ルブタンも、バーキンも買ってくれてありがとう。「パパ」化けてでないでね。
元ポルノ女優の「パパ活」告白。
パパ、オバケになってでてくるのやめてね。
「私の『パパ』ブラッドがこの世を去ったのは、ちょうど1年前のこと。死因は、心臓発作と糖尿病。47歳でした。私とパパの関係はヤバくて、いっそパパに出会わなければよかったと思うほどでした。ひどい人だったけど、なるべくいいことだけ思い出してみると…。パパ・ブラッド、私のファースト・ルブタン買ってくれてありがとう。ファースト・バーキンも、最初かつ唯一の競走馬も買ってくれてありがとう。私の時間的価値をわかってくれたパパ、このポストにて感謝します。ただ、ウィピッツ吸ってハイになって、私を罵ったあと、遺言から私の名前を抜いたのはまだ許してないからね。でも、それも私ならやっていけるってパパが思ってたからなのかな。ちなみに、パパがずっと私のゲイの親友って思ってた男、あれ彼氏だから。あと、パパには言わなかったけど、私は本書いたり企業したりで仕事もしてるから。てことで、お互い様。近いうちに、パパのお墓参りいこうと思います。安らかに眠ってください。もう化けてでるのやめてね」
アマンダ・ドラゴ。LA在住、元ポルノ女優兼プロエスコート、28歳

彼女の名前は、アマンダ・ドラゴ。元ポルノ女優で、芸名はメリーナ・メイソン。執筆活動も行なっており、ペンネームはリンダ・デュプラ。
パパ活の末、死んだパパのオバケに取り憑かれたと告白したInstagramポストが、昨年末にバズって注目された。一体、パパとドラゴの間に何があって、パパはどうしてオバケになったのか? ポストを見た多くの人の「??!?」を解決するため、BuzzFeedの取材にドラゴが語ってくれた。
パパ・ブラッドとの出会いは2012年。当時勤めていたエスコートサービスの手違いがきっかけだった
エスコートサービスのミスで、ブラッドがリクエストした女性ではなく、ドラゴがビバリーヒルズにあるブラッドの自宅に派遣されたのが始まり。
彼が最初にドラゴに言った言葉は「頼んだ子と違う」だった。しかし、ドラゴを気に入ったブラッドは、出会ってまもなく、“パパ活”の関係を持ちかけた。ドラゴいわく、パパとして、ブラッドとの関係はオンオフありつつ、5年ほど続いたという。
ブラッドとのパパ活中もドラゴには彼氏がいたが、彼氏はドラゴの仕事やパパ活に理解があったという。ただ、彼氏と数人の友人を除いては、ドラゴがパパの存在を明らかにすることはなかった。理由は、恥ずかしかったから。
「パパがいることを自慢に思ったことはありません。金銭面で自立したいと、ずっと思っていましたから」というドラゴだが、一方でお金に魅力を感じたのも確か。
「ヤバいくらいお金があるんですよ。いらないなんて言えますか?」
パパ活中、ブラッドとは毎日電話をしていたドラゴだが、実際に会うのは週に数回。BuzzFeedのインタビューにて、ブラッドをうざい、災いのもとだと表するも、口座に振り込まれる大金には抗えず、関係は続いた。
うつ気味で、怒りっぽくなっていったブラッド
パパ活中当時、うつ症状があったというブラッドは、ウィピッツと呼ばれる亜酸化窒素ボンベ含む、複数のドラッグを使用していた。ある夜、ブラッドの誘いをドラゴが拒否したことがあった。
「ブラッドとソファに座って話してて、私はシラフで、もう帰ろうかなって声かけたんです。そしたら、セックスしたいって言いだして。何日もお風呂にはいってないこんな状態の人とはできないって、私が断ったことがあったんですよね」
これに激情したブラッドは、俺を見捨てた!とドラゴを責めたという。彼の態度に恐怖を感じたドラゴは、この時、ヒールを抜いで走って逃げ出した。ブラッドが後ろから追いかけてきたが、家の前に待たせていた車に飛び乗り、なんとか振り切った。
この夜の出来事がきっかけで、ドラゴはブラッドの遺言から外されてしまった。また、危険を感じたドラゴは、この時、彼との関係を絶とうと誓った。
ブラッドとの関係を再開させた3万2000ドル

あの夜から5ヶ月後、ドラゴの銀行口座にブラッドから3万2000ドル(約350万円)が振り込まれた。これは、当時取り決めていた額の半分。これをきっかけに、ドラゴはブラッドとのパパ活を復活。
急に途絶えた連絡、振込
「(彼が亡くなる前日)メールしてました。エステ申し込んどいてくれるっていうから、エステ代金が振り込まれるの待ってたんです」
しかし、ブラッドからの連絡はここで途絶えた。ブラッドの家政婦から、電話があったものの「家政婦とは話したくなかったんですよね」と、ドラゴはこれを無視。
その後、家政婦からの電話は続き、ついにドラゴが電話をとったのが2017年12月12日。ブラッドが心臓発作で亡くなったことを聞かされるも、ドラゴはこれを信じられなかったという。
「毎年入院するような人だったから、あの時は彼のゴチャゴチャにこれ以上巻き込まれたくないっていう気持ちが大きかった」

ブラッドの母親からの連絡
ブラッドの母親から連絡がきたことで、ついに彼の死を受け入れたドラゴ。ちなみに、母親が連絡をした理由は、ドラゴがブラッドの財布、身分証、保険証を持っていたから。病院に財布を届け、ブラッドと対面。
「彼の遺体を見たときは、ショックでした。信じられなかった」
災いのもとだった男の急な死。しかし、ドラゴには安堵もあったという。
「ほっとしました。これで、彼の娯楽に付き合わなくてすむ。生活も体も自由になれるんだって」
ブラッドの死から1年後。Instagramにポストしたのは、きちんとお別れするため
「ブラッドと私の関係を、公に話したことはありませんでしたから、ちゃんとバイバイって言えなかった。死後1年をきっかけに、きちんとお別れしようと思ってポストしたんです」
「フォロワーも、私のクレイジーな昔話を楽しんでくれるかなと思って。もしかしたら、何か学ぶこともあるかもしれないし。いつも私を公の場で自慢したがってたブラッドだから、きっとソーシャルメディアにポストされたのを喜んでくれていると思います」
ポストがバズったことで、批判のコメントも多くあったが、ドラゴはまったく気にしていない。
「パパ活をもちかけたのは、ブラッドの方だってわかってほしいですね。彼も、正攻法で彼女を作るのは面倒臭いから、いつもお金で買ってるんだって認めてましたし」
化けてでたパパ

ブラッドが亡くなった日から2日間、ドラゴと彼氏は寝室で、奇妙な物音を耳にしたという。また、別の夜には、たくさんの25セント硬貨や、何百ドルという小銭が、寝室のナイトスタンドに投げつけられる音も聞いた。ドアが5回大きくノックされる音も聞いた。ドラゴのホラー嫌いを知っているブラッドが化けてでたのだと、ドラゴは今も信じている。
数ヶ月後、買い物のお釣りで、2ドル札を受け取った。チップを人に渡すとき2ドル札で渡すというルールが、ドラゴとブラッドの間にはあった。2ドル札を受け取った瞬間、「あ、これもブラッドの仕業だ」とドラゴは思ったという。
ちなみに、パパ活中から付き合っていた彼氏とは今も続いている。ドラゴのことを「やり手」だと理解してくれているんだとか。
この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:soko / 編集:BuzzFeed Japan