学校のハロウィンのコスプレが問題に メキシコ人と入国を阻む壁のコスプレをした学校職員たち

    元のFacebook投稿はすぐに削除された。しかし不安を抱いた親たちが削除前にスクリーンショット画像を撮って保存していた。

    アイダホ州のある学区にてFacebook投稿の調査が行われている。投稿画像には、小学校の職員たちがハロウィンでメキシコ人と「Make America Great Again:アメリカを再び偉大にしよう」と書かれた壁の仮装をした様子が写っていた。

    ジョシュ・ミドルトン教育長は11月1日に不安を覚えた父兄から通報を受けて職員の仮装について知ったと、2日のFacebookライブ動画放送で述べた。

    教育長はさらに、コスプレを見て「心を痛めた」とし、「無神経」で「不適切な」ものだとも述べた。

    画像はミドルトン学区のFacebookページから、まもなく削除された。アイダホDACA(Deferred Action For Childhood Arrivals:若年移民に対する国外強制退去の延期措置)学生連盟という団体がBuzzFeed Newsに元投稿のスクショ画像を提供してくれた。これは不安に駆られたある親が同団体に送信したものだ。

    1枚の写真にはミドルトン・ハイツ小学校に勤める複数の大人たちが、メキシコ人風の服装をし、マラカスをもって、口ひげを付けた様子が写っている。

    さらに別な写真では、別の大人のグループがレンガの壁の格好をして、壁には「Make America Great Again:アメリカを再び偉大にしよう」という言葉が載せられている。

    「その親御さんは事態を知って大変動揺されていました」とアイダホDACA学生連盟の事務局で広報を担当するエリザベス・アルマンサさんはBuzzFeed Newsの取材で語った。

    「このお父さんは世間にこの状況を公表したいと思われたのです」

    仮装騒動が起きて以降、アイダホDACA学生連盟はネットでの署名活動を展開している。ミドルトン学区に対して、教育方針を見直して「組織的な人種差別に対する認知や意識啓発に努める」よう要求している。有色人種の生徒たちが安全に暮らせるコミュニティーを作り上げることはもちろんだ。

    「我々は人種差別をするほど愚かではありません。全ての生徒たちを大切にしています」とミドルトン教育長はFacebook動画で述べた。「我々には全生徒を教育し、困った時に手を差し伸べる責任があります。以上です」

    ハロウィンのコスチュームを選んだ「意図」に関して、教育長は悪意はなかったと信じている。

    「このお粗末なコスチュームを選んだ際、悪意があったと思うかですか?いや...違うと思います」とミドルトン教育長は述べた。

    「判断が甘かったと考えるかですか?それは間違いありません。さらにこうした事態が起きてしまった今、学区側には責任を負う義務があります」

    しかしアルマンサさんは意見を異にする。

    「個人的には教育長の言葉は信用できません」と教育長の発言内容についてBuzzFeed Newsに語った。「壁のコスチュームなんて...作るのに数日間かかったはずです。だからあの人たちには考える時間が十分あったはずなんです」

    BuzzFeed Newsでは教育長に連絡を取り、さらなるコメントを求めている。しかし教育長は動画の締めくくりとして、学区を代表して謝罪している。

    「ご家族の皆様、学校を支援してくださる皆様に対して心からの痛切な謝罪を申し上げたく存じます」と教育長は述べた。「我々は決して人種差別主義者などではありません」

    この記事は英語から翻訳・編集しました。