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ホンダ「モンキー」生産終了 祖父との思い出、結婚… ファンが思い出を語る

50年の歴史に幕を閉じます。

ホンダモーターサイクルジャパンの加藤千明社長は、東京モーターサイクルショー2017で3月24日、同社の原付50ccバイク「モンキー」の生産を2017年8月末に終了することを発表しました。

モンキーは、1961年にオープンした遊園地「多摩テック」の子ども向け乗り物として製作されました。

子どもたちに好評だったことや、海外でも注目を集めたことを受け、1967年に公道走行が可能な初代モデルを開発。

生産終了の理由は、原付市場が縮小していることに加え、今年9月に適用される排ガス規制に対応することが難しいと判断したためという。

「昭和を生きた若者」にとって青春ともいえる名車が、50年の歴史に幕を閉じることになります。

BuzzFeed Newsは、モンキーに思い出のある人やファンに現在の胸中を聞きました。

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「いまでも車など乗り物が好きなのは間違いなく祖父の影響です。私は結構なおじいちゃんっ子で、祖父の家に遊びにいくと、分解された車のエンジンがゴロゴロしていて、小さな頃からそれらが遊び道具でした」

こう話すのは40代の西口誠さん。上記の写真でモンキーのハンドルを握っている少年です。

「私が5歳くらいなので、約40年前の写真だと思います。祖父の家の前で撮りました。モンキーを見ると、祖父との懐かしい記憶が呼び覚まされますね」

西口さん自身はモンキーに乗っていませんでしたが、このモンキーは現在でも保管されているとのこと。

「私の父にとっても思い出の1台なので、軽々しく触れることもできず…。老後はレストア(修理)して乗りたいと思っています」

モンキーのほかにも、祖父が所有していたバイクや製作したラジコンボートなどは保管されているそう。

「父にとっても、自分の父親との思い出なんでしょうね」と西口さんは話します。

モンキーファンの、みこパンさんは学生時代、関西の大学に通っていました。

「バイク好きだったので、ツーリングサークルに入りました。仲間内で車体を回しあっていたところ、年式も不明なモンキーが手元に回ってきたのです」

「それをなんとか修理して、登録をして、乗り回してたのが私のファーストモンキーです」とみこパンさん。

その後も中古でモンキーR、Z50Rと乗り継いできました。現在でも中華モンキー(キットバイク)を所有しています。

生産終了の報道を聞いて「一時代を築いたバイクなので、やっぱり寂しいですね。いま思えば、仲間とモンキーを囲んで過ごした時間は本当に贅沢な時間でした」と話します。

また、みこパンさんはモンキーがきっかけで結婚もしています。

「私がメインで乗ってるのがCB1300なんですが、いまの夫とツーリング先で出会って4ミニ※の話で盛り上がったんです。それでメンテナンスをしてもらう約束になり、何度か会ううちに付き合い始めて結婚という流れになりました」

※4ミニ=4ストロークミニの略称。一般的に原付1種及び2種に属する排気量125cc未満のミッション付バイクを指す。モンキー、ゴリラ、エイプなどがある。

モンキーの魅力については「沼にハマる感覚」と答えるみこパンさん。

「ほかの小さな車体のバイクにも言えるかも知れませんが、操る感覚が味わえるバイクだから愛されるのではないでしょうか」

「パーツが数え切れないほどあるのでカスタムが無限にできるというか、自分だけのモンキーを作り上げられることも魅力だと思います。いじってもキリがない沼のようなところがありますね」

最後に、開発に携わってきたホンダのエンジニアに労いの言葉をかけます。

「いちライダーとして、モンキーのおかげでたくさんの仲間と素晴らしい時間を過ごせて幸せでした。本当にありがとうございます!」

青春を乗せて走り続けたモンキーは愛され続けたまま、最後を迎える。


Takumi Harimayaに連絡する メールアドレス:Takumi.Harimaya@buzzfeed.com.

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