【リオ五輪】メイドインジャパンの上で掴んだメダル あの卓球台に込められた思い

    東日本大震災、復興への思い。

    卓球の女子団体が2大会連続でメダルを獲得した。

    男子でも、水谷隼選手が個人種目では日本勢初となる銅メダルを獲得。団体も史上初決勝に進出し、銀メダル以上が確定している。

    連日、繰り広げられる激戦を文字通り支えている卓球台。これはメイドインジャパン。日本で作られたものだ。

    流線型で重厚感のある「Infinity」。開発は、卓球台やフィットネス器具の製造、販売を行う三英だ。

    ウォークマンのデザインなども手がけた、ソニー出身のデザイナー・澄川伸一氏がデザインを担当している。

    印象的な木製の脚部には、東日本大震災で被災した岩手県宮古市産の木材が使われている。制作は、山形の高級家具メーカー、天童木工が手がけた。

    BuzzFeedの取材に対し、三英の担当者は以下のように話す。

    「和のテイストとブラジルらしさを融合。脚部は、東日本大震災被災地の復興への思いを込めて制作しました」

    「観客からは造形的な躍動感を演出しますが、選手側からは、可能な限り造形が視界に入らないようシンプル壁構造。試合に集中できるよう設計しています」

    また、卓球日本勢の活躍についても聞いた。

    「地球の真裏で、日本人選手が日本製の台で戦っていると思うと感慨深いですね。女子団体はもちろん、水谷選手のメダルは歴史的。東京五輪へ繋がる素晴らしい戦いでした。男子団体にも期待しています」

    卓球男子団体は金メダルをかけ、17日午後7時半(日本時間18日午前7時半)、中国と対戦する。

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