「1億総スポーツ社会」の実現で、みんなが不思議に思う9つのこと

    嫌いなことを好きにならなくちゃダメですか?

    スポーツ庁長官の諮問機関、スポーツ審議会は3月1日、総会を開き、2017年から5カ年の第2期スポーツ基本計画の答申を鈴木大地長官に提出しました。

    これは、スポーツ基本法の理念を具体化し、今後の国内のスポーツ施策の具体的な方向性を示すものです。

    今回の答申には、2020年の東京五輪・パラリンピック開催を契機に、スポーツ参画人口の拡大による「1億総スポーツ社会」の実現を掲げ、施策の数値目標を現行計画の8から20に増やしました。

    また、新計画ではスポーツによって「人生が変わる」「社会を変える」「世界とつながる」「未来を創る」の4つを基本方針に掲げ、医療費抑制や地方創生など国の課題解決に取り組む姿勢を示しました。

    しかし、その中で疑問視する声があがっています。

    嫌いなものを好きにならないといけない?

    答申には2021年度までに「週に1度スポーツをする大人の割合を現在の42%から65%に増やす」や、「週に1度スポーツをする障害者の割合を19%から40%に増やす」、「スポーツが『嫌い』『やや嫌い』の中学生を半減させ8%にする」など具体的な数値目標が明記されています。

    たしかに、みんながスポーツを好きになれば、健康的だし、交友関係も広がりそうだし、なんとなく良さそう。でも、本当に「1億人」がそうならないといけないんでしょうか。

    ネット上からも疑問視する声があがりました。いくつかの意見をまとめます。

    1. 「スポーツを嫌う者には、スポーツを嫌う権利がある」

    「スポーツが「嫌い」「やや嫌い」の中学生を半減させ8%にする」って、また何とおぞましい国家目標を。 スポーツを嫌う者には、断固としてスポーツを嫌い続ける権利があります。 >>「1億総スポーツ社会を実現」基本計画を答申:日本経済新聞 https://t.co/cOvNDNs1kH

    2. 「彼らが本当に憎んでいるのはスポーツではない。それによって形成されたスクールカーストだ」

    件の中学生のスポーツ嫌いを8%まで減らすとかいうやつ何が全然解ってないかって、運動音痴のオタク中学生でも気心の知れた友人と身体を動かすのは楽しいんだよね。彼らが本当に憎んでいるのはスポーツではなく、それの出来不出来によって形成されるスクールカーストとクソ体育教師なんですよ。

    3. 「そもそもスポーツ上位という風潮が嫌い」

    スポーツ嫌いというか他のことよりスポーツが上位の風潮嫌い。 絵や書で賞貰っても賞状渡してオシマイなのにさ、スポーツだと学校挙げてじゃん。送り出す時も他の部活は盛大に送り出されなくても地道に頑張ってるのにスポーツだけ興味ない生徒も駆… https://t.co/X7wIzMmUzU

    4. 「嫌いなものを無理にでも好きにならないといけないの?」

    「スポーツが「嫌い」「やや嫌い」の中学生を半減させ8%にする」っていう思考が問題なんだよ!?スポーツ(を強制させる姿勢)が嫌いなんだよーーーーーーーーーー!!!

    5. 「一億〇〇という呼び方自体が嫌い」

    一億総○○って言い方がもう嫌いなのよ。一億総活躍も一億総スポーツもね。人の幸不幸はさまざまで一色なんてありえない。全く同じ人はいないんだもの。そういう全体主義の愛国とか一億火の玉でさんざん騙されてきたのにねぇ。

    6. 「授業では実践班と観戦班にわければいいのでは?」

    体育の時間を実戦班と観戦班に分ければいいと思うの。見学じゃなくて観戦。観戦だけでも参加したことになればスポーツ嫌いな子どもも好きになるかもよ。

    7. 「その前にスポーツできる時間が欲しい」

    一億総スポーツの前にスポーツをする時間をよこせ

    8. 「スポーツが嫌いなんじゃない。体育が嫌いなんだ」

    スポーツ嫌いの何が悪いのか。とは思うが体育教育の改善は心から願いたい。スポーツやって楽しかった記憶がない。体育、ちゃんと教えてほしかった。教えてもらえないのに、テストは受けさせられる。そして恥をかく。出来る子は勝手にできる。運動音痴は「がんばれ」言われるだけ。あんなの授業やない。

    9. 「余計なお世話」

    「スポーツ嫌いの若者を半数に」と言われると「うるせえ余計なお世話だ」と思うんですが,これが「科学(読書でもいい)嫌いの若者を半数に」だったら「おっ,まぁいいんじゃない」と思ってしまうので,単なる好みの問題だしそもそも若者じゃなくておじさんでした。

    人それぞれ好きなものは違いますし、みんなが好きなことをやったほうが幸せになるのでは。