今をさかのぼること10年前、ジャレッド・マシューズさんは20代で独身だった。2009年11月のある夜、ラスベガスのバーでアナリンという名の女性と出会い、Twitterでこうつぶやいた。
「正直に言うとあの日はちょっと酔っていて、その子がジャパニーズとフィリピーノ半々のルーツだと聞いて、ふざけて『ハラペーニョ』と呼んだんです」取材に答えてくれたジャレッドさんはそう振り返る。
幸い、ハラペーニョと言われたアナリンさんは「おもしろい」と思ってくれたようだ。二人は電話番号を交換した。
ひと月後、ジャレッドさんは交際を申し込む。アナリンさんは応じ、二人は付き合うようになった。
アナリンさんと出会った日の投稿を最後に、ジャレッドさんはTwitter(@Bloy)から離れていた。そこまでのツイートは3回だけ。
最初は2009年1月にアカウントをつくったとき。次はTwitterを離れるというつぶやきだった。
「Twitterから離れた理由はここではふれませんが、戻ってきたのは、あのときからだいぶ状況が変わったからです」
あのつぶやきからちょうど10年。先日、ジャレッドさんはTwitterに帰ってきた。そこには、2009年の自分がアナリンさんと出会った日のつぶやきがあった。そして12月18日、続きを投稿した。
そう、ジャレッドさんはあのときハラペーニョと呼んだアナリンさんと結婚していたのだ。3年間の交際を経てのプロポーズだった。
この「続報」ツイートはまたたくまに拡散。ジャレッドさんにとっては思いもしない展開になった。リツイートは16万回にのぼる。
「今回のツイートが拡散したと彼女に話したら、笑いながら『続報がちょっと遅すぎない?』と言われました」
「Twitterのラブストーリーとしてぴったりの話なのかもしれないですね。これまでずっと、Twitterで公にはしてこなかったわけですけど。今回、続きをコメントに書いてリツイートした元のツイートは10年も前のだから、面白いかなと思ったんです」ジャレッドさんは笑いながらそう語る。
Twitterで二人の今を知った人はみな、幸せな気持ちになったようだ。こんなに完璧な「その後の展開」を10年後に聞くなんて💓
10年という時の流れを端的に表す2つのツイートに、どこか人生について感慨深い思いを抱いた人も多いのかもしれない。
「あのとき彼女と連絡先を交換したのは、人生で最高の決断でした」。32歳になったジャレッドさんは現在、妻となったアナリンさんとフロリダ州フォートローダーデールで暮らしている。
書いているこちらの心も温まるエピソード。ネットの世界は厳しいこともいろいろあるのが現実だ。「これ、ニュースなの?」というコメントなどはお控えいただければうれしい。
ともあれ、みなさんよいお年を。
この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:石垣賀子 / 編集:BuzzFeed Japan