パパ、オバケになってでてくるのやめてね。
アマンダ・ドラゴ。LA在住、元ポルノ女優兼プロエスコート、28歳

パパ・ブラッドとの出会いは2012年。当時勤めていたエスコートサービスの手違いがきっかけだった
エスコートサービスのミスで、ブラッドがリクエストした女性ではなく、ドラゴがビバリーヒルズにあるブラッドの自宅に派遣されたのが始まり。
彼が最初にドラゴに言った言葉は「頼んだ子と違う」だった。しかし、ドラゴを気に入ったブラッドは、出会ってまもなく、“パパ活”の関係を持ちかけた。ドラゴいわく、パパとして、ブラッドとの関係はオンオフありつつ、5年ほど続いたという。
ブラッドとのパパ活中もドラゴには彼氏がいたが、彼氏はドラゴの仕事やパパ活に理解があったという。ただ、彼氏と数人の友人を除いては、ドラゴがパパの存在を明らかにすることはなかった。理由は、恥ずかしかったから。
「パパがいることを自慢に思ったことはありません。金銭面で自立したいと、ずっと思っていましたから」というドラゴだが、一方でお金に魅力を感じたのも確か。
「ヤバいくらいお金があるんですよ。いらないなんて言えますか?」
パパ活中、ブラッドとは毎日電話をしていたドラゴだが、実際に会うのは週に数回。BuzzFeedのインタビューにて、ブラッドをうざい、災いのもとだと表するも、口座に振り込まれる大金には抗えず、関係は続いた。
うつ気味で、怒りっぽくなっていったブラッド
パパ活中当時、うつ症状があったというブラッドは、ウィピッツと呼ばれる亜酸化窒素ボンベ含む、複数のドラッグを使用していた。ある夜、ブラッドの誘いをドラゴが拒否したことがあった。
「ブラッドとソファに座って話してて、私はシラフで、もう帰ろうかなって声かけたんです。そしたら、セックスしたいって言いだして。何日もお風呂にはいってないこんな状態の人とはできないって、私が断ったことがあったんですよね」
これに激情したブラッドは、俺を見捨てた!とドラゴを責めたという。彼の態度に恐怖を感じたドラゴは、この時、ヒールを抜いで走って逃げ出した。ブラッドが後ろから追いかけてきたが、家の前に待たせていた車に飛び乗り、なんとか振り切った。
この夜の出来事がきっかけで、ドラゴはブラッドの遺言から外されてしまった。また、危険を感じたドラゴは、この時、彼との関係を絶とうと誓った。
ブラッドとの関係を再開させた3万2000ドル

急に途絶えた連絡、振込
「(彼が亡くなる前日)メールしてました。エステ申し込んどいてくれるっていうから、エステ代金が振り込まれるの待ってたんです」
しかし、ブラッドからの連絡はここで途絶えた。ブラッドの家政婦から、電話があったものの「家政婦とは話したくなかったんですよね」と、ドラゴはこれを無視。
その後、家政婦からの電話は続き、ついにドラゴが電話をとったのが2017年12月12日。ブラッドが心臓発作で亡くなったことを聞かされるも、ドラゴはこれを信じられなかったという。
「毎年入院するような人だったから、あの時は彼のゴチャゴチャにこれ以上巻き込まれたくないっていう気持ちが大きかった」

ブラッドの母親からの連絡
ブラッドの母親から連絡がきたことで、ついに彼の死を受け入れたドラゴ。ちなみに、母親が連絡をした理由は、ドラゴがブラッドの財布、身分証、保険証を持っていたから。病院に財布を届け、ブラッドと対面。
「彼の遺体を見たときは、ショックでした。信じられなかった」
災いのもとだった男の急な死。しかし、ドラゴには安堵もあったという。
「ほっとしました。これで、彼の娯楽に付き合わなくてすむ。生活も体も自由になれるんだって」
ブラッドの死から1年後。Instagramにポストしたのは、きちんとお別れするため
「ブラッドと私の関係を、公に話したことはありませんでしたから、ちゃんとバイバイって言えなかった。死後1年をきっかけに、きちんとお別れしようと思ってポストしたんです」
「フォロワーも、私のクレイジーな昔話を楽しんでくれるかなと思って。もしかしたら、何か学ぶこともあるかもしれないし。いつも私を公の場で自慢したがってたブラッドだから、きっとソーシャルメディアにポストされたのを喜んでくれていると思います」
ポストがバズったことで、批判のコメントも多くあったが、ドラゴはまったく気にしていない。
「パパ活をもちかけたのは、ブラッドの方だってわかってほしいですね。彼も、正攻法で彼女を作るのは面倒臭いから、いつもお金で買ってるんだって認めてましたし」
化けてでたパパ

この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:soko / 編集:BuzzFeed Japan