こちらは4歳の女の子、チャーリーちゃん。彼女は"あること"がきっかけで、TikTokで話題の人物になりました。

それは、ダンス披露の晴れ舞台だというのに、微動だにせず踊りを断固拒否しているチャーリーちゃんの姿です。
パフォーマンスを見ていた観客の1人が、チャーリーちゃんの様子を動画に撮りTikTokに投稿したため、動画は大きく拡散されました。
動画では、チュチュを着てマスクを付けたチャーリーちゃんが、次々と曲が流れる中、6分間ただただ立ち尽くしています。
動画を投稿したのは、チャーリーちゃんの叔父ケイレブ・コリアーさん。
チャーリーちゃんの母親ティファニー・コスビーさんはBuzzFeed Newsの電話取材に対し、同僚が教えてくれるまで自分の娘がTikTokで有名人になっているとは、まったく知らなかったと話しました。
ティファニーさんは、発表会が始まって6分間、確かにチャーリーちゃんが「ただ立ち尽くして睨みつけていた」ことを認めています。
チャーリーちゃんは、最後のダンスパートでは前列中央から後列に移動させられましたが、そこではちゃんと踊りを披露しました。
「フィナーレで娘が踊ったのには正直、ビックリしました。後列にいたからだと思います」と、ティファニーさんは話します。
「娘は、知っている人だけの少人数の中なら、本当に元気で社交的な子なんです」
「娘に『どうして最初は踊らなかったの?』と聞いたんです。そしたら、『たくさん人がいたから』って」
コリアーさんが最初に投稿したチャーリーちゃんの動画は、440万回以上再生されています。
チャーリーちゃんの「何もしない姿」と、「その日は踊りたい気分ではない」と決め込んだ決意に、人々は拍手喝采を送っています。
コメントの中には、「この子、もっとちゃんとした振り付けがいいって言ってるんだよ」との冗談めかした書き込みも。
自分の娘がTikTokで有名人になっていると知ったティファニーさんは、コリアーさんに連絡を取り、自分が撮った別の動画を送信しました。
コリアーさんはティファニーさんからの許可をもらい、その動画もTikTokに投稿しました。
文字通り、一歩も引かないチャーリーちゃんの固い意志がうかがえる動画に、「この子、ホントえらい」といったコメントもありました。
ティファニーさんは、娘が発表会で踊らなかったのは驚きではないといいます。
「娘は、我が道を行く子なんです」
TikTokで拡散された理由は、チャーリーちゃんの姿勢が「とても2020年的」だったからだと、ティファニーさんは考えています。
「正直、私も共感できます」
「一番驚いたのは、普通はインターネットに投稿されたら、ネガティブなコメントが書かれるだろうと思いますよね」
「家族のみんなと話していたのは、コメントのほとんどがポジティブなもので嬉しいということです」
「娘がもっと大きくなって文字が読めるようになったら、娘にとって良い経験になると思います――嫌な経験ではなくて」
チャーリーちゃんが、最後にちょっとだけダンスを披露してくれた証拠の動画がこちらです。
この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:松丸さとみ / 編集:BuzzFeed Japan