3月11日、北海道東部の羅臼町の沖合で漁船8隻が流氷に閉じ込められ、身動きが取れなくなった。
漁を終えて港に戻る途中の出来事で、漁船8隻には当時、計56人の乗組員がいた。乗組員が撮影した動画がSNS上に投稿されている。
救援物資か。ヘリが漁船に近づいている
あたり一面、氷山に囲われているのがわかる
巡視船によって救助されていく
現場には羅臼海上保安署から砕氷機能のある巡視船「てしお」が救助にあたり、同日夕方ごろから徐々に船が動けるようになった。
根室海上保安部によれば、午後10時半ごろまでに全船が港に無事戻り、けが人もなかったという。
投稿者の父の友人が漁船に乗っていた。これらはその友人が撮影したものだ。
「父の友人も無事とのことです。父も安堵の表情を見せていました。その友人が乗っていた船は早い段階で戻っていたので、早めに戻れてよかったな、と言ってました」と話す。
BuzzFeed Newsの取材に、根室海上保安部は「現場は羅臼漁港から南南東に約1キロの場所でした。漁船は同日早朝にスケトウダラ漁に出ましたが、その間に流氷が急速に岸付近に押し寄せたのが原因のようです」としている。