先日、たまたまこんなドキュメンタリー番組を見つけました。タイトルは「Well Groomed」。
番組の説明を読むと、「クリエイティブなドッググルーミングの技を競う人々を追う」とあります。これは見るしかない、と再生ボタンを押しました。
「クリエイティブなドッググルーミングの技を競う」とは、犬の毛に精巧なカットを施したり色をつけたりしてデザインし、コンテスト形式で評価すること。高度な技や創造性を駆使し、犬を見事なアート作品に仕上げた人が勝者になります。
番組では、ペンシルベニア州ハーシーで開かれた世界最大のクリエイティブグルーミング大会で勝利を目指す、4人の女性出場者を追っています。
出場者の一人キャット・オプソンの愛犬、ミニチュアプードルのコービーには、映画『ジュラシック・パーク』をテーマにした恐竜デコレーションが施されました。
アンジェラ・カンピの犬は頭が羊、お尻が七面鳥のスタイル。
ついでに同じアンジェラ・カンピが手がけた過去の「作品」を調べてみたところ、紹介せずにいられない名作があったのでこちらもどうぞ。
ニコル・ベックマンのプードル、アイラはニワトリに変身。
そしてエイドリアン・ポープのプードル、アンコールは『不思議の国のアリス』の世界をイメージしたデザインに。
見ていてまず浮かんだのは、やはり当然わいてくる疑問でした。このクリエイティブグルーミングは動物虐待にあたると判断すべきかどうか、という点です。
他にも同じ疑問を持つ人がいました。
番組では、過去にニュース番組で取り上げられた内容を紹介し、クリエイティブグルーミングの是非をめぐる議論にもふれています。
出場者の一人であるオプソンはクリエイティブグルーミングを批判する声に対し、これには向く犬と向かない犬がいると答えています。
また、犬の健康への影響についても触れています。同番組の取材を受けた別のプロドッググルーマーは、染色に使っている素材はすべて安全だと語りました。
私個人としては、ちょっと胸が痛む気がしました。非常に個性的でユニークな試みだとは思うけれど、本当はただごろごろ遊んでいたいかもしれないワンちゃんたちが疲れてないだろうか、と心配になってしまいます…。
この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:石垣賀子 / 編集:BuzzFeed Japan