。

    そのような中でこうした決断が下された背景には「業界を、より多様性に適応した環境へリードする」狙いと、顧客一人ひとりへの配慮が存在する。

    セキュリティの都合上、米・運輸保安庁はいかなる利用者にもそれぞれにジェンダーを公開することを求めている。だが、この規約は男性・女性だけでなく多様なジェンダーに対応している。そのため、複数の州では男性・女性だけでなく多様なジェンダー表記を可能にする方向で話し合いが進められている状況で、すでにオレゴン州では第3の性別が認められている。

    ユナイテッド航空のカスタマー対応の担当者は、アメリカの航空会社として初めてこうした多様なジェンダーのオプションを用意することができることを誇りに思うとBuzzFeed Newsの取材に答えた。

    「私たちのお客様に男性・女性だけでない、選択肢を提示することができることを嬉しく思います。多様なお客様のニーズに応えるための第一歩を踏み出すことができました」
    「今回の一件だけに止まらず、我々はより良いサービスを提供するため社員に向けたトレーニングも実施する予定です」

    こうしたトレーニングは非営利組織「Human Rights Campaign」とLGBTの若者の自殺予防に取り組む「Trevor Project」と連携して提供されていく予定だ。

    「The National Center for Transgender Equality(トランスジェンダーの平等実現センター)」は旅の最中にもトランスジェンダーの権利を保障するためのガイドラインを策定し、提示している。

    この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:千葉雄登