「ずっと孤独を感じていた」 高校生ラッパー・Lick-Gは語る

    不平不満をぶち撒けろ。

    現役高校生ラッパーのLick-Gさん(@lickgz)。彼が、ヒップホップに出会ったきっかけとは。地元・逗子を訪れて聞いてみた。

    Lick-Gさんは現在17歳の高校二年生。日本人の父とイギリス人の母を持つハーフだ。

    孤独から救ってくれたヒップホップ

    フリースタイルを披露してもらった。

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    youtube.com

    「小学校のときから友だちがいなくて、ずっと孤独を感じていました。もともと個性的なうえに、ハーフだったので、クラスから浮いていたんです。『この孤独感をどこにぶつければいいのか』。そんなことを考えていました」

    「そんなとき、YouTubeで日本語ラップのMVを偶然見ました。人生や社会への不平不満を歌詞にぶち撒けている姿に震えました。『やばい。かっけぇ……』って」

    ヒップホップに出会った彼は、機材がいらないフリースタイルから始める。周りにラップをしている友人はおらず、Skypeを通じて同じ境遇のラッパーとサイファー(即興ラップのセッション)をしていた。

    中学二年生のころには、楽曲制作も始めた(楽曲はこちらから)。高校に入学し、高校生ラップ選手権に出場。第8回大会は二回戦で敗退したが、第9回では準優勝に輝いた。「ライバルはいるか」との質問には「特にいない」と答える。

    ラップと学校の両立

    いまはフリースタイルブーム。Lick-Gさんのように、現役高校生ラッパーも増えてきた。彼は、どのような将来を見ているのだろうか?

    「学校を辞めてしまう人も多いのですが、正直、このブームがいつ終わるかわかりません。このタイミングで辞めてしまうのは、リスクが大きいかなって」

    「親に恩返しというわけではないですが、大学進学もしようと思っています。俺が親で息子が『ラップで食っていく!』なんて寒いこと言ってきたら、ぶん殴りますからね(笑)。ラップもそうですけど、若いうちにやるべきことはやろうと思っています」

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